孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

3月3日 の仏像愛好の集 の 報告 ①

皆さんも 仏像愛好の集  の 御感想 御意見を 投稿してください!

本文に修正があります
台東区生涯学習センターでの美術史分科会の予定は、4月14日に・・・、


       3月3日 の仏像愛好の集  の 報告
今回は、Ninoさんに書記をしてもらい、送ってもらった文章を基に、以下の報告文を書きました。



【新規お仲間 募集中】
「仏像愛好の集」では、毎月第一土曜日を定例に 仏像鑑賞会・ 仏像勉強会を行っています。仏像好きさん は 誰でも歓迎の サロン的同好会です!  仏像がお好きでしたなら。お気楽に、一度お試しに  お出かけください!

 何時も bunさんには 新規の方を 連れてきて頂いてきていてます。その方々も最初は仏像 鑑賞会のみの参加だけで、お帰りに成られてましたが、 お仲間のお誘いもあってか、この頃は、午後の勉強会にも 参集頂けるように成ってきました。 うれしいことです。


 3月の定例の集は、 第一土曜日 3日に、無事挙行しました。


午前の部   << 仏像 鑑賞会 >>
10:00東京国立博物館 本館1階 玄関ロビー(11室前) に集合

 今回の鑑賞会は2から3グループ程の分散鑑賞とギャラリートークをして頂きたく思っていましたが、ギャラリートークが得手の男性陣が欠席となり、  弧思庵と 何人加で 散鑑賞とギャラリートークをしました。 嫌がられるのを覚悟で質問しましたら だいぶ正解が返ってくるようになって来た様に感じられました。 
 

孤思庵グループでは、今回は下段の内より御希望の多い展示室から鑑賞したく思います。

【鑑賞仏像】
 
①本館1室 ジャンル別日本御美術  「彫刻」
不動明王の説明をしました。 まず明王という尊格は、明=呪文(vidyā)の王者(rāja)を意味する、密教における尊格及び称号で、 如来の変化身と説明しました。
その怖い顔は親が子を叱るのと同じで、人々に対する愛情がその内側在りますと解説しました。不動明王は煩悩の者を 索で引き寄せ、剣で煩悩を断ち切り、光背の火焔で焼き焼き尽くすのです。肥満の体は、修行者の残飯(煩悩の比喩)を食らうからと説明。
身体は基本的に醜い青黒い色で表現される、煩悩の泥の中において衆生を済度せんことを表しているといわれる。
不動明王の様式の系統にはには、空海が請来した「大師様(よう)」の不動明王と、天台宗の僧 安然(841 ~915)が基本的な特徴をまとめた「十九観」の不動明王との二系統が在り、ここ11室に この二系統の作品が在りましたので、見比べて、最も相違の顕著な、眼と牙の違いを説明しました。

また十一面観音の 出自はヒンズー教  頭上の面の、通例を説明しました。 頭上の正面側に柔和相(3面)、左側(向かって右)に憤怒相(3面)、右側(向かって左)に白牙上出相(3面)、背面に大笑相(1面)、頭頂に仏相を表す[
その多面の意味の 二説をトークしました。 詳細は別途ブログに掲載しました。


その他は、天王像 (四天王と二天像)  ・十一面観音よ千手観音  ・ 如来坐像(釈迦・阿弥陀の相違)
の前で、 その 個々の展示作品にとどまらず、 それを例に他の作品を観た時に 共通し役立つ 図像学トーク簡単にさせていただきました。  
 
11室の他には本館2階の 1室と 2室を 鑑賞しました。


②本館2階の日本美術の流れ     1室 教の興隆―飛鳥・奈良」
③                                            仏教の美術―平安~室町

④ 法隆寺宝物館  「 法隆寺献納48体仏の小金銅仏&光背、押出仏
⑤ 東洋館            「インド 西域 中国 朝鮮 の仏像」
⑥ 平成館            特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」
※ 展示リスト等 出陳の詳細は 東博ホームぺージ「トーハク」を ご覧ください。


★その他のグループの 鑑賞場所と時間配分は それぞれのギャラリートーク引率の方にお任せ致します。 (当日は 弧思庵以外の ギャラリートークの方は 在りませんでした)



 
                   
 12:20  【第2集合】 博物館正門前(構外)に集合


 東博正門前より  TEX分乗にて 移動    台東区生涯教育センターに  
  ●弁当は 途中で購入しました。                                          
 
午後の勉強会場 台東区生涯教育センター   3F 305会議室  
                                                           (12:30~12:50頃に 入室 可能と思います)

 
 
 「台東区生涯教育...」の画像検索結果 台東区生涯教育センター  
     1F 玄関 ロビーに インフォーメーション  が在ります。
    勉強会 会場は 3F の小会議室です。             

 
                    午後の部 << 仏像 勉強会 >> 
   

                    【 デイスカッション】
皆さんも、 当日に意見の出せるように御一考しておいてください!

★  話し合いたい議案等がございましたなら、此処のコメント、サークルスクエアで、
御提案ください!

  1:00~1:20 【20】    ① 運営の打合せ   (この集で、何がしたいですか?)



★5月の例会予定は、GW中の5日(土)で、予定のある方もおいでかと存じ、日程変更を討議しました。本日の出席者中、9名が「いつも通り第一土曜日でよい」との意見でしたので、それに決定します。

 

★ヤフーにアップしている孤思庵ブログにコメントを寄せるには、ヤフーのアカウント取得が必要です。せっかくのブログですから活発な意見交換を行い、活動を充実させたいと思います。お手数ですがヤフーのアカウントを取得の上、コメントを頂けますと幸いです。
 

 ★Mさんより
【修正】

4月14日に、台東区生涯学習センターで美術史分科会を開催する予定です。

 テーマは最近運慶や快慶の研究で話題となっている「転法輪鈔」の説明と、東博での新指定国宝・重要文化財特別陳列に出品される作品の説明です。新指定文化財の展示は例年4月後半~5月初旬なので、展示初日に間に合うように分科会の日を決めました。5月5日の定例会の日でもまだ特別陳列は開催中だと思います。
(追記:東博展示期間は4/175/6となりました。詳細はこの下の別項目記事をご覧ください。)



★定例会では、20分ほど「仏像質問箱」のコーナーを設けています。仏像周辺を含む、ちょっとした疑問など、どしどし出してください。参加者の集合知で知識を深め、意見交換をしていきたいと思います。(例 「白毫のない如来像もあるんですね」というレベルの素朴な疑問でOKですよ)
ちなみに興福寺木像仏頭は、西金堂の 運慶作の 丈六本尊と知られてますが、  古記に「この像の眉間からは自然に光が発せられたので白毫(びゃくごう)はつけなかった」とあるように、この像には意識的に白毫が付けられていていません。(3月8日興福寺 文化講座 「興福寺の明宝ー修羅と運慶彫刻ー」金子啓明 

 

★ブンブンさんの鎌倉探訪によせて
 オススメとして、杉本寺 覚園寺 東慶寺水月観音瑞泉寺(梅も名所)永福寺跡 鎌倉国宝館 があがりました。

 

★伊豆ならんだの里 河津平安の仏教展示館 川津桜の季節もよし、どなたかツアー企画をたててみませんか?

3月11日に 南禅寺横の 「伊豆ならんだの里 河津平安仏像展示館」と 下田市上原美術館 」の訪問の企画に 一緒させてもらいました。
 「河津平安の仏教展示館」には、平安時代の、術的、美術的に重要な多くの仏像を伝える谷津の南禅寺の仏像達の展示館です。平安時代前期(9世紀)に遡る南禅寺の本尊・薬師如来坐像をはじめ24体の平安仏は圧巻でした。
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伊豆ならんだの里 河津平安仏像展示館


上原美術館は  大正製薬上原正吉のコレクションの近代絵画と仏像を中心とした美術館で、 以前は上原仏教美術館の名称、その為、以前から近代・現代仏像彫刻中心の専門の美術館として知っていました 。
平安時代に作られた十一面観音菩薩立像は有するものの、著名仏像はほとんど無しなのですが、130体の仏像を常設展示しています。100体以上の多種類な仏像が一度に見られる点は特筆です。色々な仏像の姿形を見比べてみられますので、仏像彫刻実践趣味の方には宜しいのでは・・・?
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http://uehara-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/09/%e5%a4%a7%e6%97%a5%e5%a6%82%e6%9d%a5%e5%9d%90%e5%83%8f-300x300.jpg http://uehara-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/09/%e8%a6%b3%e4%b8%96%e9%9f%b3%e8%8f%a9%e8%96%a9%e7%ab%8b%e5%83%8f-300x300.jpghttp://uehara-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/%e5%8d%81%e4%b8%80%e9%9d%a2%e8%a6%b3%e4%b8%96%e9%9f%b3%e8%8f%a9%e8%96%a9%e7%ab%8b%e5%83%8f-1-300x300.jpghttp://uehara-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/%e9%98%bf%e5%bc%a5%e9%99%80%e5%a6%82%e6%9d%a5%e7%ab%8b%e5%83%8f-300x300.jpghttp://uehara-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/09/%e8%a6%b3%e4%b8%96%e9%9f%b3%e8%8f%a9%e8%96%a9%e7%ab%8b%e5%83%8f-1-300x300.jpg
クリックすると画像が出ます。           

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川津桜まつりの最終日でした。 下の銘木 かじやの桜も  見ました。
   

◆ ツアーに御同行された方  旅行記を 投稿されませんか?



★身近な都内でも 人形町の大観音寺 池袋の護国寺などオススメがありました。
こちらも、どなたかツアー企画&募集を されてみませんか?



大正大学では、ギャラリーESPACE KUU:写真展「眠れる慈悲」開催中です。

●Gouさんと弧思庵が7日にいってきました。
 この大学のキヤンパス内には会津さざえ堂の実物模型の「鴨台さざえ堂」があり入り口には平安時代と見られる欠損エイジングのある矜羯羅童子が在りました。最上階には、三尺ほどの現代作の松久宗琳佛所(製作)の聖観自在菩薩立像が安置されていました。
クリックすると新しいウィンドウで開きます 会津さざえ堂の実物模型  「鴨台さざえ堂」


「創立 60周年記念に建てられた礼拝堂には、大正大学の本尊阿弥陀如来像が安置されています。本尊像は高さ 86 センチ、両手を胸の前にあげて説法印を結んだ坐像です。割矧造(わりはぎづくり)という技法で、像内は大きく内刳りされ、重さは 15 キロほどと漆箔像です。平安時代の 12 世紀後半ころにつくられたことみられ。そのころは宇治平等院の阿弥陀如来像に代表される和様彫刻が流行していました。本像もその一例ですが、奥行きのあるからだつきや、衣皺に現実感のある表現もめばえていて、鎌倉彫刻にうつりかわる時期につくられたことがよくわかります。やさしさのなかにも強さを感じさせます。この阿弥陀如来像は広島の宮島に長くあって、江戸時代には厳島大明神のお守り弥陀像と呼ばれていました。明治 29 年(1896)に厳島の光明院から本学の前身校のひとつ浄土宗本校に寄付され、大正 15 年の大学発足後は大学全体の本尊となりました。昭和 24 年にはその文化、芸術上の高い価値が認められて、重要文化財に指定されました。

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                大正大学 礼拝堂内部 
  クリックすると新しいウィンドウで開きます  クリックすると新しいウィンドウで開きます
 クリックすると新しいウィンドウで開きます 大正大学本尊 阿弥陀如来像 (重文)

帰りに公開時期を事務所に尋ねましたら。「一般公開はしていない!」との回答でした。不審に感じ 、帰宅後に大正大学紹介をネット検索しましたなら・・・、平成29年度の水曜礼拝が、4月12日(水)から開始しました。昨年度まで、秋学期の授業開講期間に「水曜礼拝」として、 本学と関係の仏教宗派(天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗・時宗)が、それぞれの法要を行っておりました。
しかし、本年度からは、来場された皆様と大正大学勤行式を読唱する「参加する法要」に改めて始まりました。本年度の水曜礼拝においても、本学と参加された皆様を温かく見守っていただく願いを込めて、御本尊・阿弥陀如来様を特別に開帳いたします。国の重要文化財にも指定されている御本尊・阿弥陀如来様の法要の時間は、昼の12時30分から20分ほど。本学学生・教職員はもとより、一般の方もご参加いただけますとありました。詳細は、現在 まだ出てませんが、平成30年度「水曜礼拝」実施のお知らせ が出されると思います。興味の方は 時期を見て ネット検索してください。


【3月3日 の仏像愛好の集  の 報告  ②  に続く】