孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんからのお便り 2020年1月31日

  • TV番組の録画予約:

先日、西山厚先生から「鑑真和上の渡来」についての講義で先生自身が中国で探訪した画像を見せて頂きながら詳しくお話しを伺ったばかりでしたが、NHKTV番組で「鑑真和上」の苦難の渡来までの行動の跡を巡る番組が放送されます。

このNHKBSプレミアムのシリーズ番組「空撮中国の旅」では、しばらく前に「空海の辿った中国の道」というような番組が放送されたり、「諸葛孔明」、「玄奘三蔵」などの辿った場所や道をドローンで空撮して放送しています。私はこれまでの番組も録画しておりこの29日の番組も録画予約しています。西山厚先生の訪問した時の画像を思い出しながら楽しみたいと思います。

NHKTV番組表: 

 https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-01-29&ch=10&eid=21024&f=5713 

NHKTV番組紹介: 

https://www4.nhk.or.jp/P5713/ 

チャンネル

[BSプレミアム]
2020年1月29日(水) 午後9:00~午後10:30(9

ジャンル

ドキュメンタリー/教養>歴史・紀行
趣味/教育>旅・釣り・アウトドア

番組内容

鑑真が日本に渡る前の知られざる旅。渡航に5回失敗、嵐で熱帯の島に漂着。故郷に戻る過酷な旅をドローンで風となり飛ぶ。視力を失う前、鑑真が見た絶景、桂林の絶景登場!

詳細

奈良・唐招提寺を開いた鑑真。来日前に知られざる過酷な旅を体験、視力を失った。視力を失う前に何を見た?渡航に5回失敗、熱帯の島、海南島に漂着。今やリゾートだがマングローブが広がり当時は流刑地…そこから2千キロ近く離れた故郷へ。ドローンで風となり飛ぶと海の民、山の民、さまざまな少数民族の村の絶景!失敗しても日本を目指す鑑真、同行の日本人僧侶の健康を気づかった場所も…山水画の世界、桂林の絶景も登場!

この番組では鑑真和上は日本に渡来する前に自身が観た中国の景観を案内しているということです。番組でもNHKでは通説により渡来前に「盲目」になったとしての番組編成だと考えられます。

私が直近で寄稿したように西山厚先生の説では「日本での活動の晩年に失明した」というものです。私は、これまでに鑑真についてはあまり深い知識が無いままに過ごして来たがそれでも「會津八一」と並ぶ歴史研究家「安藤更生」氏の昔の著書や「大橋一章」早大名誉教授「林南壽」韓国嶺南大学教授の論文を軽く眼を通したくらいで、あまり知見の無い状態です。その中でも西山先生のように平易な説明をされている推論を知りませんでした。「唐スパイ説」や「聖徳太子敬慕説」、中国人研究者の「慧思が聖徳太子に転生したという慧思後身説」あるいは「天台布教説」など色々な説が百出しているようですが、研究者の書いた文章を読むだけで私の頭の中は一杯です。

先生のお話しでは『東征伝』での「明を失せり」、そして「一切経の誤りを正す」や「諸々の薬物を分類する」というような盲目では為しえないことが記されていることや、それ以前の文書に和上の盲目の身体をいたわる、心配する、庇うような記述が無いことからも、殊更に気配りするまでが無かった、ということだそうです。そして一緒に渡来した弟子たち(宿命の星たち)の多くが亡くなっていく中で、自身の「老い」と渡来してからの活動の困難さや信念の葛藤が多く、「砕け散る宿命の星たちよ せめて密やかにこの身を照らせ」と想いを巡らしたと「昴」の歌詞にもあらわされたのだとのことでした。そして鑑真和上亡きあと10年後に「唐招提寺」が建立されたのですが、『唐招提寺流記』には和上生前に「稍生難視之想」(ようやく難視の想いを生じ)と記されていて和上の晩年にはっきりと光明を失ったと記しており、日本での使命を終えたというものです。私は、当日の西山厚先生の講義の中で、この場面の話しが何故か一番胸が篤くなるのを禁じえませんでした。

 

  • 購入図書です:

寒い雨の中を買い物に出掛けた際に、最寄り駅ビル内の行きつけの書店に立寄り、奈良博・鈴木善博研究員の著書「対比・・・」が店頭で見られるかを知りたくて探しましたが見つかりませんでした。ついでに店内で眼についた図書を無意識に購入してしまいました。

「奈良 秘宝・秘仏の旅」(朝日新聞奈良総局編、朝日新聞出版、朝日新書、2010年2月第1刷発行、231ページ) お馴染みの「小滝ちひろ」氏の簡単な解説による地域別・寺院別合計54社寺の紹介は、本当に初歩的なそれでいて適切な解説書になっているものです。

「最強の人生指南書―佐藤一斎「言志四緑」を読む―」(斎藤孝著、祥伝社新書、251ページ) 私が心酔・傾倒した先哲で昔読み漁った本で手許にある「言志四緑」(げんししろく)についての新書版の解説書として簡便に読める一冊として即座に購入してしまいました。

またまた本棚に書籍が溜まってしまった感があります。帯封に「西郷隆盛佐久間象山吉田松陰坂本竜馬―彼らはなぜ、この本に心酔したのかー」。私のひいき近世儒者の一人です。

 

  • 今後の寺院拝観計画:

喜光寺」、「竹林寺」、ついでに「宝山寺・・・昨年11月の「東大寺グレイトブッダシンポジウム(GBS)」(東大寺行基菩薩)(昨年末に既に報告済み)で関心が高まった「行基菩薩」関連の寺院と近所の重要寺院をついでに拝観計画。

霊山寺・・・来月の西山厚先生の「渡来僧と日本」(第2回・菩提僧正と霊山寺)にちなんで「菩提僧正(菩提僊那)」の関係深い寺院として拝観計画。

 

独立行政法人国立文化財機構東博、京博、奈良博、九博、奈良文化財研究所飛鳥資料館)サイトの発表:

https://www.nich.go.jp/infomation/news/kaitei2020/ 

東博サイト発表:

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2007 

京博サイト発表:

https://www.kyohaku.go.jp/jp/oshirase/post_200130.html

奈良博サイト発表:

https://www.narahaku.go.jp/news/download/2020Fees.pdf 

 

*あわせて各館の「新時代プラン」の企画・構想についても眼を通して見ると面白いです。

 

今から7月・8月・9月の行動・生活計画をどうしようかと考える。オリ・パラを敬遠して東北、信州などの城郭・歴史探訪、登山、秘境・温泉保養など幾つか候補を挙げて、首都圏からの逃避を決めたい。日程だけでなく費用も掛かるので頭が痛い感じ。ただいま私の机の上は、「山と渓谷」誌やその他今まで保存していた山岳関係の雑誌や、新しくネットからプリントした各地の候補地の情報を広げて一杯で、あれこれ見回しているところです。今年の夏の天候も気になるところです。

 

春日大社「最古の日本刀の世界」展の展覧会について

春日大社展覧会案内:

https://kasugakatana.com/event.html

展示刀剣類リスト:

https://kasugakatana.com/image/list.pdf 

 

 

2020年1月31日  12:00   Tak