孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

A 今週末6日(土)は 7月度の[仏像愛好の集] 定例会!【その上】


今週末 6日(土)は [仏像愛好の集] 定例会です


今回の東博本館11室は、 特別企画 奈良大和四寺のみほとけ です。





【仏像愛好の集 新規お仲間 募集中】

「仏像愛好の集」では、毎月第一土曜日を定例に 仏像鑑賞会・ 仏像勉強会を行っています。永いメンバーは、もう10年以上の継続です。 仏像好さん は 誰でも歓迎の サロン的同好会です! 仏像がお好きでしたなら。お気楽に、一度お試しに お出かけください! 楽しく、仏像談義をしましょう!

仏像趣味初級の方は、より深い勉強の為に、メンバーの良き先達から、 教えてもらえます。中級以上の方は、 御自分の勉強成果の 良き聞き手に成って 貰えます。
書物や講演では 自分の誤謬が修正できにくいです。 会話のキャッチボールでは、専門用語の読み方の誤謬 や 、勘違いが 容易に発見できます。

また 仏像趣味と云っても、 図像学的 :仏像・仏画に描かれた象徴体系(アトリビュート)を読み解くための学問や、美術史:仏像・仏画の造型芸術の歴史 あるいは耽美的 鑑賞 等で有りましょう。 私達の「仏像愛好の集」でも、 仏像が好きでは括れるものの、個々人の 興味は、 前述の 図像学的・美術史・耽美的 鑑賞 等に分かれているようです。 あなたも、その 何方かに 御興味かと推察します。 「仏像愛好の集」の中で 御自分と合うメンバーを見つけ、良き仏像友達をお作りください。 また 新たな仏像趣味の啓蒙を受けたり、仏像に関する 情報も入ってきますよ! 授業でないので、気楽に聞いて居て下さい! それでも、感心した事,興味の事は,苦痛なしに 頭に残りますョ!耳学問また良しと思います。

仏像がお好きでしたなら、是非に一度 お試しに、気楽にお出かけください!




7月1日「仏像愛好の集 定例会」 午前の部 << 仏像 鑑賞会 >> の スケジュール

 集合は、 10:00 東京国立博物館 本館   「仏像愛好の集」の画像検索結果


エントランス 大階段右脇 11室(彫刻室)前  「仏像愛好の集」の画像検索結果


仏像関連の通常展示は、
本館1室仏教の興隆―飛鳥・奈良 11室では特別企画 奈良大和四寺のみほとけ
2019年6月18日(火) ~ 2019年9月23日(月)
  
国宝 十一面観音菩薩立像 平安時代・9~10世紀 奈良・室生寺
奈良県北東部に所在する岡寺、室生寺長谷寺安倍文殊院の四寺は、いずれも7〜8世紀に創建された古刹で、きわめて魅力に富んだ仏像を伝えています。
奈良時代に流行した木心乾漆造の岡寺・義淵僧正坐像、平安時代初期の重厚な特色を備える室生寺・釈迦如来坐像、鎌倉時代に高度な技術で造られた長谷寺・十一面観音菩薩立像、安倍文殊院本尊の像内に納められていた文書など国宝4件、重要文化財9件を含む名品を展示しています。
卓越した造形と厚い信仰を物語る みほとけを堪能しましょう。
 
展示作品リスト 15件
指定名称員数作者・出土・伝来時代・年代世紀所蔵者・寄贈者・列品番号備考
重文 十一面観音菩薩立像 1躯鎌倉時代・13世紀奈良・長谷寺
十一面観音菩薩立像 1躯平安時代・12世紀奈良・長谷寺
阿弥陀如来立像 1躯平安時代・12世紀奈良・長谷寺
重文 菩薩半跏像 1躯奈良時代・8世紀奈良・岡寺蔵
重文 天人文甎 1枚飛鳥時代・7世紀奈良・岡寺蔵
重文 釈迦涅槃像 1躯鎌倉時代・13世紀奈良・岡寺蔵
_MD_RECOMMEND 国宝 義淵僧正坐像 1躯奈良時代・8世紀奈良・岡寺蔵
_MD_RECOMMEND 国宝 釈迦如来坐像 1躯平安時代・9世紀奈良・室生寺
重文 地蔵菩薩立像 1躯平安時代・11世紀奈良・長谷寺
重文 赤精童子(雨宝童子)立像 1躯運宗作室町時代・天文7年(1538)奈良・長谷寺
_MD_RECOMMEND 重文 難陀龍王立像 1躯舜慶作鎌倉時代・正和5年(1316)奈良・長谷寺
重文 十二神将立像(巳神・酉神) 2躯鎌倉時代・13世紀奈良・室生寺
_MD_RECOMMEND 国宝 十一面観音菩薩立像 1躯平安時代・9~10世紀奈良・室生寺
重文 地蔵菩薩立像 1躯平安時代・10世紀奈良・室生寺
_MD_RECOMMEND 国宝 文殊菩薩像像内納入品 仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言1巻鎌倉時代・承久2年(1220)奈良・安倍文殊院



 午後の部  << 像勉強会>> の スケジュール
は 次の記事に掲載と成ります。

B 今週末6日(土)は 7月度の[仏像愛好の集] 定例会!【その下】


午後の部 << 仏像 勉強会 >> の スケジュール


【第二集合】は 12:15 東博 正門 外側 Taxiに分乗で、移動します。「東京国立博物館...」の画像検索結果








(直接下記への集合も可能です)


【午後の勉強会場】 台東区生涯教育センター へ「台東区生涯教育...」の画像検索結果
1F 玄関 ロビー EV横に インフォーメーション に 会議室使用の 電光掲示が在ります。御参照を ・・、今回の会場は305室 (12:50頃には 入室 可能と思います)

「ロの字 小会議...」の画像検索結果

★ 勉強会 の MCを募集します。自薦他薦で、どなたか して頂けませんか?
★ 活発な ご意見 ご提案等 のご発言 お願いします。
★ 仏像彫刻・仏画制作を実践されてますメンバーに、お願い。作品をご披露ください、また制作のお話しをお願します。
★ 仏像などのコレクションをされてる方、あなたのコレクションをご持参 ご披露されてみませんか⁈


    【 ディスカッション】

皆さんも、 当日に意見を出せるように 御一考しておいてください! 話し合いたい議案・ご意見等がございましたなら、ご発議ご遠慮なく 願います!



① 1:00~1:15 【15分間】  〔運営の打合せ〕
      この集を、どの様にしたいか?

   
   ●勉強会に ポケットWIFI ノートパソコン プロジェクターを 導入したい!
       ●Yahooブログ廃止での 孤思庵ブログの移行について


② 1:15~1:25 【10分間】    〔仏像質問箱〕

            ● なにか仏像・仏教の疑問・質問は無いですか?
     

                        〔個人発表〕

多くの方に発信していただきたいと思い、 短時間を含め、多数の 個人発表枠を  設定してみました。 個人勉強の発表、講座・展覧会・拝観旅行 など、是非に 発表してください! 

残りの③と④枠で、発表をして頂けます方は、6日の勉強会冒頭までに、応募ください!当日の口頭申込でも結構です! 


1:45~2:05  【20分間枠】 【40分間枠】の希望があれば、④を
中止にします。
                             只今、個人発表の応募 募集中


④ 2:45~3:05  【20分間枠】 ③の時間希望によっては中止の場合もあります!
                             只今、個人発表の応募 募集中


⑥  3:05~3:55  【50分間枠】  
     「講演会 常福寺から鎌倉時代仏像2件を発見
              by  Takさん(未定) と 孤思庵 

金沢文庫講演会 (瀬谷主任学芸員) 
    那珂市常福寺から鎌倉時代仏像2件を発見
 1、水戸黄門の所持した鎌倉時代最小の仏像  
 2、浅草寺の柱で作った仏師快慶派の観音像
                                                                  の受講内容から
 
3:55~4:55 【60分間枠】
 ノートパソコン プロジェクター使用の個人発表
       ①「浄土宗」について   ②最近の仏像拝観画像紹介

              by  のぶちゃんさん

4:55~5:00【撤収作業】
⑨ 5時頃~  【懇親食事会】&

6月29日Takさんの投稿 「若冲ほか報告」

仏像愛好の集 メンバーの Takさんからの投稿

 
「絵画関係情報」:丸の内・出光美術館の「伊藤若冲」展覧会予定情報(2020年秋)です。
出光美術館HP:  
毎日新聞ニュース: 
共同通信ニュース:  
出光美術館では現在「唐三彩展」を開催中だということを前回の投稿でご紹介しましたが、私は72日(火)に拝観予定です
数日前の朝日新聞情報では当該館がアメリカ・プライス財団(日本古美術品収集家ジョー・プライス&エツコ夫妻の設立した財団)から、彼らのコレクションの一部の約190点の作品を購入したことを発表しました。プライスコレクションは、数年前の「伊藤若冲」作品のコレクターとして日本での展覧会や、彼らの自宅兼所蔵庫などの紹介が大々的に報道されたことで「第2若冲ブーム」を起こしたほどでした。この度は、夫妻の高齢化と所在地の毎年のように起こる山林火災などの天変地異から作品を守るためにアメリカ内の他の美術館や日本の関係の深い美術館に多くの所蔵作品を移すことにしたということです。この度美術館側で発表した内容からは「鳥獣花木図屏風」などが日本に里帰りして約80点を展示する特別展が開催される運びになったそうです。館長が交代したばかりで、娘さん館長は大きな仕事をものにしたものだと感心です。2016東京都美術館での開催の様子が彷彿としてきて、上野での観覧混雑状況がまた有楽町のビル街で起こるのかと、今から長蛇の列が眼に浮かびます。美術館側では何か拝観客向けに対策(例えば拝観予約制など)を講じて混雑緩和を図るべきでしょう。
特別展・伊藤若冲作品「凱旋帰国!江戸絵画の華」(仮称)で、来年2020919日(土)〜1220日(日)の期間開催(於:丸の内・出光美術館)予定です。
 
 
●「文学作品関係情報」:今年上半期の「直木三十五賞」後補に女性6名(澤田瞳子女史も):
先日文芸春秋社から「日本文学振興会」の直木賞候補の後補作品が発表されました。その中に私が傾倒している女性作家「澤田瞳子」女史の作品「落花」も含まれていました。女史の著作はいくらか手に取り、読んではいますが、まだ「龍華記」(りゅうかき)を読み終わらないうちに、直木賞候補として「落花」が2019316日に「中央公論新社」から発刊されました。読売新聞夕刊連載の小説ですが、真言宗遍照寺の住持として真言声明を極めたという、若くして「仁和寺別当を勤め「大僧正」にまで上り詰めた僧「寛朝」(かんちょう)と、一方で武門の出で後世にまで東国の荒ぶるもののふとして悪しき評価を受ける「平将門」という遠く隔たった世界の二人が、己の道を貫かんとしながらも当時の動乱に巻き込まれた生き様を描く小説です。数日前に私は迷うことなく購入してしまいました。澤田女史が得意の宗教歴史小説として次々と発表された著作です。
澤田瞳子著「落花」版元サイト:  https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120051746 
つい先日、他の集い(A会)の仲間数人と「天誅組」関係の話しの最中に、突然として成田市在住の男性(B氏)から「成田山新勝寺」について話しが及んだことがあり、この直木賞候補が話題になる前だったので、平将門と寛朝のことを知っていたら、もっと話しが弾んだことでしょう。平安時代中期に平将門が難波から上総に渡り反乱を起こしたときに、寛朝は朱雀天皇の将門調伏の密勅を受けて、「神護寺護摩堂」に安置されていた「空海」作といわれる「不動明王像」を奉じて上総国に向かう。将門の戦死の後は、寛朝は朱雀天皇の命により、上総国・公津ヶ原に「東国鎮護の霊場」として「神護新勝寺」を開山し、現在の成田山新勝寺の前身となったという。
 
澤田瞳子女史は、今年216日(土)の「第23回菜の花忌」(大阪NHKホール・『梟の城』)では、シンポジウムで磯田道史氏、佐藤優氏、安部竜太郎氏とともにパネラーとして参加されており、司馬遼太郎作品についていろいろと論じられていました。
 
因みにこの新勝寺B氏は某報道機関のベテランで、昨日ワザワザ私宛てにメールを寄越して、今般のG20サミットのことについてもいろいろと披歴してくれた中で、メディア仲間では大阪G20サミットのプレスセンターやフリー利用のダイニングブースは大変好評だそうで、最新技術の利用や食事の対応などが最高評価だそうで、2016年の某国G20サミットでは、お国柄で外国メディア向けの監視が囚人のように厳しいだけで最低の対応しかなくサービスといえるものは感じられなかったという、欧米や他地域からのメディアからは不満が渦巻いていたとの、某国らしい大国意識の強いいつもの扱いとの評価だったそうです。この度は、TVや新聞ではニュースにはならないが各国のメディアの派遣記者たちの話しが分かって楽しかった。また、71日に数人で勉強会を開きます。
 
 
●私の行動予定:(予定は未定にして決定にあらず)
701日(月):A会参集のため「集いの会」定例会は欠席)
702日(火):出光美術館展覧会拝観
704日(木):大学サークル同期会)
705日(金):府中市美術館・展覧会拝観
708日(月):クリニック診察)
709日(火):会津福島県立博物館展覧会拝観
710日(水):会津・慧日寺資料館拝観、鶴ヶ城資料展示
713日(土):東博講座(*)
713日(土):奈良・興福寺講座、奈良博展覧会拝観
714日(日):奈良博展覧会拝観
717日(水):芝・メルパルク・奈良学文化講座
718日(木):新宿・興福寺文化講座
720日(土):五反田・大学講演会
721日(日)奈良博・講座
 
(*)東博より受講券入手済なれど当日は興福寺講座とダブルブッキング(東京と奈良では両方は無理)。
 

東京芸大 修復彫刻研究室 報告発表展2019 から 【その1】


hozon19

6月9日 「東京藝大 修復彫刻研究室報告発表展2019」期間中の内のトークイベント((口頭発表会)がった6月9日には、「我が仏像愛好の集」のメンバーの7名が参集しました。それぞれに鑑賞された、事と思います。 今回のメインはチラシにその画像があるように、修復された楽法寺 金剛力士像となってます。 その修復金剛力士像の見事さは、同行のお仲間の皆さんも感じられていました。私にも秀作と感じられるものでした。同時に、この像の修復研究は興味深いものでありました。

まず、今回勉強になりましたのは、この像高2メートルの差に木彫仏でありながら、重量が30キログラムほど、その軽さは 執拗な内繰りの程度によるもので、像の厚みは,薄いところで1センチメートル程から、厚い部分でも4センチ程までとのことでした。そもそも仏像の内繰りの目的は像の干割れ防止のためとは知っていましたが、其の干割れは、完成の開眼後、何十年単位での問題と思っていましたが、修復者の解説によりますと、作物 彫刻をしているt時から干割れしてくるとの説明を受け、今までの概念を覆されるのでした。当時の用材は、現在の乾燥された木材の概念とは、程遠く、かなり生木に近い水分を含んだ用材だったと思われます。

もう一つ学んだことは、カヤ材はヒノキ材とは相違で、かなり割り剥がしにくい材だったを教わりました。それは逆に、干割れはヒノキよりしにくいことになりますが・・・、それでも干割対策は必要で、かなり薄つくりの仏像にしたようです。 
これまで、割り剥造りでは、剥ぎ方を気にしていましたが、今回の修復研究発表で、剥がれ、内刳りを済ませた後の半身状態の仏像の接合を学べました。 膠が接合の接着剤と思っていましたが、 今回は膠でなしに、麦漆が接着剤に選ばれていました。麦漆、現在は生漆に小麦粉を混ぜたもので,接着性に効果的と聞き及びますが、小麦粉のない時代にはそうは行かず、当時の木屎漆として漆に混入する繊維質のつなぎ材(乾燥後の収縮による壁のひび割れを防止する)に楡の繊維を使ったを参考に、今回の修復作業の麦漆の代替えとして、漆に楡繊維を混ぜて、継ぎ剤的なパテの性質をも持った接着剤として用いたそうです。 これは割り剥時に、ヒノキとは相違で、カヤの割り面があれていて、接合面に隙間が出ていて、膠の様な液状で粘性の弱いものでは流れてしまい うまくゆかないので、パテの性質をも持った接着剤として、上記の接着剤用いたそうです。
それとは別で、膠を避けた理由があったそうです。膠は獣の革や骨や内臓から作りますのでから、仏像に使用に、はばかったのでは、との解説でした。

まで仏像に膠は簡便ですが、最適でない、その理由は、膠は経時変化に強くはなく、100年は持たないからと聞いていたのですが・・・、別に信仰上の理由とは気づいていませんでした。
割り剥接合の補強に今回の修復では、 鎹も使用されるとの事でしたが、 その使用説明に、また新智識でした、 鎹は仏像本体を傷付けることを避けてチギリに打つとの事でした。 古い鎹のに,新しい鎹を打つ時には、鎹が効くように、鎹を抜いた穴に埋木をして、その木に新しい鎹を打つとは以前に聞いていましたがチギリに打つ? チギリて?? 説明を受けてわかりました。チギリとは 二つの二等辺三角形の頂点を重ねるように置いたときにできる、鼓状の形の木片部品です。千切とも書くようですが、その作用からすると チギリとは千切よりも契がふさわしく思えます。 くどくど書きましたが、その金剛力士像をよく見ますと・・・,側部に前後剥の接合ラインが見え、其のところどころにチギリが見えました。指物の作品にはチギリ剥ぎ見てますが、 仏像のチギリ剥ぎそれまで知りませんでしたので割剥に、こんな接合方法もあるのかと勉強になりました。

続きは次の【その2】にします。

東京藝大 修復彫刻研究室報告発表展2019 から 【その2】

順番が狂いますが、 7日に同展を 訪れていましたので、その時のメモが出てきましたので 此処に掲載します。

「仏像愛好の集」の某さんからの誘いを受けて、本日7日 三井記念美術館円覚寺展に行きました。その後で、某さんは「東京藝大 修復彫刻研究室報告発表展2019」初日に行かれるとの事でしたので 自分もついて行きました。毎年同展には行くので、顔を覚えているのか、スタッフに丁寧に挨拶され、少しうれしかったです。 
毎年同展には行くので、同展スタッフに顔を覚えているらしくて、丁寧に挨拶され、少しうれしかったです。 上のチラシにあるように、同展には雨引楽法寺金剛力士像の修複後が展示されてました。 その下に掲載しました画像の金剛力士は、修復前で後補の色彩がついていて、剥を受けて落される前の状態であり、感心しない印象ですが、今回の修理で、後補の色彩がぎ落されました、そのまま像は様変わりでして、それは 東大寺南大門の金剛力士像と似ている像に生まれ変わってました。(i狭い空間に無理して入っている南大門の金剛力士より、無理のないすっきりとした均整の取れた像に見えます。)下手な後補の色彩で 彫刻の真価が損なわれていて、後補の、色彩を剥したら、評価が上がった例はよく聞きます。桑原薬師堂(現 かんなみ仏の里美術館)の実慶の薬師三尊なんかも、塗りを剥離したら、評価が上がったんじゃなかったですか? 滝山寺の運慶作三像なんかも、色彩を剥してみたい気がしますネッ! 

hozon19 修復された雨引楽法寺金剛力士像 (吽形)

同行の某さんは 所用ありとのことで、早めに退館され、私ひとり残って 鑑賞してましたら、 この像の前で担当講師か助教らしき人と初老の紳士が 骨格筋云々と 話し込んでいました。 講師らしき人の扱いが何やら丁寧でした。 その理由が、後からわかりました。 暫くすると あの高名の山本勉教授が教え子らしきを3名ほど引き連れての来場でした。 暫くして講師らしき人が、かの初老の紳士に、山本勉教授を紹介 名刺交換をしていました。離れての様子窺いですのでい、詳細は不明ですが、どうやら順天堂大の教授の様でした。それで講師らしきさんは、順天堂さんから、力士像の筋骨のレクチャーを受けていたようです。遠慮してあんまり近くに寄らずでの聞き耳で,.詳細は不可でしたが、 興味深かったです。



前の日記で書きました茨城県桜川市本木の雨引楽法寺金剛力士像について、今少し書きます。 運慶が確立した様式の金剛力士像の中で、東日本で最も古いとの調査結果を明らかにされた。「運慶様式」が確立した13世紀前半の作で、関東地方にも運慶の影響が広がっていたことが分かる貴重な資料だとの事、金剛力士像は市指定文化財。阿形(あぎょう)像と吽形(うんぎょう)像の一対で、高さはそれぞれ2メートル45センチ。表面の布が剥がれるなど傷みが激しかったため、2017年から同大が修理、調査研究を始めた。布や彩色を取り除くと、完成当初の姿が現れて、13世紀前半の鎌倉時代に造られた運慶様式と判明したとのことですが、 研究発表展で見まして、素人の私も 東大寺南大門の金剛力士像に似ているとの印象を受けました。それが何ゆえにとの言葉は出ずじまいでしたが、プロはさすがでして、足首が細く、腰位置が高いなどと具体的特徴をあげ、平安時代の様式と決裂した運慶様式と指摘し、 この像も同じ特徴があると説明し、そして、県立金沢文庫の瀬谷貴之主任学芸員は、こうした運慶様式が関東に広がっていることを示すもので、希少価値の高い像だ」と続けています。

雨引観音の川田興聖住職は「修復前後では表情が全く違い、驚き。大変貴重なものを発見してもらって感謝する。今後さらに大切に保存していく」と述べた。とあるように、修復前の写真では、その印象は全く異なっていました。

上の新聞記事にあるように、 中段に掲載の掲載のある金剛力士は、修復前で後補の色彩がついていて、剥離作業を受けて色彩の落される前の状態であり、感心しない印象ですが、今回の修理で、後補の色彩がぎ落されました、そのまま像は様変わりでして、それは 東大寺南大門の金剛力士像と似ている像に生まれ変わってました。(i狭い空間に無理して入っている南大門の金剛力士より、無理のないすっきりとした均整の取れた像に見えます。)下手な後補の色彩で 彫刻の真価が損なわれていて、後補の、色彩を剥したら、評価が上がった例はよく聞きます。桑原薬師堂(現 かんなみ仏の里美術館)の実慶の薬師三尊なんかも、塗りを剥離したら、評価が上がったんじゃなかったですか? 滝山寺の運慶作三像なんかも、色彩を剥してみたい気がしますネッ! 東日本最古の「運慶様式」 雨引観音の金剛力士像 東京芸大調査結果
色彩感覚での、違いかと思っていましたが・・・、顔部分などは、ほんの数ミリの後補の塗膜を剥しますと、 彫刻の表情は変化するものと思い知らされました。 
この研究発表展示会には 多く仏像学者の来訪もあり、 それの会話を傍確認ら聞くも、楽しいものでした。あの山本勉教授も、教え子らしきを3名ほど引き連れての来場でした。  順天堂大学の教授らしいも来訪されていて、藝大講師らしきと話しているにも聞き耳を立てました。露骨に 近づくもはばかられますので、はっきりとは聞こえませんでしたが、 金剛力士像の骨格と筋肉について話されてたようです。その場で如何なる話が交わされたかは残念ながら聞くことはできませんでしたが、 おそらく像の骨格筋の話の様です。 私も金剛力士像の骨格筋に興味がでましたので, ボディビルダーの筋肉、骨格筋の画像を検索してみてみました。 一見リアリティーの筋骨に思えがちでしたが、存外に、骨格筋図とは違でした。。もっと骨格筋図を熟知してからの金剛力士像の観賞では、 その芸術性が際立つのかとも思いました。今回の比較では、 ボディビルダーの筋肉の方が マッチョ感は大でした。は大胸筋の腕につながる腱部分は今回印象的でしたが、今まで気にならなかったのは、通常は天衣に邪魔されてさ,見えづらいところの為かもです! 
一緒に鑑賞しました。Gさんから この金剛力士の持物は欠損?との会話に 私は、欠損みたいです、おそらく金剛杵を持っていたと思いますと言ってしまったのですが、この像は持物欠損ではなしに、元から金剛杵を持っていませんでした。 金剛力士像の原型の 執金剛にとらわれたのだと思います。それはまさに執る(持つ)金剛(こんごうしょう)で、ヴァジュラ(金剛杵)なのですね。 その起源は ギリシャ神話の英雄ヘラクレスであるとされる説を聞きますが、最近に得た新知に、メソポタミアでは、天候神(嵐と慈雨の) があって、BC 15C~ BC 10Cの稲妻を持つ神像が現存するとのことで・・・、仁王像の歴史は ものすごく古いものかもと知りました。
今度、山門で仁王様を見るとき、紀元前のオリエントに思いをはせてみましょうか?
私としては、仁王様には筋、筋肉隆々とともに、金剛杵を持って居て欲しいです!
自分の認識の不正確さを思い知りました。ボディビルダーの筋肉の方がマッチョだなーと思えたのですが、 金剛力士像としては デフォルメされた方のがふさわしいのかもしれません。只、胸と腹との間のボコボコと饅頭の並んだような筋肉表現は、デフォルメしすぎに思います。 胸筋の下の縁が 腕に繋がるを 初めて楽法寺像で認識しました。普段は天衣で、隠れていて認識してませんでした。今後 仁王像に会いましたら、よく見るように成っていると思います。
 
続きは、」次回記事の 「東京藝大修復彫刻研究室報告発表展2019から 【その3】」に続きます。














Takさんの投稿6/17  登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。


Takさんの投稿6/17  登山から帰って来て、そしてまた瀬谷先生にお会いして。
 
短期間ですが「単独行での軽登山」(上州、信州方面)に出掛けて来ました。山稜にはまだ雪の残る場所もありましたが快適な単独行となり、天気にも恵まれ日焼けしたり久方ぶりの登山で体力の衰えを痛感しました。帰宅してからは雨天続きです。
しばらく「集いの会」の情報にはご無沙汰でしたので、ゆっくりブログを拝見してみることにします。
 
小学館「奈良の観音様を観る・識る・聴く」講演会+声明:
623日(日) 13001445  於・小学館千代田区一ツ橋)、 要事前申込、受講料・有料
小学館カルチャーライブサイト:  https://sho-cul.com/courses/detail/99
東京芸大の「山田修」准教授の講義その他です。山田准教授は、皆さんご存知の通り、多くの仏像や寺院建物などのCG製作・再現、TV番組などでおなじみの方です。毎年の東京芸大大学院の作品発表展ではおなじみの先生かと思います。私は昨年の「東大寺と芸大コラボ」の展覧会や講演会などでお会いして「東大寺法華堂執金剛神立像」のCG製作などでお話しを伺っております。私は去る東京芸大の作品展の初日(67日)にはお会い出来ませんでしたが、今回の小学館講演会も「長谷寺・十一面観音菩薩立像」のデータ化・映像化での最新技術による解説ということで、今までにないお話しがうかがえるものと思います。ちょっと受講料が気になりますが…。
因みに、奈良・長谷寺では、恒例の「本尊・十一面観音菩薩立像」(重文)の特別拝観を実施中のようです。(31日・金〜630・日)
 
 
●皿井舞東博室長「運慶・最新研究」講義:
あるお寺のお坊様から伺った情報です。3回の講義のようです。カルチャースクールの講義なので受講料が高めなのが玉に瑕です。あいにく私は都合がつきませんが、どなたか関心のある方は横浜駅まで如何でしょうか。3日間で康慶、運慶、快慶、湛慶ほかの運慶工房の仏師の話しがあるようです。あの運慶最新情報についても解説があるやも。
 
 
●鎌倉・東慶寺「釈宗演老師・没後100年記念事業」(法要、展覧会、講演会):
現在「聖観音菩薩立像」が「円覚寺展」に出展中です。釈老師は慶應義塾福沢諭吉から西欧の学問について学び、円覚寺建長寺の両寺の管長を勤め、神仏分離令後の荒廃した東慶寺の再興に活動された寺僧です。
 
 
●奈良飛鳥学講座「大化の改新」(有楽町・よみうりホール):
84日(日) 1200開場、開演13001610  要・事前申込 受講料・有料
古都飛鳥保存財団サイト:   http://www.asukabito.or.jp/
フォーラム案内サイト:  http://www.asukabito.or.jp/infoDetail404.html
 
 
●「目の眼」誌・7月号「ほっとけない仏たち・勝龍寺・菩薩立像」:
2年前の奈良博「快慶展」に出展されていた快慶作の仏さまです。私の印象では着衣の彫りのシャープさや皺襞などが細かいが、顔が大きめな白目がハッキリ見える快慶作では珍しく大雑把な造りだと感じた記憶がありました。青木淳教授は展覧会場でこの仏さまを拝して、快慶研究者として足を止められたほどインパクトを受けたようです。
 
 
出光美術館「唐三彩」展(有楽町・日比谷・帝劇ビル):
622日(土)〜825日(日) 10001700(金曜日は〜1900)、月曜休館
美術館サイト:     http://idemitsu-museum.or.jp/
展覧会案内サイト:   http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
多くの中国の古美術品を所蔵する出光美術館ならではの展覧会だと思います。父親譲りの現館長の姿勢が伺えます。女史館長が今後の展覧会について、足が向くようなジャンルやテーマや内容のものを期待しています。
 
 
●奈良博「第71回・正倉院展」:
1026日(土)〜1114日(木) 9001800(金・土・日・祝日は〜2000) 普段の開館時間・閉館時間を30分繰上げ、繰り下げています。それほど毎年早朝から長蛇の行列が出来るのです。私の昨年までの経験でもやはり1時間近く早く奈良博に出向かないと、かなり並ぶことになったので、今年も早めに出掛けるつもりです。時期的にまだ奈良博からの公式発表はないようですが、、「金銀平文琴」、「鳥毛立女屏風」紫檀金鈿柄香炉」ほか幾つもの宝物が出展予定のようです。 先日、西山厚先生からも「仏像だけでなくゼヒ出掛けられて、渡来品をはじめ日本の黎明期の工人の技法・意匠の点について優品をいっぱい拝観して、いにしえ人の信仰、美術に対する創意と技量に想いを巡らし、知見を広められるように」とのお話しがありました。
 
 
正倉院宝物ついでに、
東博正倉院の世界—皇室がまもり伝えた美」:
正倉院の世界」展サイト:  https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/
上記奈良博の「正倉院展」とほぼ同時開催です。東博当該パンフ発行済。蘭奢待」、「海磯鏡」「漆胡瓶」、「平螺鈿八角鏡」「龍首水瓶」、「螺鈿紫檀五弦琵琶」「伎楽面」国家珍宝帳など。
1014日(月・祝)〜1124日(日) 9301700 月曜+115日(火)が休館日(前期・1014日(月・祝)〜114日(月)、後期・116日(水)〜1124日(日))
 
 
金沢文庫「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教常福寺の名宝を中心にー」展覧会:
また金沢文庫瀬谷貴之主任学芸員とお会いしました。  
私は今回の展覧会からは、出かけた時に「図録」を先に購入してから会場に持参してページをめくりながらその場で図録に眼を通しながら出展作例を拝観しようと考えていました。しかし現実はいつもと変わらずで、途中で会場内にある図録をチョイ読みしながら、拝観後に図録購入となってしまって、当初の思い通りになりませんでした。会場内で2人連れの女性が展示作例を観ながら「ここを出たら何処で昼食にする?」との話し声が聞こえ、時計を見たら12時をはるかに過ぎていました。それで私も会場を退出してカフェ&ショップへ。カフェでカレーの良い香りが部屋いっぱいに広がり23組くらいの客が食事中で、たった1人の店員が忙しくプレートに料理を盛りつけ客のテーブルに運び終わるのを待ってから、図録を購入しました。あとは称名寺の池の前の木陰のベンチでいつものようにサンドイッチで昼食を、と思っていました。カフェに入ってきた男性が店員に掛けた声に聞き覚えがあり、とっさに振り返って彼に注目したら瀬谷貴之主任学芸員でした。先の奈良博「藤田美術館展」で奈良博会場内でお会いして以来です。ロビーソファ前で、改めて挨拶、お話しをする機会が出来ました。開口一番、芸大の「作品展」の話しを切り出され、彼はオープン前日の記者発表会見にも立ち会い、「運慶云々」の新知見について頑張って説明をされたそうです。秋の「聖徳太子展」についてもお話しされ、私も尾道浄土寺の大師像ほかには拝観したことがあり、再度の寺宝の拝観を期待している旨を伝えた。今回の展覧会に「常福寺聖観音菩薩立像」については私が購入した図録を彼自らがページをめくりながら、説明して下さった。私が「柳之御影」の擂絵との関係や、「胎内銘」の写真パネルが展示されていないので解説との関係が分かりずらい、また「厨子入り阿弥陀三尊立像」についても厨子の扉が閉ざされており、肝心の扉内側の金地板に諸尊像の明瞭な図柄が拝観出来なかったのが残念と、瀬谷先生を眼の前にしていい加減なことを話してしまいました。
 
615日夜間からの激しい雨と雷鳴が止んだのは16日未明の3時か4時ごろで、その後はウソのようにさわやかな上天気となりました。午前830分少し前に金沢文庫というより称名寺に到着。約30分境内を散策。池のほとりを大きなトンボ(ヤンマ)がたくさん飛び回っているのが眼にとまりました。犬を連れての早朝散歩の近所の方に幾人もお会いし、大小白黒茶様々な飼い犬から初対面の経験のない挨拶を受けました。耳朶をなめられると慣れていないせいかくすぐったく我慢するのが大変でした。午前9時ごろに展覧会場入場。まだ僅かな入場者で2階へ上がりのんびりと拝観。
最初は「銅造阿弥陀如来立像」阿弥陀如来立像」から始まり「聖冏(しょうげい)上人坐像」、「法然上人像」、「拾遣古徳伝」、「智光曼荼羅」、「當麻曼荼羅」、「清海曼荼羅」、「日本書紀私鈔」、「八稜鏡」、「厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「八相涅槃図」、「厨子入り銅造千手観音立像」、「十一面観音坐像」、「阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」、「阿弥陀如来立像(黒本尊)」と注目の作例があり、メモをするのが大変でした。
 
常福寺」からは、この展覧会の開催の端緒となった、最近の調査による2件の新しい発見がありました。既に「集いの会」ブログでも案内されているものです。
厨子入り阿弥陀如来立像及両脇侍立像」、「聖観音菩薩立像」:私のノートには、各尊共に相貌、着衣、体躯、姿勢、荘厳、欠損・欠落部など部位毎に細かく、出来る限り個々に拝観状況をメモしましたが、長くなるのと記するのが億劫なのでここでは省略します。
その他の個々の作例についてのメモや感想も同様に省略します。退出は1230分を大きく過ぎていました。
 
 
金沢文庫常福寺展」関連月例講座「新発見 常福寺の仏像—水戸黄門の念侍仏と浅草寺ゆかりの観音像」(講師・瀬谷貴之主任学芸員):
よく見たら16日が申込〆切日でした。数日中には受講当否が分かるのでしょう。月例講座は無料なのが魅力です。(文庫への入場料、交通費はかかります)
 
 
2019617日  AM030   Tak

Takさんからの投稿 5/17 「 「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。」


仏像愛好の集メンバーの Takさんからの投稿 5/17分 見落としてまして、掲載が遅れました。 お詫びします! 

 「目の眼」誌6月号記事の報告ほか。

 
「目の眼」誌・No.51320196月号 特集「大阪・神戸 レジェンドコレクターズ美術館」:
特集企画は、藤田美術館大阪市立美術館中之島香雪美術館、湯木美術館、正木美術館、香雪美術館、滴翠美術館、白鶴美術館、黒川古文化研究所など14か所の美術館の創設者や歴史、所蔵文化財の紹介をしています。なかでも私にとっては、大阪市立美術館は幾度も訪問した馴染みのある場所であり、中之島香雪美術館はつい最近訪問しました。他にも以前伺ったいくつかの美術館も紹介されています。
・石川県立歴史博物館では「いしかわの神仏—信仰と美の世界—」開催中(〜62日・日)ですが、私も同展について一度は拝観を検討しましたが、まだ実現出来ていませんでした。期せずして本号で白洲信哉氏のレポートによって展覧会の様子と共に、展覧会の対象となった神像や「能登国」の信仰についての旅紀行を数ページに亘って紹介しています。
・「ほっとけない仏たち・42—快慶スペシャル編(三重)」(青木淳多摩美大教授)では、三重・安楽寺阿弥陀如来立像(巧匠法眼銘・快慶作)=現在は三重県総合博物館に寄託中。新発見の快慶作像として確認された仏さまです。青木教授がX線撮影に立ち会ったそうで、詳細がまだ公表していないがこの記事内ではX線画像が掲載されています。早い時期に本像の詳細調査発表が期待されます。
連載記事「柳宗悦—美に用いられた人」は、少壮の若松英輔東工大教授が柳宗悦について、その人となりや学芸研究活動などについて掘り下げて持論を展開していますが、最近の文章についてはかなり哲学的な方面への展開に進み、宗教哲学などの文字が頻繁に出て来て、ドイツ哲学やギリシャ哲学、キリスト教の教えなどを引用して、私には読んでいても判らないことばかりです。
澤田瞳子女史の「美の仕事」陶磁器の中の小宇宙は、本誌の最後に掲載される記事ですが、彼女と陶磁器骨董店老舗の御主人との対談です。素人の私にも女史の陶磁器に向かう姿勢が感じられます。なお私はまだ女子の最近の著書「龍華記」を半分くらいほどしか読み進めていません。
 
NHK総合TV番組「NHKスペシャル・謎の天才仏師・運慶と快慶〜最新科学で迫る“究極の美”〜」:
526日(日)2100〜 青木淳教授の監修・出演の番組。他に山本勉教授も出演。上記「目の眼」誌にX線撮影調査の紹介及び画像1枚掲載あり。
 
東博「奈良大和四寺のみほとけ」展覧会について:
618日(火)〜923日(月) 9301700 本館11
*この前の5 15日の投稿で私から「ギャラリートーク」で浅見龍介課長が「長谷寺難陀龍王立像」について解説をされることを広報しましたが、実はこの企画のためのギャラリートークで、私が雨宝童子立像についても言及しましたが、出展リストで龍王像とともに出展されることが分かりました。夏シーズンを挟んでずいぶん長く展示していますので、何回もゆっくり拝観してみてください。
 
 
今後の世界遺産登録に注目。「大阪・百舌鳥・古市古墳群」を、世界遺産登録についてユネスコ諮問機関が勧告:
たびこふれサイト:  https://tabicoffret.com/article/76285/index.html 
これから審査があり順当にいけば7月頃に決定する予定という。これまで宮内庁が厳格に調査のための立ち入りを禁止していた古墳群や墳丘墓について、この数年一部で専門家の立ち入りが行われているところもあり、世界遺産登録にでもなれば今般の動きによっては、急速に研究・調査が推進されるのではないでしょうか?新しい天皇宮内庁もこのような動きに理解を示してほしいものです。この動きは天皇制や国体護持の問題ではなく、日本の歴史として古代政治史の研究に、飛躍的な発展・深化に繋がるものでしょう。単なる遺産指定では済まないのです。
私は、ちょうど1週間ほど前に番組録画のダビングでBSTBS番組「にっぽん!歴史鑑定」(古代史のミステリー・卑弥呼)と同局「諸説あり!邪馬台国SP九州説VS畿内説」、BSプレミアム「英雄たちの選択・土偶は何を物語る」、「陶王子・2万年の旅・器の来た道」など幾つかの古代日本史に関係した番組のダビングをしたところで、まだ記憶に新しいので、早くすんなりと指定が決まって欲しいものと思っています。
聞くところによると、来年の世界遺産指定申請候補地には、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」に決定しているそうです。
 
 
2019517日  AM0:00   Tak