金沢文庫運慶展の情報と出品予想 (Mさんよりの投稿)
「仏像愛好の集」メンバーのMさんより、金沢文庫運慶展について情報を送って頂きました。此処に掲載します。
「金沢文庫運慶展の情報と出品予想」
東博運慶展のプレス発表が出たばかりだというのに、もう金沢文庫運慶展の情報が出ました。下記アドレス参照。(文庫のツイッター4/25,26の記事です。なお、東博運慶展については4/21の投稿記事をご覧ください。)
会期は来年の1月13日~3月11日。
どういう事情があるのか分かりませんが、東博運慶展と協力して実施する事業とのことです。東博に出ない作品と両方とも出る作品があるようで、今回公表されたのは岡崎・瀧山寺の梵天と足利・光得寺の大日如来、光明院の大威徳明王。6年前の金沢文庫運慶展では瀧山寺の帝釈天が出て、今度の東博運慶展では聖観音。そして今度の金沢文庫運慶展では梵天なので、これで3体全て出たことになります。(光得寺大日如来と光明院大威徳明王は東博運慶展と同じ。)
「鎌倉幕府と霊験伝説」がテーマで「鎌倉ゆかりの尊像」を紹介するとのことなので、出品作を予想してみました。
幕府に関係する運慶作品は
このうち東博運慶展に出ない願成就院阿弥陀・不動二童子が出るといいなと思っています。瀧山寺については上に書いた通り。真如苑大日も多分出ると思います。浄楽寺はどうなるでしょうか。東博運慶展と同じものを出したのでは面白くないので、瀧山寺梵天・願成就院阿弥陀・不動二童子が目玉になるのではと思っていますが、いかがでしょうか?(東博運慶展に出ない興福寺北円堂弥勒仏は幕府と関係ないので出ないでしょう。)
これだけでは少ないので、あとは幕府中枢や御家人が運慶以外の仏師に注文した作品として、埼玉・保寧寺阿弥陀三尊、桑原薬師堂(現函南仏の里)阿弥陀三尊、修禅寺大日如来、寿福寺阿弥陀(金銅仏)などを並べるということも考えられます。保寧寺が出るなら、同じ宗慶が作ったと思われる個人蔵の不動二童子も出てほしいところです。
【以上 Mさんよりの 情報投稿です】