孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

直前の記事、Takさんの報告「快慶展」・・・、についてMさんの お問合せ に対するご返事

文面からして、直前のブログ記事、Takさんの報告「快慶展」・・・、 に対して、MさんがTakさんへ 問合をされて、その件のTakさんからの お返事だと思います。Mさんからのお問い合わせの文が見当たりませんので、いきなり、此の記事は、皆さんに解りづらいかもしれませんが・・・、当方にメールが参りましたので、ブログに転載を ご希望かと存じ、そうします」孤思庵


【以下、Takさんの 文章・画像です】
ブログでお問い合わせの件、今朝から機器の不調で、図録スキャンしてもJPEGPDFHDに取り込めず、思うように処置が出来ません。苦肉の策で、とりあえずお送りしてみます。スキャンでなくデジカメ撮影ですので、鮮明に送られるか不安です。
仏さまの情報として、図録掲載分が何とか判読していただけたら幸甚です。
 
展示会場の半ば程の、「第3章 東国への進出」展示場の、「耕三寺・阿弥陀如来坐像」、「石山寺大日如来坐像」などとともに展示。両腕部が両肩から欠失痛々しい姿ではありますが、一瞥して厳しい溌剌とした眼光鋭い精悍な表情が印象的。両腕が無いだけに余計に、胸部から腹部の細身のスマート感が心に残る像です。天冠台は無く髪際から髻の頂上部まで、綺麗に仕上げられている「快慶」?らしい造作で、今更ながら髻や頂上部の髪束が大きいことに気が付かされる像です。寺に関することでは、思えば「久能寺経」について、少し前に「金沢文庫」で展示された覚えがあり、静岡の関係ということくらいで済ましてしまい、文庫に足を向けなかったことが思い出され、悔やまれます。鉄舟寺は地域では有力な大きなお寺「久能寺」だったようで、今回展示の「伊豆山浜生協会」所蔵の「菩薩坐像」とも、「耕三寺・阿弥陀如来坐像」とも、伊豆山神社や天台僧との関係が深いと思われる、東国の鎌倉時代初期の快慶にも繋がる物語の想いはせます。
 
静岡では、かなり昔に、静岡駅直近のビジネスビルの階上の事務所に安置されている「新光明寺阿弥陀如来立像」が、快慶作ということで話題になったことがあり、一時は興味を持ったことがありましたが、失念していました。今回同展に出展していて、ビックリ!現在の安置場所は「別院」となっていますが、昔のところでしょうか?Ⅹ線撮影などにより、玉眼の特殊な嵌入方法とか、胸部に五輪塔納入とか、昔の話題だったことを思い出してしまいました。「知恩寺阿弥陀如来立像」(快慶作か?)と左肩から下がる衣の一部を左上腕の上を外側に向かって掛けるところなど像態がそっくりです。快慶とは確定されていないが、親しい仏師の作か?と推定されているそうです。
 
貴兄には時代考証を含めて、ご教示頂くことがたくさんありますので、よろしく。
 
 
(画像:鉄舟寺・菩薩坐像、作品解説 共に「快慶展」図録より)文中の他の仏像などの画像は省略します。*ブログに掲載するとグシャグシャになりそうで、画像は不可!とします。
 
                  
 
 
2017414日 Tak
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