A 今週末6日(土)は 7月度の[仏像愛好の集] 定例会!【その上】
【仏像愛好の集 新規お仲間 募集中】
「仏像愛好の集」では、毎月第一土曜日を定例に 仏像鑑賞会・ 仏像勉強会を行っています。永いメンバーは、もう10年以上の継続です。 仏像好さん は 誰でも歓迎の サロン的同好会です! 仏像がお好きでしたなら。お気楽に、一度お試しに お出かけください! 楽しく、仏像談義をしましょう!
仏像趣味初級の方は、より深い勉強の為に、メンバーの良き先達から、 教えてもらえます。中級以上の方は、 御自分の勉強成果の 良き聞き手に成って 貰えます。
書物や講演では 自分の誤謬が修正できにくいです。 会話のキャッチボールでは、専門用語の読み方の誤謬 や 、勘違いが 容易に発見できます。
また 仏像趣味と云っても、 図像学的 :仏像・仏画に描かれた象徴体系(アトリビュート)を読み解くための学問や、美術史:仏像・仏画の造型芸術の歴史 あるいは耽美的 鑑賞 等で有りましょう。 私達の「仏像愛好の集」でも、 仏像が好きでは括れるものの、個々人の 興味は、 前述の 図像学的・美術史・耽美的 鑑賞 等に分かれているようです。 あなたも、その 何方かに 御興味かと推察します。 「仏像愛好の集」の中で 御自分と合うメンバーを見つけ、良き仏像友達をお作りください。 また 新たな仏像趣味の啓蒙を受けたり、仏像に関する 情報も入ってきますよ! 授業でないので、気楽に聞いて居て下さい! それでも、感心した事,興味の事は,苦痛なしに 頭に残りますョ!耳学問また良しと思います。
仏像がお好きでしたなら、是非に一度 お試しに、気楽にお出かけください!
7月1日「仏像愛好の集 定例会」 午前の部 << 仏像 鑑賞会 >> の スケジュール
集合は、 10:00 東京国立博物館 本館
エントランス 大階段右脇 11室(彫刻室)前
仏像関連の通常展示は、
本館1室仏教の興隆―飛鳥・奈良 11室では特別企画 奈良大和四寺のみほとけ
2019年6月18日(火) ~ 2019年9月23日(月)
展示作品リスト 15件
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
重文 | 十一面観音菩薩立像 | 1躯 | 鎌倉時代・13世紀 | 奈良・長谷寺蔵 | |||
十一面観音菩薩立像 | 1躯 | 平安時代・12世紀 | 奈良・長谷寺蔵 | ||||
阿弥陀如来立像 | 1躯 | 平安時代・12世紀 | 奈良・長谷寺蔵 | ||||
重文 | 菩薩半跏像 | 1躯 | 奈良時代・8世紀 | 奈良・岡寺蔵 | |||
重文 | 天人文甎 | 1枚 | 飛鳥時代・7世紀 | 奈良・岡寺蔵 | |||
重文 | 釈迦涅槃像 | 1躯 | 鎌倉時代・13世紀 | 奈良・岡寺蔵 | |||
国宝 | 義淵僧正坐像 | 1躯 | 奈良時代・8世紀 | 奈良・岡寺蔵 | |||
国宝 | 釈迦如来坐像 | 1躯 | 平安時代・9世紀 | 奈良・室生寺蔵 | |||
重文 | 地蔵菩薩立像 | 1躯 | 平安時代・11世紀 | 奈良・長谷寺蔵 | |||
重文 | 赤精童子(雨宝童子)立像 | 1躯 | 運宗作 | 室町時代・天文7年(1538) | 奈良・長谷寺蔵 | ||
重文 | 難陀龍王立像 | 1躯 | 舜慶作 | 鎌倉時代・正和5年(1316) | 奈良・長谷寺蔵 | ||
重文 | 十二神将立像(巳神・酉神) | 2躯 | 鎌倉時代・13世紀 | 奈良・室生寺蔵 | |||
国宝 | 十一面観音菩薩立像 | 1躯 | 平安時代・9~10世紀 | 奈良・室生寺蔵 | |||
重文 | 地蔵菩薩立像 | 1躯 | 平安時代・10世紀 | 奈良・室生寺蔵 | |||
国宝 | 文殊菩薩像像内納入品 仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言等 | 1巻 | 鎌倉時代・承久2年(1220) | 奈良・安倍文殊院蔵 |
★ 午後の部 << 像勉強会>> の スケジュール
は 次の記事に掲載と成ります。
は 次の記事に掲載と成ります。
B 今週末6日(土)は 7月度の[仏像愛好の集] 定例会!【その下】
(直接下記への集合も可能です)
【午後の勉強会場】 台東区生涯教育センター へ
1F 玄関 ロビー EV横に インフォーメーション に 会議室使用の 電光掲示が在ります。御参照を ・・、今回の会場は305室 (12:50頃には 入室 可能と思います)
★ 勉強会 の MCを募集します。自薦他薦で、どなたか して頂けませんか?
★ 活発な ご意見 ご提案等 のご発言 お願いします。
【 ディスカッション】
皆さんも、 当日に意見を出せるように 御一考しておいてください! 話し合いたい議案・ご意見等がございましたなら、ご発議ご遠慮なく 願います!
① 1:00~1:15 【15分間】 〔運営の打合せ〕
この集を、どの様にしたいか?
★ 勉強会 の MCを募集します。自薦他薦で、どなたか して頂けませんか?
★ 活発な ご意見 ご提案等 のご発言 お願いします。
★ 仏像彫刻・仏画制作を実践されてますメンバーに、お願い。作品をご披露ください、また制作のお話しをお願します。
★ 仏像などのコレクションをされてる方、あなたのコレクションをご持参 ご披露されてみませんか⁈【 ディスカッション】
皆さんも、 当日に意見を出せるように 御一考しておいてください! 話し合いたい議案・ご意見等がございましたなら、ご発議ご遠慮なく 願います!
① 1:00~1:15 【15分間】 〔運営の打合せ〕
この集を、どの様にしたいか?
●勉強会に ポケットWIFI ノートパソコン プロジェクターを 導入したい!
●Yahooブログ廃止での 孤思庵ブログの移行について
● なにか仏像・仏教の疑問・質問は無いですか?
〔個人発表〕
多くの方に発信していただきたいと思い、 短時間を含め、多数の 個人発表枠を 設定してみました。 個人勉強の発表、講座・展覧会・拝観旅行 など、是非に 発表してください!
残りの③と④枠で、発表をして頂けます方は、6日の勉強会冒頭までに、応募ください!当日の口頭申込でも結構です!
③ 1:45~2:05 【20分間枠】 ← に【40分間枠】の希望があれば、④を
③ 1:45~2:05 【20分間枠】 ← に【40分間枠】の希望があれば、④を
中止にします。
只今、個人発表の応募 募集中
④ 2:45~3:05 【20分間枠】 ③の時間希望によっては中止の場合もあります!
只今、個人発表の応募 募集中
只今、個人発表の応募 募集中
只今、個人発表の応募 募集中
6月29日Takさんの投稿 「若冲ほか報告」
仏像愛好の集 メンバーの Takさんからの投稿
出光美術館HP:
毎日新聞ニュース:
共同通信ニュース:
出光美術館では現在「唐三彩展」を開催中だということを前回の投稿でご紹介しましたが、私は7月2日(火)に拝観予定です。
数日前の朝日新聞情報では当該館がアメリカ・プライス財団(日本古美術品収集家ジョー・プライス&エツコ夫妻の設立した財団)から、彼らのコレクションの一部の約190点の作品を購入したことを発表しました。プライスコレクションは、数年前の「伊藤若冲」作品のコレクターとして日本での展覧会や、彼らの自宅兼所蔵庫などの紹介が大々的に報道されたことで「第2次若冲ブーム」を起こしたほどでした。この度は、夫妻の高齢化と所在地の毎年のように起こる山林火災などの天変地異から作品を守るためにアメリカ内の他の美術館や日本の関係の深い美術館に多くの所蔵作品を移すことにしたということです。この度美術館側で発表した内容からは「鳥獣花木図屏風」などが日本に里帰りして約80点を展示する特別展が開催される運びになったそうです。館長が交代したばかりで、娘さん館長は大きな仕事をものにしたものだと感心です。2016年東京都美術館での開催の様子が彷彿としてきて、上野での観覧混雑状況がまた有楽町のビル街で起こるのかと、今から長蛇の列が眼に浮かびます。美術館側では何か拝観客向けに対策(例えば拝観予約制など)を講じて混雑緩和を図るべきでしょう。
先日文芸春秋社から「日本文学振興会」の直木賞候補の後補作品が発表されました。その中に私が傾倒している女性作家「澤田瞳子」女史の作品「落花」も含まれていました。女史の著作はいくらか手に取り、読んではいますが、まだ「龍華記」(りゅうかき)を読み終わらないうちに、直木賞候補として「落花」が2019年3月16日に「中央公論新社」から発刊されました。読売新聞夕刊連載の小説ですが、真言宗遍照寺の住持として真言声明を極めたという、若くして「仁和寺」別当を勤め「大僧正」にまで上り詰めた僧「寛朝」(かんちょう)と、一方で武門の出で後世にまで東国の荒ぶるもののふとして悪しき評価を受ける「平将門」という遠く隔たった世界の二人が、己の道を貫かんとしながらも当時の動乱に巻き込まれた生き様を描く小説です。数日前に私は迷うことなく購入してしまいました。澤田女史が得意の宗教歴史小説として次々と発表された著作です。
澤田瞳子著「落花」版元サイト: https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120051746
つい先日、他の集い(A会)の仲間数人と「天誅組」関係の話しの最中に、突然として成田市在住の男性(B氏)から「成田山新勝寺」について話しが及んだことがあり、この直木賞候補が話題になる前だったので、平将門と寛朝のことを知っていたら、もっと話しが弾んだことでしょう。平安時代中期に平将門が難波から上総に渡り反乱を起こしたときに、寛朝は朱雀天皇の将門調伏の密勅を受けて、「神護寺・護摩堂」に安置されていた「空海」作といわれる「不動明王像」を奉じて上総国に向かう。将門の戦死の後は、寛朝は朱雀天皇の命により、上総国・公津ヶ原に「東国鎮護の霊場」として「神護新勝寺」を開山し、現在の成田山新勝寺の前身となったという。
澤田瞳子女史は、今年2月16日(土)の「第23回菜の花忌」(大阪NHKホール・『梟の城』)では、シンポジウムで磯田道史氏、佐藤優氏、安部竜太郎氏とともにパネラーとして参加されており、司馬遼太郎作品についていろいろと論じられていました。
因みにこの新勝寺のB氏は某報道機関のベテランで、昨日ワザワザ私宛てにメールを寄越して、今般のG20サミットのことについてもいろいろと披歴してくれた中で、メディア仲間では大阪G20サミットのプレスセンターやフリー利用のダイニングブースは大変好評だそうで、最新技術の利用や食事の対応などが最高評価だそうで、2016年の某国G20サミットでは、お国柄で外国メディア向けの監視が囚人のように厳しいだけで最低の対応しかなくサービスといえるものは感じられなかったという、欧米や他地域からのメディアからは不満が渦巻いていたとの、某国らしい大国意識の強いいつもの扱いとの評価だったそうです。この度は、TVや新聞ではニュースにはならないが各国のメディアの派遣記者たちの話しが分かって楽しかった。また、7月1日に数人で勉強会を開きます。
●私の行動予定:(予定は未定にして決定にあらず)
(7月01日(月):A会参集のため「集いの会」定例会は欠席)
7月02日(火):出光美術館展覧会拝観
(7月04日(木):大学サークル同期会)
7月05日(金):府中市美術館・展覧会拝観
(7月08日(月):クリニック診察)
7月13日(土):東博講座(*)
7月13日(土):奈良・興福寺講座、奈良博展覧会拝観
7月14日(日):奈良博展覧会拝観
7月17日(水):芝・メルパルク・奈良学文化講座
7月18日(木):新宿・興福寺文化講座
7月20日(土):五反田・大学講演会
7月21日(日)奈良博・講座
東京藝大 修復彫刻研究室報告発表展2019 から 【その2】
順番が狂いますが、 7日に同展を 訪れていましたので、その時のメモが出てきましたので 此処に掲載します。
「仏像愛好の集」の某さんからの誘いを受けて、本日7日 三井記念美術館の円覚寺展に行きました。その後で、某さんは「東京藝大 修復彫刻研究室報告発表展2019」初日に行かれるとの事でしたので 自分もついて行きました。毎年同展には行くので、顔を覚えているのか、スタッフに丁寧に挨拶され、少しうれしかったです。
毎年同展には行くので、同展スタッフに顔を覚えているらしくて、丁寧に挨拶され、少しうれしかったです。 上のチラシにあるように、同展には雨引山楽法寺の金剛力士像の修複後が展示されてました。 その下に掲載しました画像の金剛力士像は、修復前で後補の色彩がついていて、剥を受けて落される前の状態であり、感心しない印象ですが、今回の修理で、後補の色彩が剥ぎ落されました、そのまま像は様変わりでして、それは 東大寺南大門の金剛力士像と似ている像に生まれ変わってました。(i狭い空間に無理して入っている南大門の金剛力士より、無理のないすっきりとした均整の取れた像に見えます。)下手な後補の色彩で 彫刻の真価が損なわれていて、後補の、色彩を剥したら、評価が上がった例はよく聞きます。桑原薬師堂(現 かんなみ仏の里美術館)の実慶の薬師三尊なんかも、塗りを剥離したら、評価が上がったんじゃなかったですか? 滝山寺の運慶作三像なんかも、色彩を剥してみたい気がしますネッ!
同行の某さんは 所用ありとのことで、早めに退館され、私ひとり残って 鑑賞してましたら、 この像の前で担当講師か助教らしき人と初老の紳士が 骨格筋云々と 話し込んでいました。 講師らしき人の扱いが何やら丁寧でした。 その理由が、後からわかりました。 暫くすると あの高名の山本勉教授が教え子らしきを3名ほど引き連れての来場でした。 暫くして講師らしき人が、かの初老の紳士に、山本勉教授を紹介 名刺交換をしていました。離れての様子窺いですのでい、詳細は不明ですが、どうやら順天堂大の教授の様でした。それで講師らしきさんは、順天堂さんから、力士像の筋骨のレクチャーを受けていたようです。遠慮してあんまり近くに寄らずでの聞き耳で,.詳細は不可でしたが、 興味深かったです。
Takさんの投稿6/17 登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。
Takさんの投稿6/17 登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。
短期間ですが「単独行での軽登山」(上州、信州方面)に出掛けて来ました。山稜にはまだ雪の残る場所もありましたが快適な単独行となり、天気にも恵まれ日焼けしたり久方ぶりの登山で体力の衰えを痛感しました。帰宅してからは雨天続きです。
しばらく「集いの会」の情報にはご無沙汰でしたので、ゆっくりブログを拝見してみることにします。
●小学館「奈良の観音様を観る・識る・聴く」講演会+声明:
小学館カルチャーライブサイト: https://sho-cul.com/courses/detail/99
東京芸大の「山田修」准教授の講義その他です。山田准教授は、皆さんご存知の通り、多くの仏像や寺院建物などのCG製作・再現、TV番組などでおなじみの方です。毎年の東京芸大大学院の作品発表展ではおなじみの先生かと思います。私は昨年の「東大寺と芸大コラボ」の展覧会や講演会などでお会いして「東大寺法華堂執金剛神立像」のCG製作などでお話しを伺っております。私は去る東京芸大の作品展の初日(6月7日)にはお会い出来ませんでしたが、今回の小学館講演会も「長谷寺・十一面観音菩薩立像」のデータ化・映像化での最新技術による解説ということで、今までにないお話しがうかがえるものと思います。ちょっと受講料が気になりますが…。
●皿井舞東博室長「運慶・最新研究」講義:
あるお寺のお坊様から伺った情報です。3回の講義のようです。カルチャースクールの講義なので受講料が高めなのが玉に瑕です。あいにく私は都合がつきませんが、どなたか関心のある方は横浜駅まで如何でしょうか。3日間で康慶、運慶、快慶、湛慶ほかの運慶工房の仏師の話しがあるようです。あの運慶最新情報についても解説があるやも。
●鎌倉・東慶寺「釈宗演老師・没後100年記念事業」(法要、展覧会、講演会):
●奈良飛鳥学講座「大化の改新」(有楽町・よみうりホール):
8月4日(日) 12:00開場、開演13:00〜16:10 要・事前申込 受講料・有料
古都飛鳥保存財団サイト: http://www.asukabito.or.jp/
フォーラム案内サイト: http://www.asukabito.or.jp/infoDetail404.html
●「目の眼」誌・7月号「ほっとけない仏たち・勝龍寺・菩薩立像」:
2年前の奈良博「快慶展」に出展されていた快慶作の仏さまです。私の印象では着衣の彫りのシャープさや皺襞などが細かいが、顔が大きめな白目がハッキリ見える快慶作では珍しく大雑把な造りだと感じた記憶がありました。青木淳教授は展覧会場でこの仏さまを拝して、快慶研究者として足を止められたほどインパクトを受けたようです。
●出光美術館「唐三彩」展(有楽町・日比谷・帝劇ビル):
6月22日(土)〜8月25日(日) 10:00〜17:00(金曜日は〜19:00)、月曜休館
美術館サイト: http://idemitsu-museum.or.jp/
多くの中国の古美術品を所蔵する出光美術館ならではの展覧会だと思います。父親譲りの現館長の姿勢が伺えます。女史館長が今後の展覧会について、足が向くようなジャンルやテーマや内容のものを期待しています。
●奈良博「第71回・正倉院展」:
10月26日(土)〜11月14日(木) 9:00〜18:00(金・土・日・祝日は〜20:00) 普段の開館時間・閉館時間を30分繰上げ、繰り下げています。それほど毎年早朝から長蛇の行列が出来るのです。私の昨年までの経験でもやはり1時間近く早く奈良博に出向かないと、かなり並ぶことになったので、今年も早めに出掛けるつもりです。時期的にまだ奈良博からの公式発表はないようですが、、「金銀平文琴」、「鳥毛立女屏風」、「紫檀金鈿柄香炉」ほか幾つもの宝物が出展予定のようです。 先日、西山厚先生からも「仏像だけでなくゼヒ出掛けられて、渡来品をはじめ日本の黎明期の工人の技法・意匠の点について優品をいっぱい拝観して、いにしえ人の信仰、美術に対する創意と技量に想いを巡らし、知見を広められるように」とのお話しがありました。
●正倉院宝物ついでに、
10月14日(月・祝)〜11月24日(日) 9:30〜17:00 月曜+11月5日(火)が休館日(前期・10月14日(月・祝)〜11月4日(月)、後期・11月6日(水)〜11月24日(日))
私は今回の展覧会からは、出かけた時に「図録」を先に購入してから会場に持参してページをめくりながらその場で図録に眼を通しながら出展作例を拝観しようと考えていました。しかし現実はいつもと変わらずで、途中で会場内にある図録をチョイ読みしながら、拝観後に図録購入となってしまって、当初の思い通りになりませんでした。会場内で2人連れの女性が展示作例を観ながら「ここを出たら何処で昼食にする?」との話し声が聞こえ、時計を見たら12時をはるかに過ぎていました。それで私も会場を退出してカフェ&ショップへ。カフェでカレーの良い香りが部屋いっぱいに広がり2〜3組くらいの客が食事中で、たった1人の店員が忙しくプレートに料理を盛りつけ客のテーブルに運び終わるのを待ってから、図録を購入しました。あとは称名寺の池の前の木陰のベンチでいつものようにサンドイッチで昼食を、と思っていました。カフェに入ってきた男性が店員に掛けた声に聞き覚えがあり、とっさに振り返って彼に注目したら瀬谷貴之主任学芸員でした。先の奈良博「藤田美術館展」で奈良博会場内でお会いして以来です。ロビーソファ前で、改めて挨拶、お話しをする機会が出来ました。開口一番、芸大の「作品展」の話しを切り出され、彼はオープン前日の記者発表会見にも立ち会い、「運慶云々」の新知見について頑張って説明をされたそうです。秋の「聖徳太子展」についてもお話しされ、私も尾道浄土寺の大師像ほかには拝観したことがあり、再度の寺宝の拝観を期待している旨を伝えた。今回の展覧会に「常福寺・聖観音菩薩立像」については私が購入した図録を彼自らがページをめくりながら、説明して下さった。私が「柳之御影」の擂絵との関係や、「胎内銘」の写真パネルが展示されていないので解説との関係が分かりずらい、また「厨子入り阿弥陀三尊立像」についても厨子の扉が閉ざされており、肝心の扉内側の金地板に諸尊像の明瞭な図柄が拝観出来なかったのが残念と、瀬谷先生を眼の前にしていい加減なことを話してしまいました。
6月15日夜間からの激しい雨と雷鳴が止んだのは16日未明の3時か4時ごろで、その後はウソのようにさわやかな上天気となりました。午前8時30分少し前に金沢文庫というより称名寺に到着。約30分境内を散策。池のほとりを大きなトンボ(ヤンマ)がたくさん飛び回っているのが眼にとまりました。犬を連れての早朝散歩の近所の方に幾人もお会いし、大小白黒茶様々な飼い犬から初対面の経験のない挨拶を受けました。耳朶をなめられると慣れていないせいかくすぐったく我慢するのが大変でした。午前9時ごろに展覧会場入場。まだ僅かな入場者で2階へ上がりのんびりと拝観。
最初は「銅造阿弥陀如来立像」、「阿弥陀如来立像」から始まり、「聖冏(しょうげい)上人坐像」、「法然上人像」、「拾遣古徳伝」、「智光曼荼羅」、「當麻曼荼羅」、「清海曼荼羅」、「日本書紀私鈔」、「八稜鏡」、「厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「八相涅槃図」、「厨子入り銅造千手観音立像」、「十一面観音坐像」、「阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」、「阿弥陀如来立像(黒本尊)」と注目の作例があり、メモをするのが大変でした。
「常福寺」からは、この展覧会の開催の端緒となった、最近の調査による2件の新しい発見がありました。既に「集いの会」ブログでも案内されているものです。
「厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」:私のノートには、各尊共に相貌、着衣、体躯、姿勢、荘厳、欠損・欠落部など部位毎に細かく、出来る限り個々に拝観状況をメモしましたが、長くなるのと記するのが億劫なのでここでは省略します。
その他の個々の作例についてのメモや感想も同様に省略します。退出は12時30分を大きく過ぎていました。
よく見たら16日が申込〆切日でした。数日中には受講当否が分かるのでしょう。月例講座は無料なのが魅力です。(文庫への入場料、交通費はかかります)
2019年6月17日 AM0:30 Tak
Takさんからの投稿 5/17 「 「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。」
仏像愛好の集メンバーの Takさんからの投稿 5/17分 見落としてまして、掲載が遅れました。 お詫びします!
「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。
●「目の眼」誌・No.513・2019年6月号 特集「大阪・神戸 レジェンドコレクターズ美術館」:
・特集企画は、藤田美術館、大阪市立美術館、中之島香雪美術館、湯木美術館、正木美術館、香雪美術館、滴翠美術館、白鶴美術館、黒川古文化研究所など14か所の美術館の創設者や歴史、所蔵文化財の紹介をしています。なかでも私にとっては、大阪市立美術館は幾度も訪問した馴染みのある場所であり、中之島香雪美術館はつい最近訪問しました。他にも以前伺ったいくつかの美術館も紹介されています。
・石川県立歴史博物館では「いしかわの神仏—信仰と美の世界—」開催中(〜6月2日・日)ですが、私も同展について一度は拝観を検討しましたが、まだ実現出来ていませんでした。期せずして本号で白洲信哉氏のレポートによって展覧会の様子と共に、展覧会の対象となった神像や「能登国」の信仰についての旅紀行を数ページに亘って紹介しています。
・「ほっとけない仏たち・42—快慶スペシャル編(三重)」(青木淳・多摩美大教授)では、三重・安楽寺・阿弥陀如来立像(巧匠法眼銘・快慶作)=現在は三重県総合博物館に寄託中。新発見の快慶作像として確認された仏さまです。青木教授がX線撮影に立ち会ったそうで、詳細がまだ公表していないがこの記事内ではX線画像が掲載されています。早い時期に本像の詳細調査発表が期待されます。
・連載記事「柳宗悦—美に用いられた人」は、少壮の若松英輔・東工大教授が柳宗悦について、その人となりや学芸研究活動などについて掘り下げて持論を展開していますが、最近の文章についてはかなり哲学的な方面への展開に進み、宗教哲学などの文字が頻繁に出て来て、ドイツ哲学やギリシャ哲学、キリスト教の教えなどを引用して、私には読んでいても判らないことばかりです。
・澤田瞳子女史の「美の仕事」陶磁器の中の小宇宙は、本誌の最後に掲載される記事ですが、彼女と陶磁器骨董店老舗の御主人との対談です。素人の私にも女史の陶磁器に向かう姿勢が感じられます。なお私はまだ女子の最近の著書「龍華記」を半分くらいほどしか読み進めていません。
5月26日(日)21:00〜 青木淳教授の監修・出演の番組。他に山本勉教授も出演。上記「目の眼」誌にX線撮影調査の紹介及び画像1枚掲載あり。
●東博「奈良大和四寺のみほとけ」展覧会について:
6月18日(火)〜9月23日(月) 9:30〜17:00 本館11室
*この前の5 月15日の投稿で私から「ギャラリートーク」で浅見龍介課長が「長谷寺・難陀龍王立像」について解説をされることを広報しましたが、実はこの企画のためのギャラリートークで、私が雨宝童子立像についても言及しましたが、出展リストで龍王像とともに出展されることが分かりました。夏シーズンを挟んでずいぶん長く展示していますので、何回もゆっくり拝観してみてください。
文化庁発表(5月14日付): http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2019/05/14/a1415820_01.pdf
これから審査があり順当にいけば7月頃に決定する予定という。これまで宮内庁が厳格に調査のための立ち入りを禁止していた古墳群や墳丘墓について、この数年一部で専門家の立ち入りが行われているところもあり、世界遺産登録にでもなれば今般の動きによっては、急速に研究・調査が推進されるのではないでしょうか?新しい天皇や宮内庁もこのような動きに理解を示してほしいものです。この動きは天皇制や国体護持の問題ではなく、日本の歴史として古代政治史の研究に、飛躍的な発展・深化に繋がるものでしょう。単なる遺産指定では済まないのです。
私は、ちょうど1週間ほど前に番組録画のダビングでBS・TBS番組「にっぽん!歴史鑑定」(古代史のミステリー・卑弥呼)と同局「諸説あり!邪馬台国SP九州説VS畿内説」、BSプレミアム「英雄たちの選択・土偶は何を物語る」、「陶王子・2万年の旅・器の来た道」など幾つかの古代日本史に関係した番組のダビングをしたところで、まだ記憶に新しいので、早くすんなりと指定が決まって欲しいものと思っています。
2019年5月17日 AM0:00 Tak