孤思庵の仏像ブログ

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②あまりされていない 仏像鑑賞の為の基礎学勉強会 ・ 仏「ほとけ」の語源

仏像基礎勉強分科会 仏の読み方「ほとけ」の語源

サンスクリットbuddha は「目覚めた人」「体解した人」「悟った者」の意味である。それが音写で、「佛陀」は良く知られるところである。
中国に”buddha”に当たる意味の語がなかったため、「佛」という字を新たに作成して音写したのは、
この字は「人」+「弗」(音符)の形成文字であり、この「弗」は、「勿」「忽」「没」「非」などと同系の言葉であって、局面的な否定を含んでいる。 人間を表す「人」を左側の「弗」が否定すると、「(もとは)人間ではあるが、今は非(超と捉える説もある)人的存在」となる。

佛陀の佛は単独ではブツと読まれます。旧字で佛、略字体では仏となる、この略字「仏」は唐の時代にはすでに使われていて、 我が国でも空海最澄も使用していたという記録がある。

 ちなみに「仏」の右の「ム」は、「私」のから来ていると見られている。私の古字は厶である。厶は,音はボウであり,意味は〈それがし(某)〉である。禾は,原意は茎つきの穀物(たとえば稲やキビ)であり,転じて穀類を総称するようになった。したがって,私の原イメージは農耕する民衆の姿である。

では本題で、なぜ「ほとけ」と読むかの由来であるが、いくつか説がある。その内、最有力なのは”buddha”「ブッダ」が「浮屠(ふと)」と音写されそれが「ほと」に転じたというもの。

 更に「ほと」に「け」がついた経緯。
その道の人を意味して「家」であったというものと、霊妙なものを示す接尾語「気(け)」であるという説。

 可能性は低いが他説も紹介する。
1、仏教伝来時に「ほとほりけ」という疫病が流行していて、仏教により平癒を祈願したという。「ほとほりけ」が「ほとけ」と成った。
2、仏教は煩悩を解脱すること。この「解」は「ほどく」と読み、それが「ほとけ」と成った説。
 


語源由来辞典と
ブログ「仏」の由来と語源-由来メモwww.yuraimemo.com  を参照しました。