孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

?ハンジャクシンケイ???

 
ハンジャクシンケイて何の事か解からないでしょう!これは般若心経を漢音で読むとこうなります。呉音でハンニャシンギョウと言えば、「御般若心経」と直ぐに解かりますが・・・・。これは4日前に受けましたNHK文化センター光が丘での「仏教経典の心~経典による仏教入門~」の第1回での其の講師、金岡秀郎先生の講義の一節です。

講義の中で、原語と、訳語の仏教用語の正しい読み方でないとと、幾度も言われていました。特に読み方に濁点を付けた音で読むのが仏教用語の読み方に多いようです。但し懺悔を「ザンゲ」はキリスト教読みで、仏教では「サンゲ」と呼びます事やらで、一筋縄では行きません。

日頃の仏教の勉強で、書物での購読ではなかなか其のルビが振られている事が少ないので、私達 勉強途中の者には特有の読み方には往生なのです。その点、講義や講演では、本に比較して、特に読み方の勉強に成ります。

講座で配られた資料にも幾つも、読み方を間違えて来ていた事に気付かされました。 恥ずかしいですがご披露いたしましょう。

迦毘羅衛・かぴらエイ→かぴらエ  
浄飯王・じょうぼんオウ→じょうぼんノウ 
対告衆・たいコクしゅう→たいゴウしゅう   
優波離・うパり→うバり 

この日の資料には、他に幾つかの困難がありまして、迦葉かしょう・結集けつじゅう・雨安居うあんご 等、以上は今はようやく読めるようになってますが、過去には散々間違えました。因みに読書好きの我カミさんですが、試してみたら彼女は正しく読めませんでした。如是我聞だけは読めてました。

昨日板橋区成増での図像文献の自主勉強会でも講師のN氏も その中で間違えて言ったら。意が伝わらない、正し読み方で言わないと伝わらないと言われてました。

こちらがものを言えたり、質問できる勉強会で私は良く、仏教用語の言い方を誤り訂正されます。遠慮の無い指摘の形ではありますが、勉強の面では、実にありがたいと思ってます。書物では指摘してもらえないですから・・・

そういえば学生時代に聖観音をセイ観音と読み間違えてからに始まり、顕教を暫く「けんキョウ」と読み続け、ようやくに「けんギョウ」と読むようになったのは、そんなに昔ではありません、とにかく仏教の呉音読みは難物でして、仏教知識のバロメーターで、浅学を見透かされてしまいます。全く嫌な存在です。


最後に空海の師の「恵果」の読み方で以前に論争した事がありまして、エカは呉音読み、ケイカはでして、ケイカの漢音読みの方が主流なのは、空海が渡った頃の中国仏教では漢音読みがなされていたとの事であります。

そして我が国でも、仏教の読み方を中国に習い漢音に改めようと時の政権中央が法令化したそうです、しかし仏教サイドは頑固に保守的でして、なかなか言う事を聞かずできたそうです。そして仏教の読み方は呉音が主流は、今日まで続いたそうです。

★ 今度の「仏像愛好の集いin東博」は5月4日にします。追って後日に募集の広報します。