孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

理趣経の「妙適」



「仏像愛好の集」の仲間から「妙適」て知って居る? と聞かれました。

妙適(びょうてき) について・・・・    調べましたら「妙適」とは、まさに男女の性交のよろこびを意味する言葉でした。小生が「仏像愛好の集」の懇親会の折に、下ネタ好きで、よくその様な話をしてから、顰蹙(ひんしゅく)を買っているので・・・、其れを知ってるかと聞かれたのだろうと思います。そのお返事メールを書きました を此処に転載します。


理趣経の一節に、

妙適淸淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である; 男女の性交、これは実は清浄な菩薩の境地です。

慾箭淸淨句是菩薩位 - 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる菩薩の境地である; 欲望が相手を射る、これも実は清浄な菩薩の境地です。

と在りました。


『菩薩が覚りを得た時の悦楽は妙適(性交)の時の快楽と同じである。』という解釈の様です。

「妙適淸淨句是菩薩位」という。「妙適」とは婉曲な表現であるが、実はこれ「 男女交合の妙なる恍惚」つまり、セックスの歓びを菩薩の境地であると説いているのである。     

言い換えれば、菩薩の境地たるや・・・、境地とは 如何に恍惚(うっとりする)の境地と 教えているのではないでしょうか?

「真の価値」を見出せないは 勿体無い気がする。
 そもそも、人間の本来生まれ持っている生命力を、宇宙の真理と同化し肯定的に、最大限に活用しようとするのが密教の意図である。と聞きます。

それならば、誰もが、馴染み深い・・というか、知らない人や興味のない人がいるわけのない、性をテーマとして、端的に取り上げても、然して騒ぐことは、ないと思う。大体に、性に対して余程のトラウマでもない限り、皆(衆生=有情)は、今でも好きか、少なくとも過去一時期は最大の関心事だった。を否定できる人は稀と思います。

繁殖の行為なくば、皆(衆生=有情)は、生存出来ていない! エッチは衆生の真理 大きく言えば宇宙の真理です。「エッチ」を毛嫌いしないで・・・!

重ねて言います! 生殖行為は衆生の本性なのですから。 生きとし生けるもの真理 それは宇宙の真理の一部と言えるのです。


上座部仏教小乗仏教)は出家仏教、 大乗仏教は在家も認める仏教と理解してます。その発展形の一つがが密教ですので、そこにセックス肯定の考が、出るものと考えてます。
大乗仏教は僧侶は不生産、不貯蓄がモットーで経済活動は禁じられて居ますが、在家は正しい経済活動が務めとされて居ます。 その在家の蓄財の布施が非生産の僧侶の生活を担うのです。ですから、出家と在家が並立しないと共倒れとなるのです。 それで大乗仏教では在家の意味合いが強く成り、家庭も重要視されたのだと思います。 そんな風潮に・・・、「妙適」の考えは立脚するのではないでしょうか? 在家が経済活動をしないや、性的禁欲をしたならば、社会全体が成り立たなくなると思います。

釈尊の考え方に極端にはは知らない中道という考えが在りますね! そうして行くうちに、仏教界も経済的を許さざるを得なって行くのだろうと思います。 

先述してますが 密教大乗仏教からの派生です。そんな訳で、理趣経的 考えが在るのではと思います。

上座部仏教小乗仏教)は僧侶の専門仏教、 大乗仏教は在家の生き方も認める仏教と理解し、その発展形が密教ですので、そこにセックス肯定の考が、出るものと考えてます。

釈尊の考え方に極端にはは知らない中道という考えが在りますね! そうして行くうちに、仏教界も経済的を許さざるを得なって行くのだろうと思います。 

浅学の我説的幼稚な 考えで お恥ずかしいが、書くうちに、段々にセックス肯定の気持ちが強く成ってきました。



下ネタ好きのエッチ その自己弁護はこの辺にします。真面目にの体裁に、下段に『理趣経』 の逐語訳を載せておきます。www.honkane.com/bukkyou-rishyukyou01.htm - から引用させてもらいました。

この経典読み方が一般の呉音でなしに、漢音読みです。( )内の仮名もご注目して下さい!


大樂金剛不空眞實三摩耶經 般若波羅蜜理趣経 大興善寺三藏沙門大廣智不空奉詔譯
(通称:理趣経

 ★印に注目されたし
  
  如是我聞 一時薄伽梵 (じょしがぶん いっしふぁきゃふぁん)
  成就殊勝 一切如來 (せいしゅしゅしょう いっせいじょらい)
  金剛加持 三摩耶会 (きんこうかち さんまやち)
  已得一切 如來灌頂 (いとくいっせい じょらいかんでい)
  寶冠爲 三界主 (ほうかんい さんかいしゅ)
  已證一切 如來一切 (いしょういっせい じょらいいっせい)
  智智 瑜伽自在 (ちち ゆきゃしさい)
  能作一切 如來一切 (のうさくいっせい じょらいいいせい)
  印平等種種 事業 (いんぺいとうしょうしょう しぎょう)
  於無盡 無餘一切 (よぶしん ぶよいっせい)
  衆生界一切 意願作業 (しゅうせいかいいっせい いげんさくぎょう)
  皆悉圓滿 常恆三世一切 (かいしってんまん しょうこうさんせいいっせい)
  時身語意業 金剛大毘盧遮那如來 (ししんぎょいぎょう きんこうたーいひろしゃだじょらい)
  在於欲界他化 自在天王宮中 (さいよよっかいたか しさいてんのうきゅうちゅう)
  一切如來 常所遊處 (いっせいじょらい しょうそゆうしょ)
  吉祥稱歎 大摩尼殿 (きっしょうしょうたん たいまじてん)
  種種閒錯 鈴繒幡鐸 微風徭撃 (しゅじょうかんさく れいたくそうばん びふうようげき)
  珠鬘瓔珞 半滿月等 而爲莊嚴 (しゅまんえいらく はんまんげっとう じいそうげん)

  與八十倶 胝菩薩衆倶 所謂 (よはっしゅうく ちほさっしゅう くそい)
  金剛手菩薩 摩訶薩 (きんこうしゅほさん ばかさ)
  勸自在菩薩 摩訶薩 (かんしさいほさん ばかさ)
  虚空藏菩薩 摩訶薩 (きょこうそうほさん ばかさ)
  金剛拳菩薩 摩訶薩 (こんこうけんほさ ばかさ)
  文殊師利菩薩 摩訶薩 (ぶんじゅしりほさん ばかさ)
  纔發心轉法輪菩薩 摩訶薩 (さいはっしんてんぼうりんほさん ばかさ)
  虚空庫菩薩 摩訶薩 (きょこうこほさん ばかさ)
  摧一切魔菩薩 摩訶薩 (さいいっせいまほさん ばかさ)
  與如是等 大菩薩衆 (よじょしとう たいほさっしゅ)
  恭敬圍繞 而爲説法 (きょうけいいじょう じいせっぽう)
  初中後善 文義巧妙 (そちゅうこうせん ぶんぎこうびょう)
  純一圓滿 淸淨潔白 (しゅんにちえんまん せいせいけっぱく)

  説 一切法淸淨句門 所謂 (せ いっせいほうせいせいくもん そい)
★ 妙適 淸淨句 是菩薩位 (びょうてき せいせいく しほさい)
  慾箭 淸淨句 是菩薩位 (よくせん せいせいく しほさい)
  觸 淸淨句 是菩薩位 (しょく せいせいく しほさい)
  愛縛 淸淨句 是菩薩位 (あいはく せいせいく しほさい)
  一切自在主 淸淨句 是菩薩位 (いっせいしさいしゅ せいせいく しほさい)
  見 淸淨句 是菩薩位 (けん せいせいく しほさい)
  適悅 淸淨句 是菩薩位 (てきえつ せいせいく しほさい)
  愛 淸淨句 是菩薩位 (あい せいせいく しほさい)
  慢 淸淨句 是菩薩位 (まん せいせいく しほさい)
  莊嚴 淸淨句 是菩薩位 (そうげん せいせいく しほさい)
  意滋澤 淸淨句 是菩薩位 (いしたく せいせいく しほさい)
  光明 淸淨句 是菩薩位 (こうべい せいせいく しほさい)
  身樂 淸淨句 是菩薩位 (しんらく せいせいく しほさい)
  色 淸淨句 是菩薩位 (しょく せいせいく しほさい)
  聲 淸淨句 是菩薩位 (せい せいせいく しほさい)
  香 淸淨句 是菩薩位 (きょう せいせいく しほさい)
  味 淸淨句 是菩薩位 (び せいせいく しほさい)
  何以故 一切法自 性淸淨故 (かいこ いっせいほうし せいせいせいこ)
  般若波羅蜜多 淸淨 (はんじゃはらびた せいせい)

  金剛手 (きんこうしゅ)
  若有聞此 淸淨出生句 般若理趣 (じゃくゆうぶんし せいせいしゅっせいく ふぁんじゃりしゅ)
  乃至菩提道場 一切蓋障 (だいしほていとうちょう いっせいかいしょう)
  及煩惱障 法障業障 設廣積習 (きゅうはんだつしょう はっしょうげっしょう せっこうせきしゅ)
  必不堕於 地獄等趣 (ひっぷたよ ちぎょくとうしゅ)
  設作重罪 消滅不難 (せっさくちょうさい しょうべっぷなん)
  若能受持 日日 讀誦 (じゃくのうしゅち じつじつ とくしょう)
  作意思惟 即於現生證 (さくいしい そくよけんせいしょう)
  一切法平等 金剛三摩也 (いっせいほうへいとう きんこうさんまち)
  於一切法 皆得自在 (よいっせいほう かいとくしさい)
  受於無量 適悅勸喜 (しゅよぶりょう てきえつかんぎ)
  以十六大 菩薩生 (いしゅうりくたい ほさっせい)
  獲得如來 執金剛位 (かきとくじょらい しゅうきんこうい)
  時薄伽梵 一切如來 (しふぁきゃふぁん いっせいじょらい)
  大乘現證 三摩耶 (たいしょうけんしょう さんまや)
  一切曼荼羅時 金剛勝薩捶(土へん) (いっせいまんたらち きんこうしょうさった)
  於三界中 調伏無餘 (よさんかいちゅう ちょうふくぶよ)
  一切義成 就金剛手 菩薩 摩可薩 (いっせいぎせい しゅきんこうしゅ ほさんばかさ)
  爲欲重顯 明此義故 (いよちょうおん びしぎこ)
  熙怡微咲 左手作 金剛慢印 (きいびしょう さしゅさ きんこうまんにん)
  右手抽擲 本初 (ゆうしゅちゅうてき ほんそ)
  大金剛作 勇進勢 (たいきんこうさく ゆうせい)
  説 大樂金剛 不空三摩耶心 (せ たいらきんこう ふこうさんまやしん)


  (現代語訳)

  大楽はそもそも金剛であり空しくない
  その不二、わかつことのできない真実の教え
  完全なる悟りへの道理を述べた理趣品

  大興善寺の出家僧不空が帝の勅により訳す。

   わたしはこんな風に聞いております。
   お釈迦さまはあるとき
   すべての如来のダイヤモンドのような力を加持され
   不二つまり如来と自分は入我我入である
   つまりミクロコスモスとマクロコスモスの同一感
   宗教的神秘を体験されました。
   如来より灌頂の秘儀をうけ頭上に真理の宝冠をたずさえ
   三界の主となり、一切のものを知る如来の智恵を得たのです。
   その一切如来の叡智は
   衆生はみな平等で五分五分であるということです。
   これはお釈迦さまの説法となりました。
   そこでは、もれるものもなく、あまねく一切の
   いきとしいけるもの業をあわれみ、願いをかけ
   ご自分の身・口・意は現在・過去・未来において
   あまねく充即し、高められ
   ついにはあの金剛遍照のビルシャナ仏、大日如来と合致したのです。
   この世界の他化自在天の王宮の中に
   でんといらしゃいます。
   一切の如来もそこに集い、宴をひらき
   それはそれはすばらしい大宮殿であります。
   さまざまな宝、天井からはシャンデリアやカーテンが
   そよ風にゆれております。
   また満月や半月の形の
   さまざまな髪飾り、ネックレス、など
   とても美しく飾られているのです。

   その宮殿には八十億の菩薩さんがいらっしゃり
   そのなかでも
   金剛手菩薩さま
   観自在菩薩さま
   虚空蔵菩薩さま
   金剛拳菩薩さま
   文殊師利菩薩さま
   纔発心転法輪菩薩さま
   虚空庫菩薩さま
   摧一切魔菩薩さま

   これら八大菩薩に取り囲まれ、座の中心で、尊敬され
   大日如来は説法をしたそうです。
   その説法はずっと飽くことがなく
   表現も豊かで、まったくすばらしいとしかいえない
   きよらかで潔白なものでした。



   実は一切のダルマ=法は清浄なものなのです。
   よく聞きなさい
   
  ★ 男女のセックス、これは実は清浄な菩薩の境地です。
    欲望が相手を射る、これも実は清浄な菩薩の境地です。
    男女が互いに触れ合う、これも実は清浄な菩薩の境地です。
    愛し、抱き合う事、これも清浄な菩薩の境地です。
    快感を得てすべてを忘れる、これも清浄な菩薩の境地です。
    相手を欲望の眼で見る、これも清浄な菩薩の境地です。
    オーガズムを得る、これも清浄な菩薩の境地です。
    男女の愛、これも清浄な菩薩の境地です。
    
    自慢の心、これだって清浄な菩薩の境地です。
    お洒落、インテリア、これらも清浄な菩薩の境地です。
    思うにまかせて楽しむのも、これも清浄な菩薩の境地です。
    光明につつまれてある、これも清浄な菩薩の境地です。
    たまには息抜する、これも清浄な菩薩の境地です。
    見る物すべて、清浄な菩薩の境地です。
    聞く物すべて、清浄な菩薩の境地です。
    この世の香り、これも清浄な菩薩の境地です。
    味覚だってすべて、清浄な菩薩の境地です。

   真実に至る最高の叡智、般若波羅蜜多は清浄でありますから
   当然一切の法はすべて清浄なのです。



   金剛手菩薩よ
   この清浄の境地と同一とする最高の智恵の理趣を聞いたならば
   こころのたがはことごとく消え去り
   光輝くその悟り道場に入ることになります。

   煩悩による障害、真実の法を聞かない障害、業による障害
   これらを積み重ねて、地獄ら三悪趣に堕ちたとしても
   その消え難い重罪を消滅させてくれます。
   もしこの経を受持し、日々これを読み、そこに書いてある事を実践するなら
   この身、つまり娑婆の凡夫のまま
   この世のありとあらゆるものは平等で
   破壊しえないダイヤモンドのようなもので
   そのすばらしい世界のなかで
   自在の心の輝きを得るでしょう。

   はかりしれない恍惚と歓喜
   十六大菩薩の生涯をめぐるように高められ
   ついにはわたし大日如来の光輝と合致するのです。
   
   すべての如来が大乗の完全な教えの前に立ち現われ
   金剛手菩薩は曼荼羅にいらしゃる菩薩
   のなかでもすぐれた菩薩となり
   現在、過去、未来のなかで余すことなくその道理を説き
   一切義成就菩薩となられました。
   一切の道理にかなった事をすでに成し遂げられ
   「一切の法は清浄である」という事を重ねて示す為に
   おだやかな表情で微笑され
   左手には金剛慢の印を結び
   右手には五股杵で勇ましく進み行く菩提心を示し、揺り動かし
   大楽は空しからずダイヤモンドの様だと示し
   「ウーン」を唱えたのです。

以上はwww.honkane.com/bukkyou-rishyukyou01.htm - から引用させてもらいました。


★印の処に 「妙適清浄句是菩薩位(びょうてきせいせいくしほさい)(妙適清浄の句は是れ菩薩の位なり)」とあり、「妙適」とは、まさに男女の性交のよろこびを意味する言葉であり、またより大きな楽しみという意味もあるそうで、理趣経はこうして男女の性を肯定してます。

こんな事をブログに書けるのも、翁と成ったからでしょう 、もし筆卸前の身でしたなら 叶いますまい! こんな話が照れも無く出来る。年をとるのも良いものです.【the end】準備が出来て来ているのかも!?、 もし まだ筆卸前の若年なれれば・・・、死に面した時に、無念は幾かばかりでしょう。斯様にセックスは人生にとって重大事なのです。

出はもう一つ、歓喜天の相手をした十一面観音に慈悲を観る!は 如何ですか?  その時の歓喜天の境地は仏教の悟り・菩薩の境地?   こんな話、真剣に誰も付き合ってくれそうもないでしようね! w(☆o◎)wガーン

おじいちゃんですので、もう許されるかと 今回は羽目を外しました!
斯様に そろそろ老い先短く成ってきました人生です、しかし・・・、もう する事 「妙適」をして、悔いのない人生に近いのですから 今の老人という境遇を良しとしましょう。 

今回は顰蹙を買ってしまったでしょうか?大人の話はダメですか?! ところでヤブユム像って知ってます? 我が 下ネタ好きは 止めど無しの様です。


お仲間の ○○さん達の しかめられた お顔が、目に浮かびます!