Eテレ番組100分de名著 「維摩経」
この頃は、仏像と共に、仏教にも興味を持って来てます。
2017年６月 ●Eテレ 月曜---午後１０：２５～１０：５０
再放送 水曜日--午前０５：３０～０５：５５ --午後００：００～００：２５
の番組「100分de名著」 を２回分 見ました。
興福寺 東金堂の興福寺 東金堂 維摩居士像のキャプションから在家信者の維摩居士の概要は知って居ましたが、「維摩経」なる経典を勉強したことはありませんでした。 多くの経典が、はじめに「如是我聞(にょぜがもん)（このように私は聞いた ・私が聞いたところによると）」とで始まりまして、釈尊の教えであり、主役は仏菩薩なのですが、此の「維摩経」は、在家の維摩居士が主役で、その在家が仏弟子や菩薩に真っ向正面から対峙し「あなたの言って居ること、やって居ることは本当に正しいのかと問いかけるかたちでストーリーは進み、仏教の理解が出家の独占物に在らずとの、大乗仏教の根源を教えて居ます。 仏弟子、菩薩たちとの問答は、仏教の真髄に及ぶもので、その言い回しは禅問答的の難しい処もあるのですが、 一般向けの著書の多い釈徹宗師が、易しい解説をしてくれてます。
100分de名著の表題の如くに２５分が4回放送の構成ですので、もっと早くにお知らせすべきでしたが、自身の不調でこのブログが書けずで・・・、もう半分が放送済みで、後半の半分しか放送が残って居ませんが、 毎回の「100分de名著」のNHKテキストが出て居ますので、購読しましたら、何時ものシリーズよりも放送に準じたものとなって居ますので、見逃した方には 前半を理解するにも良いかと存じます。
維摩経はそのストーリー構成の特異性から、末枝小道の傍系の教えかと思って居ましたが、どっこい、この講座で、知恵、慈悲などの仏教の根本や、大乗仏教の根本理念の「空」を始め、仏教の基本思想の縁起（衆縁和合）、大乗仏教の根幹をなす思想の一つの唯識思想など、多くの重要な概念を易しく勉強できそうです。十大弟子をはじめとしての逸話が有で面白いです。興味が御有りの方に、是非 お奨めします。
繰り返しますが、もっと早く紹介すべきでした。自身のコンディションが悪く、既に放送が半分過ぎと、遅く成ってのご案内となりましたが悔やまれます。
