孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

日本美術史学会・全国大会 瀬谷氏の発表 他

Taさんからの寄稿を転載します。

先般、「美術史学会・全国大会」(522日~23日・於:岡山大学)で金沢文庫の瀬谷先生が、
「重源と弁暁」について発表予定のこと、あらましメールにてご連絡して、「集いの会」に図録
東大寺展」をお持ちしました。
 
先週、金沢文庫で瀬谷先生にお会いしたのですが、お忙しく時間を取っていただけず、まとまった
お話しが伺えなかったので、521日に改めて説明をしていただけることとなりました。
本日(21日)、学会の直前ですが、お話しを伺うことが出来ました。
 
23日の研究発表では、発表骨子は、学会HPの通りで、また、「東大寺展」の論文が基調だが、
東大寺再興事業に関わった重源と弁暁の深い関係と、弁暁の役割、再興時の東大寺鎮守八幡宮と八幡
神坐像のこと、重源上人坐像が寿像として造像された可能性、など既に発表された事柄を強調する。
今回は、新たに以下を説明する。
l  弁暁が東大寺別当11991202年)在職中に、行事僧として2像(僧形八幡神坐像、重源上人坐像)
造像に関与したことの掘り下げ。
l  重源上人坐像造像時期の絞り込み。弁暁による寿像、1200年(重源80賀年)造像。
l  重源上人坐像(東大寺阿弥陀寺、新大仏寺、浄土寺)の肖像の比較。
l  仏師快慶と八幡信仰(石清水八幡宮)、阿弥陀如来立像(現:東大寺俊乗堂)の本地仏の位置付け。
 
 
また、今週初めに、長野善光寺前立本尊御開帳(午前5時から出かけた)、善光寺資料館、長野県信濃
美術館、長野市立博物館にも、出かけて来ました。
善光寺資料館では、関西から来た4人組の女性グループが話しかけてきて、真如苑の信者とのことで、
運慶作大日如来坐像は、35日に真如苑総本部で入仏開眼法要が苑主によって行われた、とのこと。
信者は、予約制ながら像の参拝が出来るそうで、一般公開は、千代田区一番町「友心アネックス半蔵門
ミュージアム」で、今秋予定(今のところ1018日とのこと、高齢女性のことではっきりせず)。
また、真如苑が運慶作大日如来坐像の獲得に努力したのは、真如苑開祖大涅槃尊像の光背化仏が大日如来
阿弥陀如来であることに呼応しているから、だそうですって。お寺は立派な仏像が一杯で、ありがたい
ところだから一度来て、とのお誘いまでありました。元気な女性たちでした。


 
  【以下孤思庵追記】
文中に「瀬谷氏の23日の研究発表では、発表骨子は、学会HPの通りで」と在りますので、ここに転載しようと試みたのですが、コピーガードがかかっているのか?! うまくいきませんでした。ご興味方は、下の操作にてご覧ください。

以下の紺字をクリックすると出ます。
www.bijutsushi.jp/c-zenkokutaikai/program-2015-5.html

5月23日(土) (受付:五十周年記念館(第一分科会場)、9:15受付開始)
研究発表(午前 10:00-12:00)
第一分科会 会場:五十周年記念館 金光ホール
10:00-10:40
東大寺僧形八幡神坐像と重源上人坐像について
 ―大勧進重源と別当弁暁の関係を手がかりに―
瀨谷 貴之(神奈川県立金沢文庫

要旨

を出して要旨を部分をクリックすると読めます。