6月29日Takさんの投稿 「若冲ほか報告」
仏像愛好の集 メンバーの Takさんからの投稿
出光美術館HP:
毎日新聞ニュース:
共同通信ニュース:
出光美術館では現在「唐三彩展」を開催中だということを前回の投稿でご紹介しましたが、私は7月2日(火)に拝観予定です。
数日前の朝日新聞情報では当該館がアメリカ・プライス財団(日本古美術品収集家ジョー・プライス&エツコ夫妻の設立した財団)から、彼らのコレクションの一部の約190点の作品を購入したことを発表しました。プライスコレクションは、数年前の「伊藤若冲」作品のコレクターとして日本での展覧会や、彼らの自宅兼所蔵庫などの紹介が大々的に報道されたことで「第2次若冲ブーム」を起こしたほどでした。この度は、夫妻の高齢化と所在地の毎年のように起こる山林火災などの天変地異から作品を守るためにアメリカ内の他の美術館や日本の関係の深い美術館に多くの所蔵作品を移すことにしたということです。この度美術館側で発表した内容からは「鳥獣花木図屏風」などが日本に里帰りして約80点を展示する特別展が開催される運びになったそうです。館長が交代したばかりで、娘さん館長は大きな仕事をものにしたものだと感心です。2016年東京都美術館での開催の様子が彷彿としてきて、上野での観覧混雑状況がまた有楽町のビル街で起こるのかと、今から長蛇の列が眼に浮かびます。美術館側では何か拝観客向けに対策(例えば拝観予約制など)を講じて混雑緩和を図るべきでしょう。
先日文芸春秋社から「日本文学振興会」の直木賞候補の後補作品が発表されました。その中に私が傾倒している女性作家「澤田瞳子」女史の作品「落花」も含まれていました。女史の著作はいくらか手に取り、読んではいますが、まだ「龍華記」(りゅうかき)を読み終わらないうちに、直木賞候補として「落花」が2019年3月16日に「中央公論新社」から発刊されました。読売新聞夕刊連載の小説ですが、真言宗遍照寺の住持として真言声明を極めたという、若くして「仁和寺」別当を勤め「大僧正」にまで上り詰めた僧「寛朝」(かんちょう)と、一方で武門の出で後世にまで東国の荒ぶるもののふとして悪しき評価を受ける「平将門」という遠く隔たった世界の二人が、己の道を貫かんとしながらも当時の動乱に巻き込まれた生き様を描く小説です。数日前に私は迷うことなく購入してしまいました。澤田女史が得意の宗教歴史小説として次々と発表された著作です。
澤田瞳子著「落花」版元サイト: https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120051746
つい先日、他の集い(A会)の仲間数人と「天誅組」関係の話しの最中に、突然として成田市在住の男性(B氏)から「成田山新勝寺」について話しが及んだことがあり、この直木賞候補が話題になる前だったので、平将門と寛朝のことを知っていたら、もっと話しが弾んだことでしょう。平安時代中期に平将門が難波から上総に渡り反乱を起こしたときに、寛朝は朱雀天皇の将門調伏の密勅を受けて、「神護寺・護摩堂」に安置されていた「空海」作といわれる「不動明王像」を奉じて上総国に向かう。将門の戦死の後は、寛朝は朱雀天皇の命により、上総国・公津ヶ原に「東国鎮護の霊場」として「神護新勝寺」を開山し、現在の成田山新勝寺の前身となったという。
澤田瞳子女史は、今年2月16日(土)の「第23回菜の花忌」(大阪NHKホール・『梟の城』)では、シンポジウムで磯田道史氏、佐藤優氏、安部竜太郎氏とともにパネラーとして参加されており、司馬遼太郎作品についていろいろと論じられていました。
因みにこの新勝寺のB氏は某報道機関のベテランで、昨日ワザワザ私宛てにメールを寄越して、今般のG20サミットのことについてもいろいろと披歴してくれた中で、メディア仲間では大阪G20サミットのプレスセンターやフリー利用のダイニングブースは大変好評だそうで、最新技術の利用や食事の対応などが最高評価だそうで、2016年の某国G20サミットでは、お国柄で外国メディア向けの監視が囚人のように厳しいだけで最低の対応しかなくサービスといえるものは感じられなかったという、欧米や他地域からのメディアからは不満が渦巻いていたとの、某国らしい大国意識の強いいつもの扱いとの評価だったそうです。この度は、TVや新聞ではニュースにはならないが各国のメディアの派遣記者たちの話しが分かって楽しかった。また、7月1日に数人で勉強会を開きます。
●私の行動予定:(予定は未定にして決定にあらず)
(7月01日(月):A会参集のため「集いの会」定例会は欠席)
7月02日(火):出光美術館展覧会拝観
(7月04日(木):大学サークル同期会)
7月05日(金):府中市美術館・展覧会拝観
(7月08日(月):クリニック診察)
7月13日(土):東博講座(*)
7月13日(土):奈良・興福寺講座、奈良博展覧会拝観
7月14日(日):奈良博展覧会拝観
7月17日(水):芝・メルパルク・奈良学文化講座
7月18日(木):新宿・興福寺文化講座
7月20日(土):五反田・大学講演会
7月21日(日)奈良博・講座