孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんの投稿6/17  登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。


Takさんの投稿6/17  登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。
 
短期間ですが「単独行での軽登山」(上州、信州方面)に出掛けて来ました。山稜にはまだ雪の残る場所もありましたが快適な単独行となり、天気にも恵まれ日焼けしたり久方ぶりの登山で体力の衰えを痛感しました。帰宅してからは雨天続きです。
しばらく「集いの会」の情報にはご無沙汰でしたので、ゆっくりブログを拝見してみることにします。
 
小学館「奈良の観音様を観る・識る・聴く」講演会+声明:
623日(日) 13001445  於・小学館千代田区一ツ橋)、 要事前申込、受講料・有料
小学館カルチャーライブサイト:  https://sho-cul.com/courses/detail/99
東京芸大の「山田修」准教授の講義その他です。山田准教授は、皆さんご存知の通り、多くの仏像や寺院建物などのCG製作・再現、TV番組などでおなじみの方です。毎年の東京芸大大学院の作品発表展ではおなじみの先生かと思います。私は昨年の「東大寺と芸大コラボ」の展覧会や講演会などでお会いして「東大寺法華堂執金剛神立像」のCG製作などでお話しを伺っております。私は去る東京芸大の作品展の初日(67日)にはお会い出来ませんでしたが、今回の小学館講演会も「長谷寺・十一面観音菩薩立像」のデータ化・映像化での最新技術による解説ということで、今までにないお話しがうかがえるものと思います。ちょっと受講料が気になりますが…。
因みに、奈良・長谷寺では、恒例の「本尊・十一面観音菩薩立像」(重文)の特別拝観を実施中のようです。(31日・金〜630・日)
 
 
●皿井舞東博室長「運慶・最新研究」講義:
あるお寺のお坊様から伺った情報です。3回の講義のようです。カルチャースクールの講義なので受講料が高めなのが玉に瑕です。あいにく私は都合がつきませんが、どなたか関心のある方は横浜駅まで如何でしょうか。3日間で康慶、運慶、快慶、湛慶ほかの運慶工房の仏師の話しがあるようです。あの運慶最新情報についても解説があるやも。
 
 
●鎌倉・東慶寺「釈宗演老師・没後100年記念事業」(法要、展覧会、講演会):
現在「聖観音菩薩立像」が「円覚寺展」に出展中です。釈老師は慶應義塾福沢諭吉から西欧の学問について学び、円覚寺建長寺の両寺の管長を勤め、神仏分離令後の荒廃した東慶寺の再興に活動された寺僧です。
 
 
●奈良飛鳥学講座「大化の改新」(有楽町・よみうりホール):
84日(日) 1200開場、開演13001610  要・事前申込 受講料・有料
古都飛鳥保存財団サイト:   http://www.asukabito.or.jp/
フォーラム案内サイト:  http://www.asukabito.or.jp/infoDetail404.html
 
 
●「目の眼」誌・7月号「ほっとけない仏たち・勝龍寺・菩薩立像」:
2年前の奈良博「快慶展」に出展されていた快慶作の仏さまです。私の印象では着衣の彫りのシャープさや皺襞などが細かいが、顔が大きめな白目がハッキリ見える快慶作では珍しく大雑把な造りだと感じた記憶がありました。青木淳教授は展覧会場でこの仏さまを拝して、快慶研究者として足を止められたほどインパクトを受けたようです。
 
 
出光美術館「唐三彩」展(有楽町・日比谷・帝劇ビル):
622日(土)〜825日(日) 10001700(金曜日は〜1900)、月曜休館
美術館サイト:     http://idemitsu-museum.or.jp/
展覧会案内サイト:   http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
多くの中国の古美術品を所蔵する出光美術館ならではの展覧会だと思います。父親譲りの現館長の姿勢が伺えます。女史館長が今後の展覧会について、足が向くようなジャンルやテーマや内容のものを期待しています。
 
 
●奈良博「第71回・正倉院展」:
1026日(土)〜1114日(木) 9001800(金・土・日・祝日は〜2000) 普段の開館時間・閉館時間を30分繰上げ、繰り下げています。それほど毎年早朝から長蛇の行列が出来るのです。私の昨年までの経験でもやはり1時間近く早く奈良博に出向かないと、かなり並ぶことになったので、今年も早めに出掛けるつもりです。時期的にまだ奈良博からの公式発表はないようですが、、「金銀平文琴」、「鳥毛立女屏風」紫檀金鈿柄香炉」ほか幾つもの宝物が出展予定のようです。 先日、西山厚先生からも「仏像だけでなくゼヒ出掛けられて、渡来品をはじめ日本の黎明期の工人の技法・意匠の点について優品をいっぱい拝観して、いにしえ人の信仰、美術に対する創意と技量に想いを巡らし、知見を広められるように」とのお話しがありました。
 
 
正倉院宝物ついでに、
東博正倉院の世界—皇室がまもり伝えた美」:
正倉院の世界」展サイト:  https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/
上記奈良博の「正倉院展」とほぼ同時開催です。東博当該パンフ発行済。蘭奢待」、「海磯鏡」「漆胡瓶」、「平螺鈿八角鏡」「龍首水瓶」、「螺鈿紫檀五弦琵琶」「伎楽面」国家珍宝帳など。
1014日(月・祝)〜1124日(日) 9301700 月曜+115日(火)が休館日(前期・1014日(月・祝)〜114日(月)、後期・116日(水)〜1124日(日))
 
 
金沢文庫「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教常福寺の名宝を中心にー」展覧会:
また金沢文庫瀬谷貴之主任学芸員とお会いしました。  
私は今回の展覧会からは、出かけた時に「図録」を先に購入してから会場に持参してページをめくりながらその場で図録に眼を通しながら出展作例を拝観しようと考えていました。しかし現実はいつもと変わらずで、途中で会場内にある図録をチョイ読みしながら、拝観後に図録購入となってしまって、当初の思い通りになりませんでした。会場内で2人連れの女性が展示作例を観ながら「ここを出たら何処で昼食にする?」との話し声が聞こえ、時計を見たら12時をはるかに過ぎていました。それで私も会場を退出してカフェ&ショップへ。カフェでカレーの良い香りが部屋いっぱいに広がり23組くらいの客が食事中で、たった1人の店員が忙しくプレートに料理を盛りつけ客のテーブルに運び終わるのを待ってから、図録を購入しました。あとは称名寺の池の前の木陰のベンチでいつものようにサンドイッチで昼食を、と思っていました。カフェに入ってきた男性が店員に掛けた声に聞き覚えがあり、とっさに振り返って彼に注目したら瀬谷貴之主任学芸員でした。先の奈良博「藤田美術館展」で奈良博会場内でお会いして以来です。ロビーソファ前で、改めて挨拶、お話しをする機会が出来ました。開口一番、芸大の「作品展」の話しを切り出され、彼はオープン前日の記者発表会見にも立ち会い、「運慶云々」の新知見について頑張って説明をされたそうです。秋の「聖徳太子展」についてもお話しされ、私も尾道浄土寺の大師像ほかには拝観したことがあり、再度の寺宝の拝観を期待している旨を伝えた。今回の展覧会に「常福寺聖観音菩薩立像」については私が購入した図録を彼自らがページをめくりながら、説明して下さった。私が「柳之御影」の擂絵との関係や、「胎内銘」の写真パネルが展示されていないので解説との関係が分かりずらい、また「厨子入り阿弥陀三尊立像」についても厨子の扉が閉ざされており、肝心の扉内側の金地板に諸尊像の明瞭な図柄が拝観出来なかったのが残念と、瀬谷先生を眼の前にしていい加減なことを話してしまいました。
 
615日夜間からの激しい雨と雷鳴が止んだのは16日未明の3時か4時ごろで、その後はウソのようにさわやかな上天気となりました。午前830分少し前に金沢文庫というより称名寺に到着。約30分境内を散策。池のほとりを大きなトンボ(ヤンマ)がたくさん飛び回っているのが眼にとまりました。犬を連れての早朝散歩の近所の方に幾人もお会いし、大小白黒茶様々な飼い犬から初対面の経験のない挨拶を受けました。耳朶をなめられると慣れていないせいかくすぐったく我慢するのが大変でした。午前9時ごろに展覧会場入場。まだ僅かな入場者で2階へ上がりのんびりと拝観。
最初は「銅造阿弥陀如来立像」阿弥陀如来立像」から始まり「聖冏(しょうげい)上人坐像」、「法然上人像」、「拾遣古徳伝」、「智光曼荼羅」、「當麻曼荼羅」、「清海曼荼羅」、「日本書紀私鈔」、「八稜鏡」、「厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「八相涅槃図」、「厨子入り銅造千手観音立像」、「十一面観音坐像」、「阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」、「阿弥陀如来立像(黒本尊)」と注目の作例があり、メモをするのが大変でした。
 
常福寺」からは、この展覧会の開催の端緒となった、最近の調査による2件の新しい発見がありました。既に「集いの会」ブログでも案内されているものです。
厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」:私のノートには、各尊共に相貌、着衣、体躯、姿勢、荘厳、欠損・欠落部など部位毎に細かく、出来る限り個々に拝観状況をメモしましたが、長くなるのと記するのが億劫なのでここでは省略します。
その他の個々の作例についてのメモや感想も同様に省略します。退出は1230分を大きく過ぎていました。
 
 
金沢文庫常福寺展」関連月例講座「新発見 常福寺の仏像—水戸黄門の念侍仏と浅草寺ゆかりの観音像」(講師・瀬谷貴之主任学芸員):
よく見たら16日が申込〆切日でした。数日中には受講当否が分かるのでしょう。月例講座は無料なのが魅力です。(文庫への入場料、交通費はかかります)
 
 
2019617日  AM030   Tak