孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

2018.12.18発売の 「京都 傑作美仏大全」


4月の中旬に 在籍してます船橋の仏像教室の京都への研修旅行に参加します。2泊3日の旅程で、最終日は自由講堂で、自分でスケジュールを立てなければならなくなりました。仏像 巡礼のガイドブックは持っていませんので、図書館で
2018.12.18発売

京都 傑作美仏大全


京都 傑作美仏大全
\1,620(税込)
(2018.12.18発売)
雑誌コード|62416-75
ISBNコード|978-4-7779-5362-2
2018.12.18発売

を読んでみました。 その最初の記事 「京都の仏師はパリの王宮料理人!? 」を 東京藝大の大学院 籔内佐斗司教授が担当していて、 書き出しは、京都の仏像が醸し出す華やかな印象は、平安時代後期に活躍した仏師、定朝によって完成した。それは平安時代前期に造られた仏像の仏像の基礎があったからこそ成しえたものであろう。この章では、平安前期の仏像の材料技法に着目し、大仏師定朝に至るまでの仏像の変遷史を解説する。で始まります。
同教授の著書「ほとけの履歴書 奈良の仏像と日本のこころ」 (生活人新書) 新書 – 2010/2/6 でも、平安初期の木彫仏の材のカヤノキの事を詳しく書かれており、彫刻家の範を超えて、木彫像の樹種 - 木彫像用材の科学的分析学者の藤井智之氏,と 日本彫刻史の金子啓明先生の樹種の研究に迫るものと驚嘆しましたが、 今回に、この本の004頁から005頁の短文におおいに勉強に成りました。 以前にカヤ材仏像に興味の時、不鮮明だった、なぜヒノキで無しにカヤノキが用材とされたのか? 針葉樹でも割り剥ぎにはヒノキで、 カヤ材は 割り剥ぎ技法をしにくいのか? の疑問に答えてくれてます。 この事で その後の寄木の用材、 乾漆造の芯木がヒノキなのか? 迄が解り納得し、   スッキリした気持ちになれました。2頁に跨ってますが、 正味は1頁程の短文です。 ぜひ お読みください! (立ち読みでも行けそうなボリュウムです) この本の気に入りましたので 購入のつもりですが・・・、 まだ新刊で中古本 安くなってないのが 難です。機を見て買うつもりです。
書名の「京都 傑作美仏大全」の如くに 傑作美仏の大きな写真も見応え有ります、ガイドブック的 本ですが、 著名先生方が分担の記事もしっかりしてそうです。