孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

推奨本: 『ミズノ先生の 仏像のみかた」 水野敬三郎 著

先のブログでも触れました。 Taさんが 紹介してくれました、「ミズノ先生の 仏像のみかた」  水野敬三郎 著 を早々 本日買ってきました。  冒頭の はじめに と 終りの おわりに をまず読み始めました。 それに拠りますと、 水野敬三郎氏は、この本のきっかけは、数年前,知り合いを通じて紹介された女性編集者から、仏像のみかたについて話を聞きたい、できたらそんな本を作りたいという要望が在りましたそうです。歳は30代後半のその女性編集者は、以前から京都や奈良の古寺めぐりが好きで、最近になって仏像についてもっと知りたくなったとの事でした。そこで、時々お会いして質問にこたえるかたちで仏像のみかたについて 話をするようになり、その対話の積み重ねが、この様な本になったと 云うわけですと。 とありました。その為か教室で講義をするような堅苦しい感じでなく、お茶や お酒を飲みながら気楽に話されたそうです。それが基での この本です。 そんなわけですので、気楽に読んでもらえるのでは との事です。読んでもらえれば、仏像のみかたに いろいろあることがわかり、「こんな角度からみるのもおもしろいかな」と思って頂けると思いますとの水野敬三郎氏の言です。これこそ 趣味人の私たちにふさわしい 本なのではと思いました。 そんな本ですから 読み進めやすいので、個々人の読書にも向くとも思いはじめました。 一方で、 私たちの勉強会のテキストにも良いのではとも 思います。ご検討願います。


熟読はまだ出来て 居りませんのですが・・・、 どのような本なのか? 推察を頂く為に  目次を ご紹介します。






はじめに


序章  仏像って、どうみたらいいの?

日本仏像史の時代区分




CHAPTER 1  

まずは仏像の顔からみる  


顔のかたちと表情

目のかたちの変遷

耳のかたち

口と頭髪




CHAPTER 2
少し離れて仏像の全体をみる 

体型と動き


着衣




CHAPTER 3

もっと離れて仏像のまわりもみる


台座

光背

天蓋

空間





CHAPTER 4

仏像がどうやって作られたかを知る



塑像

乾漆

像木彫
 
仏像の表面




CHAPTER 5

仏像の中をのぞいてみる  仏像を作った人たちについて知る
 
仏像の中に書かれた文字 
 
仏像の中に納めたもの 

仏像の中に納めたもの



CHAPTER 6

仏像を作った人たちについて知る

仏師




おわりに

『ミズノ先生の仏像のみかた」

日本仏像史年表



こうやって,目次を紹介しますと  水野敬三郎先生は、美術史学者で、そのまなざしは、美術史的、 私としてはもう少し 金子啓明先生の様に図像学、仏教絡み ではないなと 感じました。前の勉強会のテキストだった 同先生の  水野 敬三郎のカラー版 日本仏像史は、詳細にわったって居り、少し堅く、難し かったですが、 この『ミズノ先生の 仏像のみかた」は その準備段階の 優れた基礎編のように思えてきました。 目次内容で、 その取り上げ方はスタンダードで、易しく読みやすい基礎編と思われます。 これは勉強に 漏れなないようにの復習の勉強には良さそうですが、 一部のベテランさんには退屈と成るかもしれませんね、まだ目次だけですので、その内容の深さの判断は ついていません。 その基本的な事柄の取り上げ様の妙に期待するところです。 新知の事が,どの程度出てきますかが問題かと思います。  最初はテキストにうってつけ と飛びつきましたが、 個々人の読書で良いようにも思えてきました。
皆さんも 本書に対しての ご意見、 勉強会のテキストに向のか?の ご意見を発してください!