9月28日(木) 世田谷観音寺拝観 企画
仏像愛好の集 メンバーの Takさん から ご提案が届きました。以下に、ご提案文を 掲載します。
【Takさん の 企画 提案文】
9月28日(木) 世田谷観音寺拝観 企画の件
オフ会で話題になっていた、主題の件について、ご提案します。ご都合のつく方、是非拝観したい方、歓迎です。
9月の公開日は9月28日(木)午後2時からの「お不動様 月例御縁日」になります。またその次は10月28日(土)になります。
●参加を希望される方は、1.参加 2.渋谷駅西口・モアイ像前に集合する/直接現地に向かう、を C-sqr.net の「つぶやき」にご連絡ください。出来れば、9月26日頃までにご回答ください。
交通は、渋谷駅あるいは東急線のいくつかの駅からでもバスが利用できます。
2.渋谷駅から東急・田園都市線「中央林間駅」行き乗車、三軒茶屋駅(快速、急行では次駅、各停でも2駅目)下車、駅前から黒06系統「目黒駅」行バス乗車、所要時間約5分、「世田谷観音」バス停下車、バス料金216円 徒歩すぐ(ただし裏門)。
参考スケジュール:9月28日(木)
12:45 渋谷駅西口・モアイ像前集合(昼時間で混雑します)昼食は済ませて来てください。
12:58 渋32系統「野沢龍雲寺」行バス乗車(所要時間20分程度)
14:00~ 本堂での縁日法要
15:10頃~ 諸尊拝観(終了時間不明ながら40分程度)
*渋谷駅集合をご提案しますが、経路上他系統からの利便性があれば、各自直接に現地世田谷観音寺にお集まりください。
世田谷観音寺:
アクセス:
ご不明な点は、電話、メールにてご連絡ください。
本日、世田谷観音に行って来ました。
昼12時ごろに自宅を出発し、東急田園都市線・急行で4駅、約20分で三軒茶屋駅に到着です。時間に余裕があるので、時間の不規則なバスではなく、歩くことにしました。駅前は、国道246号線の交通繁華な、にぎやかな「三茶」といわれる街並みですが、表通りを早々と抜けて、住宅街に入ると自動車や通行人の少ない、静かな道路が伸びています。
阿弥陀堂の向かいには、後で護摩供養を行なう「不動堂(六角堂)」で、和唐折衷のような六角のこじんまりしたお堂があります。ちょっと見には興福寺南円堂の姿を思い浮かべる感じです。実際はだいぶ違いますが、イメージとしては。)既にお堂の扉が開き、護摩壇の前にイス席が30席強が用意されており、堂内正面の諸尊像安置の場所の扉が閉じている状態でした。
堂入口の左右の柱には、右手に『不労勿楽生』(労せずして生を楽しむなかれ)、左側には『動啄勿謗世』(くちばしを動かして世をそしるなかれ)と書かれた板額が取り付けられていました。
正面の阿弥陀堂に向かって左に、特攻兵士の慰霊堂があり、その先には石碑もあり、聞くところによると、6000柱もの特攻隊の戦死者が祀られている、とのこと(その数字の多さに、耳を疑ってしまいました)でした。不動堂の先、本堂との間には、屋外に建つ「銅像夢違観音立像」の前にこじんまりした池がありました。
本堂へは靴を脱いで堂内に上がると、堂内正面の内陣に、「聖観音立像」(天正年間の作と表示)、向かって右奥に「日光菩薩立像」(南北朝時代の作と表示)、不動明王立像、マリア像(白磁)、左手に「月光菩薩立像」、「大黒天像」、「布袋像」が祀られており、堂内イス席が20~30席並べてありました。
若い長身の住職に挨拶をし、「聖観音像」について、天衣の上下二段の表現の様子や垂下の先の跳ね上げた形など、腹部の衣文の処理の感じなど、第一印象の話しをしているうちに、しばらくで、堂内には、毎月の不動明王縁日の法要に駆け付けた、信者さんでいっぱいになりました。高齢の夫婦で来られている方が、目立ちました。
午後2時から、本堂での法要は、元気な先代の住職の太鼓の合図で始まり、若い住職の張りのある読経が、約20分強続いて終了しました。読み上げたお経が何か、住職の手許がよく見えず分からずじまいでした。会の皆さんでしたら、お分かりかもしれません。
本堂での法要が終わり、全員が「不動堂(六角堂)」に移動すると、境内で待っていた方々も堂内に入って来られ、たちまち堂内のイス席は一杯になりました。私は、幸いにも前の方のイス席を勧められて、前から2列目で、ちょうど護摩壇が左少し前になり、住職の法要の姿が、横目に拝見出来る位置になりました。また、前住職の太鼓が右隣りになりました。正面に遮るものなく「不動明王立像並びに八大童子像」が拝める場所でした。
堂内を振り返ってみても、開始までに、集いの会のメンバーがみえている様子は、ありませんでした。
午後2時30分ごろ、また、前住職の太鼓から、「護摩供養」が始まりました。若住職が護摩壇に灯を灯し、法具を頻繁に動かし護摩をくべ、護摩木を三角に積み上げながら、大きな火柱が高く燃え上がる様子が、まぶしくさえ感じました。若住職は、「護摩経」という経典を広げ、法具を忙しく動かし打ち鳴らしながら、お経をあげ、榊を炎に向かって放り込み、護摩木を幾度となく炎の中にくべ、忙しく40分間の法要を終えました。
私の近くに席していた、幾人かのご婦人方は、若住職がお経を読上げるのに合わせて、合唱しては、深々と頭を下げる仕草を、何度も行っていました。後で伺ったところ、近所にお住まいで、前住職の時代から、毎月お堂に通って信仰してきたそうです。「般若経」もそらんじていました。
住職から、「護摩壇前で、焼香をしてから、順に奥の内陣の諸尊像を参拝するよう」お話しがあり、席を立ち、イスを片付けながら、列を作って焼香し、焼け残った榊の葉を、護摩壇からかき集めて、小さな袋に入れてもらい、お守りにいただきました。諸尊像の拝観は順番に並んで拝観するのですが、やはり関心の度合いでか、早めに退出される方も多く、私は最後のほうに並んだのですが、すぐに仏様の前に来てしまいました。横広の床と変わらない祭壇に不動明王立像を中心に、写真にあったのと同じ配置で祀られていました。若干両端の照明が悪く暗い感じでしたが、欲を言わなければ十分鑑賞出来る環境でした。オペラグラスで奥の方の仏様を管掌していたところ、前に並んだ女性2人組から、「仏様の眼が光る、衣に金色の模様がある、仏様の名前が読めない」など私に聞かれたので、簡単に答えられるところは、説明しました。最後の4、5人が時間をかけて諸尊像の前に残っていたところ、今度は、立ち上がった女性(30歳代?)から、声が掛けられ、思いがけず女性が、鎌倉国宝館の職員(研究員ではないそうです)と名乗っていました。国宝館内では、書類での研究、勉強がほとんどで、こうして実際の仏事を見学することを心がけている、とのことでした。なんでも現地に行ってみると、予想しえないことがあります。
若住職からは、「お寺の仏様のお姿がどのようなもので、他と比べどのように評価されようが、寺は仏様を預かった以上、大切にお祀りし、心を込めて皆の救いと、御利益を祈っている」とのお言葉がありました。
最後まで、現地にいたつもりでしたが、集いの会のメンバーの方には、誰もお会い出来ませんでした。思いついて、前日の夜遅くまで掛けて準備した資料を、数部持参したのに、メンバーに配れず、役に立ちませんでした。とりあえず、世田谷観音 鑑賞記をお送りします。
2015年6月28日 Tak
【以上 Takさん の 企画 提案文でした】