Takさんからの投稿 5/17 「 「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。」
仏像愛好の集メンバーの Takさんからの投稿 5/17分 見落としてまして、掲載が遅れました。 お詫びします!
「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。
●「目の眼」誌・No.513・2019年6月号 特集「大阪・神戸 レジェンドコレクターズ美術館」:
・特集企画は、藤田美術館、大阪市立美術館、中之島香雪美術館、湯木美術館、正木美術館、香雪美術館、滴翠美術館、白鶴美術館、黒川古文化研究所など14か所の美術館の創設者や歴史、所蔵文化財の紹介をしています。なかでも私にとっては、大阪市立美術館は幾度も訪問した馴染みのある場所であり、中之島香雪美術館はつい最近訪問しました。他にも以前伺ったいくつかの美術館も紹介されています。
・石川県立歴史博物館では「いしかわの神仏—信仰と美の世界—」開催中(〜6月2日・日)ですが、私も同展について一度は拝観を検討しましたが、まだ実現出来ていませんでした。期せずして本号で白洲信哉氏のレポートによって展覧会の様子と共に、展覧会の対象となった神像や「能登国」の信仰についての旅紀行を数ページに亘って紹介しています。
・「ほっとけない仏たち・42—快慶スペシャル編(三重)」(青木淳・多摩美大教授)では、三重・安楽寺・阿弥陀如来立像(巧匠法眼銘・快慶作)=現在は三重県総合博物館に寄託中。新発見の快慶作像として確認された仏さまです。青木教授がX線撮影に立ち会ったそうで、詳細がまだ公表していないがこの記事内ではX線画像が掲載されています。早い時期に本像の詳細調査発表が期待されます。
・連載記事「柳宗悦—美に用いられた人」は、少壮の若松英輔・東工大教授が柳宗悦について、その人となりや学芸研究活動などについて掘り下げて持論を展開していますが、最近の文章についてはかなり哲学的な方面への展開に進み、宗教哲学などの文字が頻繁に出て来て、ドイツ哲学やギリシャ哲学、キリスト教の教えなどを引用して、私には読んでいても判らないことばかりです。
・澤田瞳子女史の「美の仕事」陶磁器の中の小宇宙は、本誌の最後に掲載される記事ですが、彼女と陶磁器骨董店老舗の御主人との対談です。素人の私にも女史の陶磁器に向かう姿勢が感じられます。なお私はまだ女子の最近の著書「龍華記」を半分くらいほどしか読み進めていません。
5月26日(日)21:00〜 青木淳教授の監修・出演の番組。他に山本勉教授も出演。上記「目の眼」誌にX線撮影調査の紹介及び画像1枚掲載あり。
●東博「奈良大和四寺のみほとけ」展覧会について:
6月18日(火)〜9月23日(月) 9:30〜17:00 本館11室
*この前の5 月15日の投稿で私から「ギャラリートーク」で浅見龍介課長が「長谷寺・難陀龍王立像」について解説をされることを広報しましたが、実はこの企画のためのギャラリートークで、私が雨宝童子立像についても言及しましたが、出展リストで龍王像とともに出展されることが分かりました。夏シーズンを挟んでずいぶん長く展示していますので、何回もゆっくり拝観してみてください。
文化庁発表(5月14日付): http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2019/05/14/a1415820_01.pdf
これから審査があり順当にいけば7月頃に決定する予定という。これまで宮内庁が厳格に調査のための立ち入りを禁止していた古墳群や墳丘墓について、この数年一部で専門家の立ち入りが行われているところもあり、世界遺産登録にでもなれば今般の動きによっては、急速に研究・調査が推進されるのではないでしょうか?新しい天皇や宮内庁もこのような動きに理解を示してほしいものです。この動きは天皇制や国体護持の問題ではなく、日本の歴史として古代政治史の研究に、飛躍的な発展・深化に繋がるものでしょう。単なる遺産指定では済まないのです。
私は、ちょうど1週間ほど前に番組録画のダビングでBS・TBS番組「にっぽん!歴史鑑定」(古代史のミステリー・卑弥呼)と同局「諸説あり!邪馬台国SP九州説VS畿内説」、BSプレミアム「英雄たちの選択・土偶は何を物語る」、「陶王子・2万年の旅・器の来た道」など幾つかの古代日本史に関係した番組のダビングをしたところで、まだ記憶に新しいので、早くすんなりと指定が決まって欲しいものと思っています。
2019年5月17日 AM0:00 Tak