孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

9/5 Takさんからの投稿 「展覧会の講演会について」

9/5 Takさんからの投稿   「展覧会の講演会について」
 
三井記念美術館「仏像の姿(かたち)〜微笑む・飾る・踊る〜」展覧会の講演会:
弧思庵さんからご案内があった掲題の講演会について、次回の定例会で聴講された方々から講演内容や学習の様子をお話しいただける、とのことで楽しみにしていたのですが、あいにく当日午後は都合により残念ながら参加出来ません。機会があれば他の時にお会いした際にお話しが聞ければ嬉しいです。
私は、美術館から当日の薮内教授と清水館長の講演レジュメを送っていただきました。何と薮内教授のレジュメは全ページカラー画像とイラストが満載で大きな文字も読みやすく、なんといってもしっかりとした厚めの紙質が立派で「さすが薮内教授!」。「仏の姿、大乗仏教の世界観、仏像の尊格」…についての画像・イラスト付きのサービス満点の紹介には、教授の軽妙な話しぶりが眼に見えるようでページを眺めてしまいました。「日本人のカミ概念,カミとホトケと神と天とGod、インド系アーリア人、釈迦の生涯、出家〜苦行〜説法、大般涅槃経・五味相生の譬え」…昨年や今春に出掛けた京都・仏教大学や龍谷大学の仏教関係の展示場を巡っているような西域・中国の世界を学びました。今まであまり勉強してこなかった領域のことまでの記載で、このレジュメの記述内容を肉付けしていくように勉強しなくてはいけないな、と感じました。最後のページはさすが教授ですね。東京芸大の宣伝という感じで、創立者・岡倉覚三(天心)のことや現在の芸大の教授の学科の紹介や、文化財の保護についての三原則が概略記載されています。
また、清水真澄館長のレジュメでは、「仏師がアーティストになる瞬間」というサブタイトルにふさわしく、展覧会のメインタイトルの「微笑む・飾る・踊る」に沿って46体の仏さまの説明が、カラー画像と共に記されていて、簡単ながら要点を突いた説明がされていました。これらの仏さまについては会の皆さんからもいろいろとお話しを伺ってきたものが幾つかありましたが、やはり館長の話しをもとに、幾人もの会の皆さんと一緒に拝観した方が面白いことは明らかですね。他にも展示リストでも分かるように多くの仏さまが拝観出来ますので、まだ日本橋に脚を運んでいない方は、是非に一度お出かけしてみてはいかがでしょうか。そして忘れずに弧思庵さんの講演会聴講のブログを読んでから出掛けてみてください。
 
私は930日の上記講演会は聴講出来ませんでしたが1013日(土)の美術館・海老澤るりは主任学芸員の「装飾にみる仏像の姿(かたち)」の講演会はぜひ聴講したいと思います。
また、そのほかにも東京芸大の講師や助手による講演会(106日、1020日)については、私は奈良・東大寺本坊での「東大寺東京芸大とのコラボ展覧会」(東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達展)と講演会に参加し、いろいろと伺ったお話しとほぼ同じ内容をされるということでしたので、まあいいかな?という感じです。ただ、小島久典氏の「東大寺中性院・弥勒菩薩立像」の構造模刻像については何度拝しても特異な構造と意匠から、当時の仏師の想いを知りたい興味があります。彼とはしばらく個別にお話しを伺った経緯もあり、私から「仏像愛好の集い」の会の勉強会の講師として「模刻像制作や仏師」などについて会の皆さんの前でお話しを伺いたい旨を申し出ましたが、助手で学校の仕事が忙しい、とのことでしばらくは要望に応えていただけないそうです。図々しくまたいつか時期を見て申し込んでみたいと思います。海老澤女史からその辺のお話しがうかがえると良いのですが…。
 
 
東博「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展覧会の講演会:
1012日(金)東博の本展覧会の講演会の一つである「大報恩寺・菊入諒如住職」の講演会を聴講予定です。3年前に当寺を訪ねた時は定慶作の「六観音菩薩像」のうち「如意輪観音菩薩坐像」がイタリアでの「JAPAN展」出展のため拝観出来ませんでしたが、その時に今回の東博での展覧会があり、行快作の本尊以下、「十大弟子立像」、「六観音菩薩像」の多くの仏さまが出陳されることを、菊入住職からお話しを伺ったことがありました。住職から伺った時は最初、京博での展示だと思ってまさか東博だとはビックリしました。その時には冬の「大根炊き」に出掛けるようお誘いもありましたが、まだ実現出来ていません。その住職の講演会です。住職としてお寺の創建や寺暦、仏事などのお話しが中心だそうですが、私としてはそうしたお寺のことが知りたく、是非お話しを伺いたいと思っています。
また、展覧会に関する参考文献が、平成館手前に建つ「資料館」で、所蔵図書の中から関連図書コーナーが設けられていますので、日頃眼に出来ない図書もいっぱいあり足を運んでみたいと思います。
1118日(日)には、講演会第2弾として「運慶次世代の仏像と京都」というタイトルで、東博・皿井舞主任研究員が講演されます。こちらは展示作例に沿って、仏像中心の講演だそうです。
 
  
【以下省略】
 

2018105日  AM0:30  Tak