大日如来の 図像学的の勉強
4日の 勉強会 個人発表の 予習をしました。
14:35 ~【30分間】 【 個人勉強の発表B 】 「大日如来について」 by 孤思庵 の為に
大日如来ってどんな仏様か 勉強してみました。
少し 詳細に規した感ありですが・・・、発表では、大日如来の意味を 如何に易しくコンパクトに その要旨をお伝えできるかかと思ってますが、上手くゆけばよいのですが・・・、難しそうです。
読みずらい資料的ですが・・・、事前の予習の下調べノートを ご紹介します。
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【大日如来】
大日如来 : 梵名 マハー・ヴァイローチャナ(महावैरोचन [mahāvairocana])
①虚空にあまねく存在するという真言密教の教主。
②万物の慈母
③万物を総該した無限宇宙の全一
④汎神論的な仏
⑤声字実相義(世界の真のすがたを伝える言語)」宇宙全体が超越的存在である大日如来の言語の現れであるとし,それを理解し,超越者と一体化する道を示す。全ての宇宙は大日如来たる阿字に集約され、阿字の一字から全てが流出しているという
⑤神仏習合の解釈では天照大神(大日孁貴おおひるめのむちのかみ)と同一視もされる。
大日とは「大いなる日輪」という意味で太陽を遙かに上回る光で、全てを照らすことを意味する。太陽を司る大乗仏教の顕教の毘盧舎那如来が さらに進化した仏である。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指す。また、すべての命あるものは大日如来から生まれた。
遍照金剛:密教で、大日如来の名。光明があまねく照らし 、金剛のように不滅であるところからいう。
大日如来 【金剛界】
①虚空にあまねく存在するという真言密教の教主。
②万物の慈母
③万物を総該した無限宇宙の全一
④汎神論的な仏
⑤声字実相義(世界の真のすがたを伝える言語)」宇宙全体が超越的存在である大日如来の言語の現れであるとし,それを理解し,超越者と一体化する道を示す。全ての宇宙は大日如来たる阿字に集約され、阿字の一字から全てが流出しているという
⑤神仏習合の解釈では天照大神(大日孁貴おおひるめのむちのかみ)と同一視もされる。
大日とは「大いなる日輪」という意味で太陽を遙かに上回る光で、全てを照らすことを意味する。太陽を司る大乗仏教の顕教の毘盧舎那如来が さらに進化した仏である。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指す。また、すべての命あるものは大日如来から生まれた。
遍照金剛:密教で、大日如来の名。光明があまねく照らし 、金剛のように不滅であるところからいう。
大日如来 【金剛界】
http://rakushisha.ocnk.net/data/rakushisha/_/70726f647563742f303462666136633233372e6a7067003235300000660066.jpg http://image.rakuten.co.jp/kimura-kinzoku/cabinet/dogtag/bonzi-hitsuzi-saru.jpg
【金剛界 大日の 種字】 は वं (vaṃ) バン
【金剛界大日の真言】
Oṃ vajra-dhātu vaṃ、オン バザラダド バン
Oṃ:慣用句「帰命する」 vajra-dhātu :金剛界 vaṃ:वं(vaM) ヴァン(バン) 金剛界大日如来
訳 「帰命し奉る。金剛界:地・水・火・風・空,虚空に遍在する 金剛界主尊よ」
Oṃ vajra-dhātu vaṃ、オン バザラダド バン
Oṃ:慣用句「帰命する」 vajra-dhātu :金剛界 vaṃ:वं(vaM) ヴァン(バン) 金剛界大日如来
訳 「帰命し奉る。金剛界:地・水・火・風・空,虚空に遍在する 金剛界主尊よ」
【金剛界 大日の 三昧耶形】 宝塔
【金剛界】:『金剛頂経』で説かれる唯一絶対の実在界のこと。正しくは一切如来身語心金剛界という。究極的実在を想像も及ばない無量無数の一切の如来たちの身体と言葉と精神が1つに集合した絶対界であると表現したもの、智慧を象徴とす世界。
【金剛頂経】
日本では、普通に「金剛頂経」と言う時は『初会金剛頂経』(『真実摂経』)、特に、不空訳『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経(大教王経)』(大正蔵865)のことを指す。
唐代中期に不空が漢訳したもの。如来が金剛三摩地に入って金剛界三十七尊(成身会の、金剛界五仏、十六大菩薩、四波羅蜜菩薩、内外の四供養菩薩、四摂菩薩)を出生する。金剛界大曼荼羅の建立と,弟子を曼荼羅に引き入れる方法や羯摩,三種曼荼羅について説き,この経によって金剛界曼荼羅が図示される。
『初会金剛頂経』は金剛界曼荼羅の典拠となる経典で、密教の「即身成仏」の原理を明確に説いているとして、東密では根本経典とされ、この「金剛頂経」ともう一方の『大日経』の2つの密教経典を「両部の大経」という。
真言宗の『理趣経』(『百五十頌般若』: 梵: Adhyardhaśatikā prajñāpāramitā)は、「金剛頂経」系テキストの内、第六会に含まれる『理趣広経』とよばれる文書の略本である。
空海(774年~835年)は、唐の長安において青龍寺の恵果(746年~805年)の弟子となり、密教の伝法潅頂を授かり、『初会金剛頂経』の教理と実践方法を伝授(大日如来―金剛薩埵―龍猛―龍智―金剛智―不空―恵果―空海と付法=秘密法流の正系を示)される。806年に日本に初めて、『初会金剛頂経』に基づく実践体系を伝えている。
「金剛頂経」は龍猛が南天竺の鉄塔のなかで感得したという伝説がある。この経典は大日如来が18の異なる場所で別々の機会に説いた10万頌(じゅ)に及ぶ大部の経典の総称であり、単一の経典ではない。
日本では、普通に「金剛頂経」と言う時は『初会金剛頂経』(『真実摂経』)、特に、不空訳『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経(大教王経)』(大正蔵865)のことを指す。
唐代中期に不空が漢訳したもの。如来が金剛三摩地に入って金剛界三十七尊(成身会の、金剛界五仏、十六大菩薩、四波羅蜜菩薩、内外の四供養菩薩、四摂菩薩)を出生する。金剛界大曼荼羅の建立と,弟子を曼荼羅に引き入れる方法や羯摩,三種曼荼羅について説き,この経によって金剛界曼荼羅が図示される。
『初会金剛頂経』は金剛界曼荼羅の典拠となる経典で、密教の「即身成仏」の原理を明確に説いているとして、東密では根本経典とされ、この「金剛頂経」ともう一方の『大日経』の2つの密教経典を「両部の大経」という。
真言宗の『理趣経』(『百五十頌般若』: 梵: Adhyardhaśatikā prajñāpāramitā)は、「金剛頂経」系テキストの内、第六会に含まれる『理趣広経』とよばれる文書の略本である。
空海(774年~835年)は、唐の長安において青龍寺の恵果(746年~805年)の弟子となり、密教の伝法潅頂を授かり、『初会金剛頂経』の教理と実践方法を伝授(大日如来―金剛薩埵―龍猛―龍智―金剛智―不空―恵果―空海と付法=秘密法流の正系を示)される。806年に日本に初めて、『初会金剛頂経』に基づく実践体系を伝えている。
「金剛頂経」は龍猛が南天竺の鉄塔のなかで感得したという伝説がある。この経典は大日如来が18の異なる場所で別々の機会に説いた10万頌(じゅ)に及ぶ大部の経典の総称であり、単一の経典ではない。
【金剛界曼荼羅】
大日如来の抽象的な智慧が、現実世界において実践されるさま、をロジック的に 表現するという。
これはひとつの曼荼羅の9つのブロックと考えるよりも、手法を替えてなどの9つの曼荼羅の集合体と考えるべきものであるらしい。
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http://rakushisha.ocnk.net/data/rakushisha/_/70726f647563742f633234663164373137302e6a7067003235300000660066.jpg http://ohkita-sekizai.com/cms/wp-content/uploads/2015/12/72b6a7b492b681e467b6e56334812190.jpg
【胎蔵生 大日の 種字】 は अ (a) ア 胎蔵曼荼羅ではアーク(āḥ)またはア(a)。
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【法界定印】坐像で、両手の手のひらを上にして腹前(膝上)で上下に重ね合わせた形である。これは仏が思惟(瞑想)に入っていることを指す印相である。 釈迦如来、大日如来(胎蔵界)の定印は左手の上に右手を重ね、両手の親指の先を合わせて他の指は伸ばす。これを法界定印(ほっかいじょういん)といい、座禅の時結ぶ事でなじみ深い印相で、通常(釈迦像 等)は(禅)定印と呼ぶが,大日如来(胎蔵界)の定印は法界定印と呼び、密教では阿弥陀如来の定印も法界定印とされる。
【大日経】=abhisaṃbodhi-vikurvita-adhiṣṭhāna Sūtra/Tantra, マハーヴァイローチャナ・アビサンボーディ・ヴィクルヴィタ・アディシュターナ・スートラ/タントラ):『 大毘盧遮那成仏神変加持経』略して梵: Mahāvairocana Sūtra/Tantra, マハーヴァイローチャナ・スートラ/タントラ)、『大毘盧遮那経』
或は『大日経』、梵 Mahāvairocana Sūtra/Tantra, マハーヴァイローチャナ・スートラ/タントラ)、
Mahāvairocana(大毘盧遮那仏) Sūtra(糸・横糸) / Tantra(織物・縦糸)
【通常の経典がスートラ(経)であるのに対し、”密教経典のことをタントラという。】
タントラと は一説に、スートラが横糸のことであるのに対して、縦糸のことであるとされる。
『大日経』(だいにちきょう)は、7-8世紀頃成立したと考えられている密教経典である。
【定印(禅定印)】…心の安定を表わす身振りで、釈迦が悟りを開いたときの姿をとらえたもの。
膝の前で掌を上に向け、左手の上に右手を重ね、親指の先を合わせた印で、
釈迦が瞑想している時の姿を表わす。
【法界定印】はさとりの境地を象徴するもので、胎蔵生の大日如来の結ぶ印。
法界定印は衆生を表わす左掌(五本の指は五大を表わす)の上に、仏を表わす右掌(同じく五指は五大を表わす)を重ねる事によって、仏と衆生が一体である事を象徴する印相
【胎蔵生大日の真言】
Oṃ a vi ra hūṃ khāṃ、オン ア ビ ラ ウン ケン(スヴァーハー)
Oṃ:慣用句「帰命する」 a vi ra hūṃ khāṃ :地、水、火、風、空
オーン。地、水、火、風、空。ナウマク サマンダボダナン アビラウンケン
「帰命し奉る。地・水・火・風・空 (あまねく諸仏) スヴァーハー[svāhā]は、密教に於いては真言の末尾に多く使われる言葉。一般には薩婆訶(ソワカ)として知られ、「成就・祝福」の意味
膝の前で掌を上に向け、左手の上に右手を重ね、親指の先を合わせた印で、
釈迦が瞑想している時の姿を表わす。
【法界定印】はさとりの境地を象徴するもので、胎蔵生の大日如来の結ぶ印。
法界定印は衆生を表わす左掌(五本の指は五大を表わす)の上に、仏を表わす右掌(同じく五指は五大を表わす)を重ねる事によって、仏と衆生が一体である事を象徴する印相
【胎蔵生大日の真言】
Oṃ a vi ra hūṃ khāṃ、オン ア ビ ラ ウン ケン(スヴァーハー)
Oṃ:慣用句「帰命する」 a vi ra hūṃ khāṃ :地、水、火、風、空
オーン。地、水、火、風、空。ナウマク サマンダボダナン アビラウンケン
「帰命し奉る。地・水・火・風・空 (あまねく諸仏) スヴァーハー[svāhā]は、密教に於いては真言の末尾に多く使われる言葉。一般には薩婆訶(ソワカ)として知られ、「成就・祝福」の意味
訳 「あまねく諸仏に帰命し奉る、成就あれ!」
【胎蔵生曼荼羅】
詳しくは『大悲胎蔵(だいひたいぞう)曼荼羅』[といい『大日経』には基づくが、そこに説かれる曼荼羅ではなく、複数の経典を参考にして描かれたものである。であるから、日本には天台宗の円仁や円珍の請来による白描の断片的なもの以外に『大日経』の「具縁品第二」以下に説く「大悲胎蔵生曼荼羅」と呼ぶことのできる曼荼羅は実際には存在しない。一報 チベット密教には『大日経』に説く正確な曼荼羅が伝わっている。また、一行禅師の『大日経疏義釈』第四巻には胎蔵界曼荼羅の諸尊の配置を説くが、その前段に「開出、大悲胎蔵曼荼羅也。」との記述があるので、『大日経』の訳者であり、伝持の八祖ともされる善無畏三蔵から一行禅師の系統では、「大悲胎蔵曼荼羅」が胎蔵界曼荼羅の正式な呼び名であったことが分かる。空海の請来による三幅の胎蔵界曼荼羅に共通する名称の部分を取り上げ、『大日経』の記述にも考慮した「大悲胎蔵曼荼羅」が妥当である。との事である。
胎蔵曼荼羅は、中央・右・左の3つのブロックに分けて考えることが必要である。 図の中央部は大日如来の悟りの世界を表し、向かって左(方位では南)には聖観自在菩薩(観音菩薩)を主尊とする蓮華部院(観音院)、向かって右(方位では北)には金剛薩埵(こんごうさった)を主尊とする金剛手院(金剛部院。薩埵院)がある。蓮華部院は如来の「慈悲」を、金剛手院は如来の「智慧」を表すものとされている。 これは大日如来を中尊に 左脇侍を金剛薩埵 右脇侍を観音菩薩 の三尊形式と見らる。
因みに天台密教の著名儀軌に『阿娑縛抄』があるが、その題名の阿娑縛とは、善無畏講説、弟子の一行が筆録の著『大日経疏』第14に 阿、婆、縛は梵字の a=ア、sa=サ、va=バ のことで、それぞれ仏、蓮華、金剛の3部を示したもので、上段の胎蔵曼荼羅に一致する。
此処で一応 終わりとします。勉強会の発表では 此の記事とは、違った形のプレゼンになるかと思います。尚、私としてはディスカッション形式が希望ですので、皆さんの参加を、宜しくお願いします。