【続】 薬師如来考
前の日記「薬師如来考」に付け加えたいので、また書きます。
調べてみましたが、ネット検索では適当なものが殆どヒットしませんでした。そんな中
「なお、この薬師如来ですが、国内でこれだけ多くの仏像が作られているにも関わらず、大陸ではほとんど見られず、朝鮮半島に少しと敦煌にあるくらいだそうです。また各種の古い曼陀羅にも登場していませんので、比較的新しい部類に属する仏なのでしょう。」 と在りました。
それだけで納得とはいきません。やむなく蔵書の日本仏像辞典(真鍋俊照遍)・仏像がよくわかる本(瓜生中)・ほとけを知る(北 進一)・仏像 心とかたち(NHKブックス)を引っ張り出しました。そこには、他の事の記述は在るも、その事に関しては書かれて居ません。ようように仏像図典(佐和隆研)に他の如来とちがい、薬師経以外の二、三の経典に散されるだけでその成立の時代・場所は未だ明確にされて居ない。・・・と書かれているを見ました。もう半世紀以上も前の本、その後の発見も在るのかもしれないですね。
出典は忘れましたが、薬師信仰はインドでは無く、西域方面の遊牧族の中で発生したと聞いた記憶があります。
「Wikipedia-密教」 には、其の成立の背景には、インド仏教後期においてヒンドゥー教の隆盛によって仏教が圧迫された社会情勢がある。ヒンドゥー教の要素を仏教に取り込むことでインド仏教の再興を図ったのが密教である。(しかし結果的には、インド仏教の密教化はヒンドゥー教の隆盛とインド仏教の衰退を変えられなかった)と在りまして、
前回の日記「薬師如来考」の続編を思ったのは七仏薬師、薬師八大菩薩を書きくわえたかったのですが、導入部で色々ネット検索の必要が出て、検索してましたら、それらの事も載って居ました。詳しくは薬師如来 - ZAQ www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/yakushi.htm -が宜しいのではと思えました。
で此処では、概要と、その尊名を挙げるだけにとどめます。
「七仏薬師」tobifudo.jp/butuzo/7yakusi/index.html -には、
1善名称吉祥王如来 | ぜんみょうしょうきちじょうおう | 光勝国 | 東へ四競伽沙[1] |
2宝月智厳光音自在王如来 | ほうがつちごんこうおんじざいおう | 妙宝国 | 東へ五競伽沙 |
3金色宝光妙行成就王如来 | こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅおう | 円満香積国 | 東へ六競伽沙 |
4無憂最勝吉祥王如来 | むうさいしょうきちじょうおう | 無憂国 | 東へ七競伽沙 |
5法海雲雷音如来 | ほうかいうんらいおん | 法幢国 | 東へ八競伽沙 |
6法海勝慧遊戯神通如来 | ほうかいしょうえゆげじんつう | 善住法海国 | 東へ九競伽沙 |
7薬師瑠璃光如来 | やくしるりこう | 浄瑠璃国 | 東へ十競伽沙 |
四競伽沙=4×1052(単位は不明)、とにかくとてつもなく遠い距離ですが、等間隔なのですね! |
以上www009.upp.so-net.ne.jp/ykoshiba/reijo/lib/nb/libnb7by.htm の表から
薬師八大菩薩
それをデジタル大辞泉で引きますと、
そして以下はwww.sakai.zaq.ne.jp/piicats/yakushi8bosatsu.htm の文章です。
薬師八大菩薩 「薬師本願功徳経」の中に 『もし世尊薬師瑠璃光如来の名号を聞けば、 命が終わるときに臨んで八大菩薩がそこにおり、虚空に乗じて来て、その道を示し、かの 世界、種々の色の諸々の宝の華の中において、自然に生まれる。』 という一節が在ります。... |
阿弥陀如来の二十五菩薩を従えての来迎引接に似ていますね!西方の極楽浄土はとつに有名で、お客が込みあい溢れていそうですが、東方の浄瑠璃浄土は薬師の名号を唱える臨終者は少なそうですので空いて居そうです。 そちらの希望に変更しましょうか? でもその世界 女性は居ないとか (˃̵ᴗ˂̵)و
でも聞くところでは 「変成男子」とかいう性転換的システムが在り、何処の浄土に於いても、元女性は居ても女性のままは居ないとか・・・ それでも浄土に往生しますか?
美術史的仏像趣味も素晴らしいですが、斯様な図像学的仏像の趣味も面白いと存じますが如何でしょうか?
昨日は朝九時半に家を出て、習志野近くの仏像教室に、四時過ぎに終わり、昼食の暇も無しで其のまま新宿に移動、5時半から始まってます お寺の文化講座で受講、その終了は8時でして、少し疲れ気味…、でハイに成ってるようです、文章後半は調子に乗り過ぎてまして、 m(__)m です。