7月21日 第三回 「初級 仏像基礎の勉強会」 報告
7月21日の(火) 第三回 「初級 仏像基礎の勉強会」 は、5名(新人2+ベテラン3)のご参集を頂き、他2名の方は都合理由を添えて、欠席のご連絡を頂きました。心配でしたが どうやら継続できそうです。10時に東洋館ロビーに集合 弁当持参 で広報したのですが、前日は祝日月曜日で開館、その為に、当日は代替えの 閉館の失敗を犯してしまいました。
相談の結果 すぐにファミレスで座学を開始する事に成りました。
予告にて、テキスト『日本仏像辞典』の目次を参考に図像学の基礎を勉強します。『日本仏像辞典』中古本価格¥ 1,747+ ¥ 257 (関東への配送料) また上記が一段落したら、長期展望として『〈カラー版〉日本仏像史』 (アマゾン中古品¥ 1,533 + ¥ 257 ) をテキストに仏像の変遷を美術史を中心に通史的に 勉強したく思います。をしていましたので 皆様には『日本仏像辞典』 を携帯頂きました。
『日本仏像辞典』は 数年前別の有志の勉強会発足当時にお勧めして、 やり始めたもののすぐに難しくておもしろくないとの事で投げ出しベテランのお二人の書棚に長い事眠って居ました。今回の呼びかけで 久々に手に取って頂きましたら、好い本でしたのね! この本があれば買いためた仏像の本は要らなかったみたいとの賛辞を頂きました。
これはお二人がベテランに成られたからの観想なのだと思います。 現にしゅっ版もとは日本史もの出版老舗「吉川弘文館」が 一大事業として編纂した「日本史大辞典」(日本史の百科事典。価格30万円)の編纂に習った方式で 真鍋俊照編とはなっているが、各項を中村元氏を筆頭に私達も知る佐和隆研、久野健、水野敬三郎、西川杏太郎・・・etcの専門学者がが分担しています。あの春秋文庫でも好評している本です。
これから先、仏像の名称を覚えるのは、確かに最初はつらいかとおおもいでしょう。とかく、基礎知識とはそんなに楽しく覚えるものではないのでしょうが,ここでは極力楽にを心掛けます。
また大抵は元のもとまでは言ってないようですが、懸命に真髄も一緒に勉強したいと思います。
予告のつもりで、仏像の大別、美術史、図像、仏教に大別して ウエブを書き始めてみました。 平易には していなかったのですが、どんな雰囲気かは掴かめて貰えたかと思います。
かように難解な分野を如何にして楽しんでもらえるかが問題です。
最初は皆さんの興味の度合いを図る為に、纏まりがない、散らかりの状態ですが、お許しください、質問もしますが医者の問診の如くで、どの様に進めるかの探りです我慢して下さい。 一番いいのは質問なさってもらう事です。 何処に興味で どの辺まで理解されてるかが覗えます。偉そうな良い方に成りましたが ここは趣味の集まり 雑談を交えて楽しく進めたいと思ってます。 ベテランの方には宜しくサポートお願いします。
先に挙げた美術史、図像、仏教の内、一番解りにく、御心配の向きもあろうかと存じます。そこでまず仏像に絡めて仏教て「八万四千の法門」と云われる如くに 2500年前からの歴史にいろいろな分野が在ります。そこでまず仏像に絡めてお話させてもらいました。
皆さんの仏教は 浄土宗、禅宗、日蓮宗のイメージでしょう!? それらは日本の鎌倉時代以降の仏教なのです。そして釈迦の教えが経でありましてそのどの経を信じるかで 平立しているのだろうと思います。日蓮宗は法華経、浄土系は浄土三部経(浄土宗は観無量寿経、浄土真宗は無量寿経 時宗は阿弥陀経)禅の曹洞宗は正法眼蔵(法華経系)臨済宗は(不定)などです。
これらが殆どでは?鎌倉仏教の特徴は民衆化して、人々にとってわかりやすく、実行しやすい教えをもつ新しい仏教で、その特徴は 日蓮・法燃・親鸞・道元・栄西等の各宗派の開祖(皆比叡山延暦寺出身)を同時に信仰する傾向があります。 ところで私の捉えたい仏教は 釈迦の時代の仏教でして、 途中分裂や改変を繰り返す前の根本でして 各宗の教えの基礎なるものです。
つまり釈迦が説いた事なのです。 ここで余談、釈迦が説いて言った事は「経」 釈迦が決めた教団と僧侶の規律が「律」で、その「経」と「律」の解釈・注釈が「論」でして、それらの纏まりを言語では籠の意を漢訳した蔵をそれぞれに付け、経蔵・立像・論蔵と言い それらをマスターした僧の意味で「三蔵」との敬称があります。仏教の根本が経なのして、その後のその解釈が論でして、その教学論争が仏教の 派閥と成り、宗派と成り、先出の「八万四千の法門」と成るのだろうと思います。
釈迦入寂時、残される弟子たちに向けた最後の言葉<涅槃経>に、自灯明・法灯明 ( 自らを灯とし 法を灯とせよ.)があり、釈迦は自分が尊いのではなく自分が見出した理法(真実)が尊いと考え、釈迦自身を信仰対象であるとは考えていなかった。その教えに弟子たちも 同様に考え、(舎利信仰は在るものの )初期仏教においては仏像というものは存在しなかった。そして仏像の発生は500年もかかったのだと思います。
次の時間に仏像の発生 舎利信仰 ⇒ ストゥーパ(卒塔婆) ⇒ 装飾的 ジャータカ(本生譚)・仏伝 ⇒ 仏龕 ⇒ チャイティー(祠塔) ⇒ 仏像
の話は次回にでも致しましょう。
本生譚・仏伝は物語的で面白いですよ、仏像の衣までもが金色に造られる訳も仏伝に在りますにあります。お楽しみに・・・
メンバーに「坊主バー」に通われて居る方が在りまして、ホスト坊さんの名刺なども見せてもらい、そんな関連で終盤には仏像より仏教談義に盛り上がりました。
予測では美術史関連しか興味を示されないかと心配してましたが、テキスト『日本仏像辞典』や図像、さらには仏教自体まで話しは弾み、今後は様子を見乍ら三本立てで行けそうで喜んでます。
鎌倉新仏教の話しの途中にNHK Eテレ番組「こころの時代~宗教・人生~日本仏教のあゆみ信と行」が話に上りました。 先週の分は 第4回 「浄土への憧れ」でしたが、実は忘れてまして19日の早朝放送は番組の終わりしか見てないのです。7月25日(土)午後1:00~2:00の再放送で勉強したく思ってます。
浄土教は易行と思いがちですが、祖師たちには峻烈な思想と人生があった様です。また は共に浄土教系信仰の宗祖ながら、その3人の考えには相違があると聞いてます、その辺も勉強できそうです。最近、「梅原猛の仏教の授業 法然・親鸞・一遍」がPHP文庫で出版されたと聞きました。その読者にも、この番組で軽く検証されませんか?
色々と至らぬところは御座いましょうが、ここ暫くは 皆様のご希望ご意見を聞きながらに進めて行きたいと存じます。 宜しくお願い致します。 m(__)m
もう一つ 何でも疑問はその場で質問して下さい!貯めておいて、後からでは忘れがちです。ここは同志の集まりです どうぞご遠慮なく。解らない質問に対しては宿題にして皆で調べましょう。
これも一方通行の読書や講演会に無いメリットと思って居ます。
★できれば今後のメインは取り急ぎ粗く仏像趣味基礎知識を先達お仲間に解説頂き追っては『日本仏像辞典』の記載内容順に勉強したいと思います。
「初級 仏像基礎の勉強会」 は毎月第3火曜日に 東京国立博物館 11室前に 10時集合で定期開催します。どなた様もおきがるに御試し ご参集ください。
●迫ってきました28日の城南仏像巡礼はまだ空いて居ます。この前の広報を参照の上 お申し込みください!