孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

「仏像愛好の集いin東博」のアフター懇親会

2012年08月08日22:27
「仏像愛好の集いin東博」4時からのアフターは捨てがたいです。懇親は聞くのでは無しに喋る方が面白いですよ、自分の興味の方に話題を誘導できますし、自分の認識で喋ると、それに疑問なり、反論なりがすぐに出て来て勉強に成ます。
議論は勉強に効率的です。読書ですと順序だてた構成で、体裁が整ってないと様になりません、時間が掛かりますし質問も出来ません。講座・講演の方がエッセンスだけを短時間で聞けます、場合によっては質問も少し出来ます。そこへ行くと権威は有りませんが同好会はいいと思います。昼間の「仏像愛好の集いin東博」は聞いた話にすぐに質問が投げかけられ、こたえが返ってきます。即答出来ずの難問は宿題と成る事も在りますが・・・。

もっと良いのがアフターの懇親会です。コミュニケーションとは、表情や言葉などを通じて情報を共有すること。情報を、発し合い、受け取り合いする交わり。つまり交信です。講演。講座の一方通行に対して懇談は交信なのです。

しかも一杯が許され、アルコールという潤滑剤が働き、抵抗・摩擦を減じて話し合えるのです。美味しいものを食べながらお酒を飲んで、好きな仲間と、好きな仏像の話が出来るのです。 ですから興に乗り遅くまでに成ってしまうのが難点ですが・・・
8月5日のアフターの懇談の報告をします。男女とも2名づつの計4名は先回のファミレスデはなしの今回はアメ横ガード下の居酒屋が懇談の場所になりました。5時間もの4人でのお勘定は1万と900円ほどでした。何時も割り勘です。

飲みながらの欠点は議事録がありませんし、忘却が付き物ですので、その点をご容赦願います。

かえって印象深かった事が残って効率的かもしれません。メンバー紹介します、Aさんは歴史に憧憬がoff会、あ間違い!御深い。(酔ってますので、済みません・・・)、Dさんは、捉われない信仰の持ち主で、その繋がりで仏教にもお詳しい。Dさんは、仏像のキャリアは浅いが勉強家で、今ドンドン知識の吸収の最中、 最後に私は、ご周知の如くで 間口の広く浅い仏像趣味です。

勝常寺の寺名の話しをAさんがされました。この寺名の示すとおりに、開山の徳一は蝦夷の血統で、だから興福寺を出て東北に移ったと推察されている。最澄との論争も中央と蝦夷の対立が根にあるといわれる。空海が徳一を応援は彼も蝦夷(だからと・・・Dさんと私の反論、徳一VS最澄は教学論争思う。Aさんそんなの関係ないと小島よしおの台詞(済みません酔ってますモンで・・)、教学の一乗VS三乗の論争とDさんと私・・・空海蝦夷血統説は調べましたら東北の蝦夷が四国数箇所に移らされ、佐伯(空海の父は郡司・佐伯直田公)と成ったとを発見、これがAさんの推論・仮説の根拠かと思いました。
空海の話が出てその師に話しが及び、恵果(けいか)と発音したら。「えか」であるとAさんが「突っ込み」(漫才用語ですみません、酔ってますモンで)、「えか」確かに聞き覚えが・・・帰って翌日早々調べてみました。確かに両方の読み方が通っていました。
恵果の「恵」の字は漢音で「けい」と、呉音では「え」と読むそうです。

さすれば仏教の読み方は呉音が多いです。「えか」が勝ちと思い始めましたが。遣唐使時代の都は長安、でそこの言葉は漢音と・・・、遣唐使が持ち帰ったのは漢音とありました。未だ勝負は判定が付きません。というよりはどちらも有りの引き分けでは?

酔ってますので正確を期せません。Aさんにコメントで補足して頂きましょう。

徳一も法相宗 いつもなら唯識に話が移りますが、その日は同じ法相宗のでの貞慶、から法然へとつながり、Aの高説は浄土教源信)と浄土教法然)など話しは弾みます。

それから「待機説法」「無期」 なども出てました。Dさんとは一緒に勉強してきましたので、お互いに共通性があるのですがAさんと懇談は二度目、まだ他流試合の感も在ったりでして、それは大変に勉強に成りました。

斯様な論争が楽しくてなりません。Eさんも、皆の薀蓄を聞く方が多かったですが、楽しく勉強に成ったと言って次回も参加するとおっしゃって頂いてます。そんなEさんにも、驚かされました。発言に「龍樹の中観派が・・・」が飛び出して来たのには驚きました。この趣味開始半年の方なんですよ敬意です。まだまだ入門と思っていましたのに・・・失礼しました。趣味の道に於ける姉さん的存在のFさんの感化ですかな?

独習より仲間とともに励むがベターな道と思います。是非に皆さんも参加してみてください。