孤思庵の仏像ブログ

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Mさんからの 投稿 善円(善慶)周辺の地蔵菩薩について

Mさんからの 投稿がありました。
掲載希望の表題
善円(善慶)周辺の地蔵菩薩について
 

現在東博11室の展示で善円周辺の仏師が作ったと考えられる地蔵菩薩立像が出ています。この像については昨年秋の運慶展と同じ頃、善円作の薬師寺地蔵菩薩や康円作の文殊五尊と一緒に陳列されていましたが、善円(善慶)周辺作の地蔵菩薩の中でどこに位置付けられるのかを含め解説を行いたいと思います。10時から展示ケースの近くで解説した後、午後の部で簡単な資料を配布して30分程度話をします。
 
また、これとは別の件ですが、孤思庵さんが「飛鳥大仏と法隆寺釈迦三尊」をテーマに意見交換を行うとのことなので、飛鳥大仏に関連した研究資料を取り上げておきます。前回6月の定例会に参加された方にはご説明しましたが、奈良博の研究誌「鹿園雑集」第19号(平成297月)に「飛鳥寺本尊銅造釈迦如来坐像調査報告」(藤岡穣、皿井舞 他)という報告書が掲載されていて、平成286月に行われた 3次元計測、X線回折、蛍光X線分析、像内の観察の結果などが載っています。当初部分の判定等について現在知りうる最新かつ最も詳細な報告書であり、現時点で飛鳥大仏のことを論じるにはこの報告書を抜きにしては考えられません。7日の定例会でこの報告書の詳しい説明をする予定はありませんが、興味のある方は目を通しておくとよいかと思います。(続きはサークルスクウェアの方に書きます。)
 

以上  Mさんからの 投稿です。