Takさんの投稿 Takさんの投稿 4月25日 「目の眼」誌、西村公朝著書、TV放送、私の今後の予定。(5〜7月)
●「目の眼」誌・5月号の特集記事は「円覚寺—禅と唐物で読み解く鎌倉時代—」 三井記念美術館で開催中の展覧会の紹介をしています。清水真澄館長の解説が「華厳禅の寺」の視点として、推論を織り交ぜながら深く歴史を掘り下げています。また、円覚寺管長はじめ寄稿や法話まで幾つもの読み物が面白く、鎌倉地域の円覚寺派寺院の紹介も興味を呼ぶ紹介で、出来れば巡拝に出かけたいと思うくらいです。いつもながら全ページカラー写真なのが綺麗で見やすく、気に入っています。展覧会にはこの雑誌を読んでから、もう一度出かけたいと思っています。
●「目の眼」誌のもう一つの楽しみは「ほっとけない仏たち」(青木淳教授)の連載記事ですが、今月号では京都・大山崎町の「大念寺・阿弥陀如来立像」の紹介でした。私がつい最近出掛けた、山崎の「宝積寺」や「サントリー大山崎山荘美術館」のすぐ近くで、その時には私も石段を登ってお寺の本堂前まで立寄っていますが、残念ながら事前に拝観を申し出ていなかったので、仏さまには拝せず終いでした。
●4月21日(日)の「奈良博サンデートーク」では、演題が「仏像の「かざり」をめぐって」で奈良博研究員・三本周作氏が解説をされたことは報告済ですが、当日はかさばるので持って行かなかったが、1年くらい前に隣人から譲り受けた書籍の中の一冊で、以前譲り受けた幾冊かの書籍の紹介を写真付きでご紹介した覚えがあります。「仏像の再発見—鑑定への道—」西村公朝著(吉川弘文館刊・昭和51年(1976年)5月第二刷・ハード箱、ハード表装)があり、その著書の内容は、仏さまの姿(素材、眼、口、耳、指、あご、鼻などの各部位毎の説明、作例、図示など)や着衣の着付けまで図示されており、その他荘厳具(台座、光背、天蓋、持物など)についても、各々作例の写真や図示によってかなり細かく説明されており、図示には個々の個所の名称まで説明されています。特に着衣の衣文の造作については断面図を図示されて彫りの様子が浅い深いなどの様子が分かるようになっています。私にとって新知見ばかりの非常に丁寧な説明をされた430ページの著書になっています。この講義を機会に、西村公朝師の著書を読み返してみたいと思いました。
●前回の投稿時に広報した、「興福寺中金堂再建」TV番組について、24日(水)22:30〜NHK総合TV「歴史秘話ヒストリア・興福寺・七転び八起き・火災から感動の復興」の放送がありました。録画予約しておいたので、先程再生して観ました。最初は興福寺の重要な位置づけや、現在の文化財所蔵で重要な寺院であることを説明しました。その後中金堂の七回の焼失について、アニメで順に説明をしていき、横内裕人教授や山口隆介研究員など研究者が個々に解説をしたり、興福寺文化講座の寺側の対応者である南俊慶師までが僧兵の役でチョイ出で参加しています。復興の経緯では、堂衆のことや、舞楽、能楽、世阿弥、清酒発祥(正暦寺)、など幾つもの歴史的な紹介から、鎌倉時代の「南都焼き討ち」のことで「運慶」のことや仏頭の事などかなり分かり易く映像化しています。また新発見の古文書の紹介やダ太鼓のことまでかなり細かいことまでを織り交ぜて紹介し、最後には平成になってからの八回目の中金堂再建工事について紹介して、落慶法要の際の多川貫首の未来への決意を披歴して終わりました。
●私の現在以降の予定で、一応まとめたものです。予定は未定にて決定にあらずで今後の状況により変更・見直しします。(仏教美術関係のみ掲載)
4月30日(火) 京都・法性寺、地蔵院、東向観音寺拝観 「洛陽三十三所観音霊場」
5月10日(金) 横須賀・金沢文庫「色と仏像展」(No.2)
5月12日(日) 東京・秋葉原「東北歴史文化講座」講演会2演題(第一部、第二部)
5月21日(火)or22日(水) 和歌山・和歌山県博「仏像と神像展」
6月04日(水) 奈良・浄教寺「フェノロサ講座」
6月07日(金) 東京・芸大美術館「研究報告発表会」
6月08日(土) 鎌倉・寺院拝観
7月14日(日) 奈良・奈良博「法徳寺の仏像展」
7月20日(土) 東京・五反田・清泉女子大学「足利の運慶・快慶」(山本勉教授)
7月25日(木) 東京・根津美術館「優しいほとけ、怖いほとけ展」
2019年4月25日 AM0:00 Tak