孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

4月22日(金) 分科会『仏像の基礎勉強会』

毎月第一土曜に定例の「仏像愛好の集」 その分科会で『仏像の基礎勉強会』を不定期で月に1回ペースで平日に行ってます。


4月は22日(金)に   「仏像愛好の集」の分科会  『仏像の基礎勉強会』 をします。


【集合】10:00  東博 本館1F エントランス 11室の前  【弁当持参】


                  プログラム

1)10:00~11:30  11室の仏像 &28年新指定重要文化財仏像の展示』鑑賞
 18日に展示替えに成った仏像を鑑賞します。 その後 見所をディスカッションします。

 
2)13:00~17:00   分科会『仏像の基礎勉強会』  座学 於:東博 東洋館1F ラウンジ

テキストにしてます「日本仏像事典」真鍋俊照 遍 を持参ください。 
奈良の大仏の本は在りませんか? 在ったら持参ください


今月8日に メンバー9名が 東大寺の坂東学芸員の案内で、大仏殿の特別に基壇の上まで登らせて頂き、大仏を拝観しました。復習したく思います。

 
 ①蓮弁に線刻されている「蓮華像世界」の意味解釈  
 ②美術史的に大仏を再考!鋳造の方法を知ってますか?
   また 巨大螺髪の取り付け方(技法)等を検討したく思います。

①大仏の基壇の上まで登らせて頂き、蓮弁に線刻されている「蓮華像世界」の図を観て来ました。阪藤学芸員から解説は受けましたが 更に勉強したく思います。 参集者は現地での配布資料の持参と、出来れば予習を! 華厳経・梵網経のエッセンスを知りましょう。

②阪藤学芸員から大仏の解説を現場で受けましたが、復習してみたく思います。螺髪の止め方の説明がありましたが、詳細に理解できましたか?




★(当日に『藝大 発表展』や東博『新指定 国宝 重文展示』をご覧に成られる方は、『基礎勉強会』
午後の部に途中参集ください。歓迎します。)

★勉強会のアフターは懇親会をしたく思います、なるべくには、そのご準備をされてきて、参加して下さい!






【予習】
ウィキペディア フリー百科辞典等より引用)


三界(さんがい、tridhātu)は、欲界色界無色界の三つの総称。三有ともいう。凡夫が生死を繰り返しながら輪廻する世界を3つに分けたもの。なお、仏陀はこの三界での輪廻から解脱している。
欲界(kāmadhātu)
淫欲と食欲の2つの欲望にとらわれた有情の住む処。六欲天から人間界を含み、無間地獄までの世界をいう。
色界(rūpadhātu)
欲界の2つの欲望は超越したが、物質的条件()にとらわれた有情が住む処。この色界は禅定の段階によって、4つ(四禅天)に分けられ、またそれを細かく18天(経典によっては17天または16天)に分ける。
無色界(ārūpyadhātu)
欲望も物質的条件も超越し、ただ精神作用にのみ住む世界であり、禅定に住している世界。

十界 = 六道・迷界三悪趣地獄餓鬼畜生、三善道=修羅人間天上) + 四聖・悟界(声聞縁覚菩薩

『声聞』とは基本的に、四諦、八正道を修行する人。
四諦釈迦悟りに至る方法論をまとめた4つの真理「苦・集・滅・道」です。
「八正道」 涅槃に至る修行の基本、正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念および正定の、8種の徳。聖者の「道」であるから「聖道」(: ārya-mārga)と言う。

『縁覚』は、声聞で修めた、自己の内の根本的な問題(苦)が、四諦によって、因と果によって成り立っている事を悟り、その上に、縁があるという事を知り極め、この四諦をもっと追究していく。
『因果』とは「原因」と「結果」
『縁起』とは何か?縁って起きること・物事の起源
『縁』とは・・・、条件か?!

【「縁」と「縁起」と「原因」の違い】
「縁起」=「原因」でよさそうですが
「縁」「起」「原因」の関係は
「起」は「原因」を構成する要素のうち直接的でダイナミックなもの
「縁」は「原因」を構成する要素のうち間接的で静かなもの=条件
でしょうか。


【仏教の須弥山世界観】 
「須弥」とはサンスクリットSumeruからの音訳で、意訳は「妙高


倶舎論』によれば、風輪の上に水輪、その上に金輪がある。また、その最上層をなす金輪の最下面が大地の底に接する際となっており、これを金輪際(こんりんざい)という。

周囲の鉄囲山(てっちせん)にたたえた海水、須弥山の東には半月形の毘提訶洲(びだいかしゅう)(勝身州)、南に三角形の贍部洲(せんぶしゅう)(閻浮提)、西に満月形の牛貨洲(ごけしゅう)、北に方座形の倶盧洲(くるしゅう)がある。南に位置する贍部洲は我々が住んでいるインド大陸を示している。


さて須弥山の、その上部の神々の世界(天界)は、・六欲界(一般的な神々) ・色界(梵天界)・無色界(梵天界)に大別が在り、細には28天界と在ります。


 六欲界(六欲天)に6天・色天(色界)は18天・ 無色界(無色界天)には四禅定ありそれを合わせて « 天界28天 » と呼びます。



a【六欲天】 
天界の一番下にある世界です。
欲界範疇とはいえ、天界ですから、人間界と異なり、快楽の多い世界で、6つ階層構造から成る世界、その6つの世界は、上に行くほど徳と寿命が長くなり、力も強くなるようです。
天上界の中でも人間界に近い下部の6つの天は、依然として欲望に束縛される世界であるため三界の中の欲界に含まれ、これを六欲天という、六欲天を下から記載すると次の通りとなる。


   ① 四大王衆天(しだいおうしゅてん)、「四天王」 の住む場所

   ② 忉利天(とうりてん、三十三天=さんじゅうさんてん、とも)六欲天の第2天。
      須弥山の頂上  閻浮提の上、8万由旬の処にある。帝釈天のいる場所。

   ③ 夜摩天(やまてん、焔摩天=えんまてん、とも)
      六欲天の第3天。時に随って快楽を受くる世界。

   ④  他化自在天(たけじざいてん)
      欲界の最高位。六欲天の第6天、天魔波旬の住処。

   ⑤ 化楽天(けらくてん、楽変化天=らくへんげてん、とも)
      六欲天の第5天。この天に住む者は、自己の対境(五境)を変化して娯楽の境とする。

   ⑥ 兜率天(とそつてん、覩史多天=としたてん、とも)
      六欲天の第4天。須弥山の頂上、12由旬の処にある。





b【色界十八天】
色天(色界)は欲望を離れた清浄な物質の世界。無色界の下にあり、欲界の上にある世界。色界には、初禅二禅三禅四禅の四地があり、最上の色究竟天を過ぎると無色界に入る。物質の義、あるいは変礙の義。

初禅 三天
⑦梵衆天・⑧梵輔天・⑨大梵天

第二禅 三天
⑩少光天・⑪無量光天・⑫光音天   

第三禅 三天
⑬少浄天・⑭無量浄天・⑮遍浄天 

第四禅 九天
⑯無雲天・⑰福生天・⒅廣果天と
五浄居天→⑲無想天・⑳無梵天・㉑無熱天・㉒善現天 ・㉓善見天・㉔色究竟天




c【無色界】 (無色天、無色界天、四禅定) - 欲望や(肉体や五感などの物質的世界)から超越した、精神のみの世界。禅定(心身ともに動揺することがなくなった一定の状態)の段階により4天に分けられる。




【ここで段落とします、 次回は華厳思想・盧舎那仏についてを考えたいと思いますが、此処ブログには 続は書かないかもです?? 次回の「基礎勉強会」では触れたく思います。】