孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんからのお便り 2020年1月21日

昨日、自家用車のディーラーにお願いしていた自家用車の回収をしていただいた。か
なり以前からカーポートに置きっぱなしになっていた自家用車が持ち出されて、玄関
前のスペースが広々として気持ちよくなったようです。まったくと云えるほど利用し
ていなかった自家用車を所有しているよりも、時々タクシーを利用している方が自分
で運転する神経を使う気分的な緊張や、何といってもタクシー後部座席でゆっくりと
休める気楽さが自家用車には代えられません。もともとあまり運転が好きなほうでは
なかったので、ディーラ―に回収してもらって数年間の気がかりが無くなってスッキ
リとしました。それでも自家用車の想い出は亡妻の闘病中の通院などに使用したりそ
の後の墓参に利用したりしたのが最後となり、PCデスクの隅には自家用車の前に並ん
で立つ亡妻との小さな額写真が置かれて、いつも目にしているものです。



今朝は、日差しもあり広くなったカーポートの片隅で年末から新年にかけての「単独
行」の最後の片付けの、登山靴のビブラム底の小石や泥落としの掃除をしてシュラフ
を広げて干す作業をしました。昨年は半分の行程くらいがあまり天候に恵まれなかっ
たのですが、今年の天候にも不安が残ります。若い頃は天候を気にせずにピークハン
ターのように「百名山」登頂座数を消化していったりしたものですが、最近は何か山
行に意味付けや物語りのような、私の寺院拝観や仏像拝観の芋吊る式のストーリー性
と同じ様に、縁を結んでいくような話しの展開が広がるような山行を意識していま
す。今年の参考についてもこれからターゲットを絞って行こうという段階です。しか
し、最近の山行での気になるところは、自分の登山装備の「旧式・古めかさ」感があ
ります。行く先々で会う登山者は皆最新の装備と服装で身を固めているのが気になり
ます。登山用品・服装はどれをとっても過酷な環境での使用を想定し科学の先端技術
をいち早く取り入れて英仏米などの外国製が多く、かなり高価なものが多く買い替え
たりするには、私のように年数回の低登山山行の頻度には割に合わないもののような
気がしますが、それでも万が一を考えて装備はしっかりとしたものにするべきでしょ
う。



私の居住地域の自治会の役員の方から耳よりの情報を伺いました。隣の川崎市NPO
法人が運営している活動のなかに、私の関心を呼びそうな講座があるそうです。明日
には詳細を伺って私の都合とてらしてみて参加出来れば良いな、と思っています。

講座は、多摩美術大学青木淳教授と中村恒克氏(東京芸大大学院卒・藪内教授門下
生、宝菩提院菩薩半跏像模刻を制作された学生)のお二人が講師で4月~9月の上半期
の期間、講座回数は12回と云うことです。



●「清泉ラファエラアカデミア・2020講座」の開催案内が分かりました。山本勉教授
の通常講座、一日講座があります。 なお、受講申し込みは2月7日(金)から開始で
す。

・「シルクロード 最新の出土資料・研究成果から見るー」(福島恵・清泉女子大学
講師)各回13:30~15:00  6月20日(土)、6月27日(土)、7月4日(土)、11月
14日(土)、11月21日(土)、12月12日(土)の6回開催。

・「日本仏像史講義 飛鳥・奈良時代編―仏像の黎明と古典の成立―」(山本勉教
授) 各回15:10~16:40 4月25日(土)、5月30日(土)、6月27日(土)、10月
17日(土)、11月21日(土)、12月19日土)の6回開催。 テキスト:「日本仏像史
講義」(山本勉著、平凡社新書)で時代別のポイント作例などを参照しながらの各回
講義になるそうです。教授の年間講義は久々のことになります。

・「仏師康慶―運慶と中世彫刻の偉大な父―」(山本勉教授)一日講座・7月18日
(土)13:30~15:40(休憩を挟む)

・「横浜の仏像―横浜市歴史博物館の特別展を鑑賞するためにー」(山本勉教授)一
日講座・2021年1月30日(土)13:30~15:40(休憩を挟む) 来年の年始開催予定の
展覧会で山本教授が展覧会監修担当するそうです。



東京藝術大学文化財保存学専攻保存修理彫刻研究室から リーフレットによる行事
の開催案内が届きました。

・「第68回 卒業・修了作品展」 1月28日(火)~2月2日(日) 9:30~17:30 
大学美術館陳列館 入場無料

・「研究報告発表展」 5月22日(金)~5月26日(火)予定 10:00~17:00 大学
美術館陳列館

以上は、私が昨秋にご報告した内容と変更がありません。リーフレットには、聖林寺
十一面観音菩薩立像、僧形八幡神坐像(ボストン美術館)、平等院雲中供養菩薩像南
二十号のほぼ完成状態の製作中の画像が大きくレイアウトされていて、学生の力量の
ほどが知れるものです。



奈良国立博物館「博物館だより」の冊子が届きました。

「話題」ページには岩田茂樹上席研究員が『はじまりは「ご縁」!』という題目で、
毘沙門天―北方鎮護のカミー」展に因んで展覧会開催の理由について「毘沙門天
のご縁がきっかけ」の解説です。きっかけの始まりは「石清水八幡宮・多宝塔」安置
鎌倉時代中期の慶派仏師の作とみられる像を奈良博が購入したことに始まり、2016
年には甲賀市の古文化財調査の際に出会った像態がバラバラになりかけた痛ましい姿
の「高雄地蔵堂」の仏像もあったそうです。また2年ほど前には愛媛県・大洲市の大
洲藩主加藤家の菩提寺「如法寺」の「木心乾漆造り」の仏像を調査し寄託を受けた上
で学術誌にも報告しています(この像については、当時奈良博館内で展示・解説が行
われ、私もさっそく行って拝観・聴講した覚えがあり、集いの会にも寄稿報告をした
覚えがあります)。また米国・ロサンゼルスの美術館が所蔵する仏像の調査を美術館
から依頼されて現在調査中だそうで、もとは島根の奥出雲「岩屋寺」に旧蔵の仏像
で、胎内に赤外線カメラを挿入して調査したところ墨書銘や絵画など「保安5年
(1124年)の年紀が発見されている。他にも久々の出展となった「鞍馬寺像」や「大
宰府像」、「東寺像」なども加えて展示される、との紹介があります。



●奈良博サンデートーク

・3月15日(日) 「旧帝国奈良博物館本館と片山東熊―日本人建築家と日本近代建
築の誕生―」 宮崎幹子(奈良博学芸部資料室長)

・4月19日(日) 「描かれた東大寺大仏の姿」 萩谷みどり(奈良博「学芸部研究
員」

・5月17日(日) 「奈良国立博物館所蔵の古写真にみる奈良公園周辺の景観」 野
尻忠(奈良博学芸部企画室長)

・6月21日(日) 「先立目録と仏像研究」 山口隆介(奈良博学芸部主任研究員)



●奈良博公開講座

・2月11日(火・祝)「不退の行法、東大寺修二会(お水取り)」 北河原公敬(東
大寺長老)

・2月15日(土) 「毘沙門天の源流を探るーインドからガンダーラ・西域へ―」 
宮治昭)龍谷大学名誉教授)

・2月29日(土) 「唐宋時代の毘沙門天像―王朝の守護神―」 佐藤有希子(奈良
女子大学准教授)

・3月14日(土) 「日本における毘沙門天像の展開」 岩田茂樹(奈良博上席研究
員)



●奈良博「カミ展特別鑑賞会」の確認がありました。

私が以前申込をしていた「特別鑑賞会」(2月12日・夕方~)の参加案内の通知があ
りました。特別展の開催時間以降の16:30~18:30までで、担当研究員(岩田茂樹研
究員ほか)の開設後に展示会場の貸切自由拝観が予定されています。私は12日以前の
日に別途拝観予定ですので講義の後の拝観は講義内容を受けてポイントを絞って拝観
して来たいと思っています。



薬師寺東塔慶賛法要・奉納行事

2010年5月1日(金)~5月10日(日)東塔前屋外特設会場 13:00~法要、14:00~
奉納行事(伎楽、神楽、オペラ、吹奏楽、邦楽などの演目行事)



薬師寺東塔大修理東塔内陣特別公開(初層内陣拝観)

2020年5月1日(金)~2021年1月17日(日)



●「吉野寺放光樟像―吉野路の微笑仏―」講義+拝観

2020年4月16日(木)13:30~16:00 世尊寺大淀町) 講義+内陣拝観(元興寺
文化財研究所研究員による) 有料・事前申込



●「円成寺の運慶作大日如来像と本尊阿弥陀如来像」講義+拝観

2020年5月18日(月)13:30~16:00 円成寺 講義+内陣拝観(奈良博:鈴木善博
名誉館員による) 有料・事前申込



司馬遼太郎・「第24回・菜の花忌シンポジウム」への参加

2020年2月14日(金)17:00~20:00 有楽町・よみうりホール 「土方歳三と河井
継之助―『燃えよ剣」『峠』より』

司馬遼太郎賞:堀川惠子(作家)(受賞作・『狼の義 新犬養木堂伝』)…本書は林
新氏(元NHKプロデューサー)が構想・着手していた内容を林氏の没後に妻の堀川惠
子氏が引き継いで執筆、完成させた作品。

シンポジウム:河井継之助映画化の小泉堯史映画監督、黒川博行作家)、星野知子
(女優、エッセイスト)、磯田道史国際日本文化研究センター教授)、古屋和雄
(司会、元NHKアナウンサー、文化外国語専門学校校長)



司馬遼太郎記念館・企画展「『坂の上の雲』に見る武人の教養―広瀬武夫の“最後
の手紙”にちなんで―」拝観

~4月19日(日) 10:00~17:00 関西地方へ出掛けるついでに立ち寄りたいでま
だ未定。



2020年1月21日  PM22:30    Tak