Takさんからの投稿 [Takさんの 4月・5月の日程]
仏像愛好の集 メンバーのTakさんから お便りを頂戴しました。 ブログに転載します。
久し振りに私のこれからしばらく先(約1か月程度)までの行動予定(集いの会関係を中心に)をご連絡します。予定は未定です。集いの会のメンバーで誘い合わせての拝観、見学などの計画も良いですね。
・4月14日(土):東博・講演会「國華展・美術鑑賞への誘い」 → 新宿「対談・運慶のすべて」
・4月16日(月):内科クリニック診察
・4月20日(金):東京芸大美術館「研究報告発表展」
・5月02日(水):形成外科クリニック・リハビリテーション
・5月05日(土・祝):木津・現光寺公開 → 海住山寺公開
・5月06日(日):笠置寺
・5月10日(木):東寺宝物館「東寺の菩薩像展」
金剛寺から帰って来て:
「秘境というのは当たらないが、いかにも一つの国のどんづまりという感じがする。まして昔は人も通わぬ山間の僻地だったろう。さればこそ南朝のかくれ家ともなり、近くは天誅組の連絡場ともなったのだが・・・暗い印象を与えるからかも知れない。河内の中でも、この辺は、紀州と大和を結ぶ裏街道に当り、秘密に満ちた「隠国(こもりく)」である。あくまでも峯の寺に対する谷の寺である。あまり知られていないが、金剛寺には宝物が沢山ある。・・・中でも室町時代の「日月山水屏風」一双は、絵画の中での逸品といえる。・・・大胆無比な構図である。・・・拝む心を持たないものに、このように崇高な景色は描けなかったに違いない。」(「私の古寺巡礼」南河内の寺・白洲正子著)
文庫本をリュックに押し込んで出かけたものの、やはり出かけている間中は、本を開いてみることはありませんでした。それならなんでわざわざ持って出かけるのでしょうか?気分的な白洲正子との同心的なものを感じたいのかもしれません。屏風に書かれた自然風景のどこが春夏秋冬なのか、お坊様に指差しで伺いながら、絵師が四角四方の枠の中に、季節を配置、はめ込んだ感覚に感嘆してしまいました。新国宝「日月四季山水図屏風」は、東博で拝観することを楽しみにしています。
そういえば、5月の連休中に巡る予定の、南山科・笠置の地に強い印象を得たのは、やはり白洲正子著の「十一面観音巡礼」(木津川にそって)を眼にしたからかもしれません。文章を眼で追いながら、あたかも自分がその現場に足を踏み込んで、実際に歩いているイメージになれる、雰囲気のある心情に訴える世界にのめりこめるのです。
昨年10月に、会津方面に寺院巡拝に出かけた際に、「磐梯とくいつ芸術祭」を開催の、慧日寺拝観の帰りに立ち寄った無人の磐梯町駅前の「東京芸大・慧日寺駅前工房」では、既に大半が素木彫りされた薬師如来坐像の姿を拝することが出来ました。制作中の工匠の方との長いおしゃべりでお邪魔してしまったことも思い出です。その時の様子は集いの会のブログに掲載していただいたことがありましたが、今日カメラの過去のメモリを整理していて当時の工房の画像がありましたので、サークル・スクエアに送ってみました。今夜の作業は以上です。
2018年4月9日 AM1:00 Tak