孤思庵の仏像ブログ

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takさんの 投稿 9/2 「京都非公開文化財特別公開 他」

takさんの 投稿  9/2   「京都非公開文化財特別公開  他」

30年秋季・京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会主催):
例年の通り、表題の企画が行われます。既にこれまでにこの春と秋の企画により、京都の寺院を巡った方もいらっしゃるでしょう。当地に出掛けてみると、パンフレットやガイドブックを片手に数多くの寺社仏閣を巡っている方に出会います。普段願っても拝観出来ない場所や庭園、仏さまが短期間ですが拝観が可能になる時期です。まだ参加した事のない方には、一度概略に眼を通していただいて、一か所でも出掛けてみると面白いかもしれません。同好の方々が大勢見えているのにびっくりです。拝観先の案内・説明役(市内の同志社大学京都産業大学立命館大学など歴史・美術学習の大学生が中心)がちょっと心許ないかもしれませんが…。私は一昨年のこの企画のある寺院を拝観した際に、現場ではなかなか確認したり知り得ない、貴重な寺院・仏さまの概要や知識を得るためのあるノウハウを習得することが出来ました。何時も上手くいくとは思いませんでしたが、これまでに拝観した寺院では目的を達していますので恰好な方法だと思っています。ここでは明らかにしませんが…。私はこの企画で年34ヶ寺程度を拝観している勘定です。今回のリストはまだチェックしていないので不明です。初公開、久しぶり公開などもありますので興味もあります。
毎年のように対象寺院に入っている寺院もありますが、同じ寺院仏閣でも少し違った場所や仏さまを対象としていることもありますから、注意してリストを確認して下さい。1か所の拝観料金は45年前から800円で据え置きです。別途入山料金を徴収する場所もあります。この期間は季節柄、該当寺院仏閣などは観光客とともに結構人気のあるところは混みあうこともあるようです。地理、交通機関などを考慮して拝観順などを決めていくこととなります。
私にとって今秋の対象寺院仏閣には、大手寺院仏閣、著名観光寺院仏閣が目立ち、あまり目玉になりそうな個所が見当たりませんが、主に庭園重視の催しになっている印象です。京都ですからね!私の好きな「無鄰菴」もあるようですが、ここは非公開といっても日頃から有料公開しているところですので、どうしてリストに入っているのでしょう。白砂村荘は、持仏堂(地蔵菩薩立像・重文、鎌倉時代ほか)、存古楼は日頃非公開ですので一般初公開は眼玉で、私も拝観したいところです。新公開寺院仏閣のいくつかについてはチェックすることします。
・H30年秋季・京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会主催)
公開期間:H30年(2018年)111日(木)~1111日(日) 9001600 場所によっては公開期間、公開時間に違いがありますので要項、リストをご確認ください。
京都古文化保存協会HP:   http://www.kobunka.com/index.html
 
 
平等院鳳凰堂内壁面・雲中供養菩薩像について:
この新聞記事の最後には、奈良博・山口隆介研究員とともに同館の鳥越俊行・保存修理指導室長(奈良博CTスキャン責任者)の名前があり、「鵬翔学叢」14は共同で執筆しているようです。14輯の該当論文を眼にするにはしばらく時間がかかりそうです。しかし、新聞の記事で紹介している点(堂内壁掛けの調整のための制作工夫)であれば、このような点は過去の「鵬翔学叢」にも指摘されたり、実際の作業者や模刻者からも指摘されているところだと思います。「東大寺南大門金剛力士像」の最終手直しもこのような配慮(礼拝者が下から見上げる視点)で行われたはずで、鳳凰堂の雲中供養菩薩像に限ったことではないはずです。14輯ではそれだけが趣旨の論文ではないはずだと思います。関係があるか否か分かりませんが、私の手許にある 鵬翔学叢」 創刊号と52冊の内容については、模刻制作者の村上清氏の作業・発表内容を、関係個所を既にブログのコメントに91日深夜に数回に亘って抜き書きしています。14輯の論文内容を確認の上、見比べてみたいと思います。新知見がどのようなものか早く知りたい感じです。
 
*集いの会のメンバーの方の「雲中供養菩薩像」制作は見事で感嘆しました。よくぞ仕上げてくださったと声も出ませんでした。素晴らしいものを拝見させていただきました。これまでの幾体かの仏さまと同様に、時間をかけた細かな気の配りと丁寧な造りが、このような出来になっているのだと感心しました。仏教の経典を勉強し、仏さまを拝観し、お坊様の法話を拝聴して、いっぱい仏さまに近づきながら感得した結果の制作でしょう。
 
 
●先日の集いの会では紹介しきれませんでしたが、まだ先の行事案内です。H31年(2019年)=今年ではありません!来年です!
東博「国宝・東寺展―空海と仏像曼荼羅」:
・H31年(2019年)326日(火)~62日(日) 9301700 月曜休館(別途休館日は確認ください)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

カラーパンフレット(初版)が出来ています。
91日(土)早朝の東博本館1階受付向かいのパンフラックでは、職員が近くにいて10部以上も手にすると一瞬でラック内になくなってしまうので、職員の眼が気になって手に取れませんでした。そのため集いの会では全員配布が出来ませんでした。私が気の弱い証拠です。パンフのキャッチフレーズでは、「史上最多!!立体曼荼羅から15体集結」、「360度、圧巻の空海ワールド!!」、「東寺講堂の立体曼荼羅が史上最大規模で東博に出現」表面写真には講堂諸像「講堂・帝釈天騎象坐像」、「講堂・増長天立像」、「講堂・持国天立像」、「講堂・降三世明王立像」、「講堂・金剛夜叉明王立像」、「講堂・五大菩薩金剛薩埵菩薩坐像」、「講堂・五大菩薩金剛宝菩薩坐像」、「講堂・五智如来宝生如来坐像」「講堂・五智如来阿閦如来坐像」など、東寺・講堂の立体曼荼羅の写真で一杯です。 裏面には宝物館「兜跋毘沙門天立像(元羅城門安置、1年ほど前に左手宝塔が後補で戻った)」、観智院諸像「観智院・法界虚空蔵菩薩騎馬坐像」、「観智院・金剛虚空蔵菩薩騎獅坐像」と両界曼荼羅が掲載されています。でも両面合計では18体になり、キャッチフレーズの数と合いません。この写真のすべてが出展されるのではないのでしょうか?と思ったら、下の横刷りのポスターでは15体。この横刷りでは国宝館、観智院の3体がありません。パンフの文章には彫刻、絵画、書跡、工芸など密教美術品の至宝が出展されるそうです。それでは裏面の諸像はどうした事でしょう。講堂内の諸像ではナイからでしょうか?と思ったら、キャッチをよく見なおすと立体曼荼羅から15体集結とあり、先の文章内によると講堂諸像以外にも「彫刻」展示文言があるので、この3体はこの範囲になるのだと納得しました。早とちりでした。これからが楽しみですね。
私が今春(H30年・5月)に出掛けた「東寺・菩薩像展」(東寺・宝物館)の拝観後に、近くの「東寺・観智院」を拝観しました。「庭園」とともに「五大虚空蔵菩薩像」(5体群)、「愛染明王坐像」などをジックリと拝観したことは、記憶に新しいことです。一緒に拝観した10人ほどの団体客が数分でそそくさと退室したのに私が動かなかったら、お寺のお坊様から「お客様、お連れの方々は既に帰られていますよ。急いで追いかけてください」と声をかけられたことを覚えています。再度間近かでお会い出来るものと期待していますが、「獣坐」までは無理かな。また愛染明王坐像の出展はアリナシ?
 
 
201892日 PM2200 Tak