孤思庵の仏像ブログ

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Mさんより投稿 「東博仁和寺展の出品情報」

仏像愛好の集のメンバーのMさんより
東博仁和寺展についての情報を送ってもらいましたので、ブログに掲載致します。
 
【以下Mさんの 投稿文です】

 
東博仁和寺展の出品情報」
  
久し振りに東博HPの「プレスの方へ」のコーナーを見たら、来年1月からの仁和寺展の詳細が出ていました。(下記アドレス)
 
これを見ると、予想していた仁和寺薬師如来の他、大阪藤井寺千手観音(期間限定2/143/11)、大阪道明寺十一面観音、大阪金剛寺五智如来、兵庫神呪寺如意輪観音、徳島雲辺寺千手観音、福井中山寺馬頭観音、福井明通寺降三世明王などかなり多くの珍しい作品が出ることになっています。これは必見ですね。上記の作品で私が見ていないのは金剛寺五智如来、神呪寺如意輪、雲辺寺千手の3件ですが、これだけでも行く価値があると思います。中でも雲辺寺千手観音は、もしもお寺で御開帳があったとしても、雲辺寺という名前の通りのような山の上(海抜911m)のお寺まで行く気はありませんから、これを逃したら一生ご縁がないでしょう。
 
ついでながらこの像について少し説明すると、この像は像内に無年紀の墨書銘があるのですが、近くにある藤井寺という所の釈迦如来が同一仏師(経尋)の久安四年(1148)の作であり、雲辺寺の千手観音も同じ頃の作と考えられること、千手観音の銘文には両眼の絵が描かれ、眼病の治癒を祈願していると思われることなど、なかなか興味深い像です。さらに千手観音には不動明王毘沙門天(寿永三年1184銘)が脇侍(推定)として残っています。この2躰も合わせて出品されるかどうかは分かりませんが、できればお出ましいただきたいと思っています。
 
【以上 Mさんの 投稿文です】