3月第一土曜の7日の「仏像愛好の集in東博」参集募集
定例の第一土曜、3月7日に「仏像愛好の集in東博」を行います。
★参集者を募集をします。
あなたの仏像趣味を 今少し深めてみませんか? この集の会では、よく見る仏像の名前と おおよその時代区分が じきに見極められる様になります。
またベテランの方には、ご自分の勉強発表の場とされたり、後進へのアドバイサー役をされてみませんか?
自分では気付きにくい、自分の知らない事が聞けるかもです・・・
また良き 仏像関係の情報交換の場になってます!
只今、集の参加者を若干募集してます。お気軽に…お試し参集をされてみませんか?
【第1集合】
3月7日(土) 東京国立博物館 本館11号室前に10時集合です。
各自は弁当持参ください。一緒に昼食をとりましょう!
発表をされるは配布する資料ありましたら、 今回のみは現場でのコピーが不可です。事前に適当枚数をコピーし持参ください。
【11号室仏像 鑑賞会】 10:00~11:55
11室での陳列品鑑賞では静粛を心掛けましょう!
●途中に階段室・通路などにに集まって、観どころの確認をし合いしましょう。
《展示品紹介》
1)吉祥天立像(當麻寺蔵)・・・・・此の光背は時代はあるも、他の像からの流用とキャプションにあります。その根拠を光背に光脚が付いていますので本来坐像用の光背とわかります。(メンバーMさんから教えてもらいました)
5)弁才天坐像(個人蔵)・・・・・いろいろある弁財天 これは宇賀神弁天。 宇賀神は日本で中世以降信仰された蛇神・龍神の化身神です。宇迦之御魂神(うかのみたま)に由来で、「ウカ」は穀物・食物の意味で、穀物の神です。比叡山の教学に取り入れられ、弁才天と習合、合体化して宇賀弁才天となりましたが、 出自が不明で、経典では穀霊神としての性格が見られないことなどから、宇賀神は、弁才天との神仏習合の中でつくり出された神、との説もあるそうです。
6)薬師如来坐像(東博蔵)・・・・・首は秀作ですが、その下は殆ど後補だそうです。これら木心乾漆像の木心はカヤは使われることが無く、ヒノキその他だそうです。(ゆえに、木心乾漆像は一木造りの祖にあらず、寄木造りの祖と思うのですが如何でしょうか。
9)毘沙門天立像(道成寺蔵)・・・・・この像は骨格破綻が甚だしい。 この像はじめ護法着甲像の鎧は革製の中国鎧を独特に日本ナイズしたもので、 騎馬民族の革製の鎧…その獅噛(帯喰・肩喰)はその事からのデザインと思われます。
10)広目天立像(勝常寺蔵)・・・・・「みちのく展」の双林寺の二天王像と同じように、甲冑の前立が天衣の後ろを通り、先端が天衣手前に跳ね上がる処理の様式が共通してます。 (Mさんの解説) 地方の仏像では先行する像が、近くの後の造像の際に影響するようです。
★ 尚、着甲武装像の 2)帝釈天、4)毘沙門天、12)十二神将は、それぞれ位の相違が存在します、着甲武装の上に羽織る袈裟・邪気を踏まえる・岩座などに立場の相違が込められて居ます。大智度論などに依りますと、帝釈天は須弥山頂の忉利天(とうりてん)の主で、中腹の四天王宮の四天王は、帝釈天の支配下、その下界に夜叉宮が位地して、そこに控える邪鬼(夜叉神)は、四天王の命で仏界を防御する存在。そして十二神将は(夜叉大将)とも呼ばれる様に邪鬼(夜叉神)の類です。
《提案》11室の陳列品は前回と同様ですので、早めに切り上げ、その後は、本館1号室・法隆寺館・東洋館に廻っての鑑賞は如何でしょうか?
【第2集合】12:00
東洋館1F ラウンジ 飲食コーナーに集合
【昼食】12:00~13:00
各自持参の弁当を東洋館1F ラウンジ 飲食コーナーで一緒に取ります。
◆【ミーティング&勉強会】 13:00~17;00 於いて 東洋館1F ラウンジ
今回は会議室が確保できませんでした、懐かしい昔のスタイルで ラウンジ 飲食コーナーで行いたいと思います。
★ 通常は原稿をお持ちいただき 現場で必要枚数をコピーしたく思いますが、今回のみは発表の方が適宜の枚数を事前コピー当日持参 配布お願います。
①13:00~13:30
この「集」をどの様にしたいか?何をやりたいか? --- ディスカッションしましょう!
皆さんのご意見伺いたく思います!
②13:30~14:00
日頃の仏像に対しての疑問、質問を出してください!
(宜しければ事前に考えておいてして下さい。)
皆で応えを出したいと思います。
③14:00~14:55
個人勉強発表 A 【未定 発表者募集中】
(★発表の内容事項を募集中です。事前にお寄せ頂ければ次回の同広報に載せます。)
2月14日の当日、小生は 神奈川県立金沢文庫の 県立機関活用講座「日本の木彫仏」 の4回目 「檀像の請来と一木彫の成立」なら国立博物館名誉館員 鈴木喜博氏の方を選んでしまいましたが…、
清泉女子大での「運慶と鎌倉仏像」講師 瀨谷貴之(神奈川県立金沢文庫学芸員)の方には「仏像愛好の集」のメンバー3人が受講されました。
講演内容の概略と感想を伺いたいものです。何方か発表して頂けないでしょうか?
清泉女子大での「運慶と鎌倉仏像」講師 瀨谷貴之(神奈川県立金沢文庫学芸員)の方には「仏像愛好の集」のメンバー3人が受講されました。
講演内容の概略と感想を伺いたいものです。何方か発表して頂けないでしょうか?
④15:00~16:00
個人勉強発表 B 【by 孤思庵】
「仏像の衣まで金色に表現するわけ」・「一木造り仏像彫刻の樹種」「薬師如来の事」などをテーマにをディスカッションしたく思います。
皆さん 大いに発言して下さい!宜しければ、進行係を孤思庵が務めます。
⑤16:00~17:00
個人勉強発表 C 【by Mさん】
個人勉強発表 C 【by Mさん】
Mさんより 発表の申し入れが在りました。下段コメントを参照してください。
(尚、次の広報でも、重ねて発表の内容事項を載せます。)
●アフターは御徒町ガード下の居酒屋で、懇親会しましょう!
【寄せられました コメントご紹介】
2015/2/21(土) 午後 1:04
3/7に運慶の銘文に関する報告の第2回目として、「願成就院・浄楽寺の仏像の銘文」をやります。像内納入銘札の文字の解釈を吾妻鏡の北条時政関係の記載や興福寺南円堂諸仏・興福寺西金堂の運慶仏頭などの造像時期と関連させて話します。
昭和30年代の久野健氏による浄楽寺の銘札発見に始まり、三山進氏らの東国下向・非下向論争、塩澤寛樹氏による画期的解釈と山本勉氏による反論なども紹介します。
なお、先ほど2/7の集い勉強会報告についてのコメントも投稿したので、そちらもご覧ください。