孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

相好 真青眼相


添付画像は 【左】仏像の眼に加筆? 【右】文中紹介の江里康慧氏 作品

情けない話の吐露です。 仏像好きの私は かなり前から 三十二相八十種好とうい如来の瑞相とはかなり前から知って居ましたが、仏像勉強途中に、元来は転輪聖王(インドでは武力で国を治める地上の王に対し、法(ダルマ)によって施政をする、徳を備えたを理想の王)が持つ特徴と知るように成りました。それは釈迦像がインドで制作されはじめてまもなく起った考え方で,『 大智度論』などの論書や他の経典などに述べられているんだそうです。
それは、インドの他の宗教にも似たものがあり、優れた人物に共通する特徴を基に体系化した人相学的なものと、仏教の教え とを連結したようですにインドの他の宗教にも似たものが あります。優れた人物に共通する特徴を基に体系化した人相学的なものと、仏教の教え とを連結したようの意味は直ぐに想像しました。
仏像では重要なファクターですので、自分の文章に多用してきましたが、三十二相八十種好と一寸長いので一々その様に書くは煩わしいと感じていましたが、他に知らないので、そうし続けていました。今般、過日の仏像の基礎勉強会で、テキストの日本仏像事典を改めて精読してましたら、「相好」という言葉が出て来ました。 相好を崩すなどと自身の会話などに使って居たのですが…ここではそれとは違う気がしましたので、辞書で調べてみましたら②に顔かたち。表情とありまして、それより先の①には〘仏〙仏の身体にそなわっているすぐれた特徴。三十二相とさらに細かい美点である八十種好をいう。と在ります。「相好」のもう一つと云うよりは、語源的な意味合いを知りませんでした。

これからは短く相好で事足りる様です。 情けない話ですが やがてじわじわと分かってきました。相好成る言葉、三十二相八十種好の4番目の文字と最後の文字、つまり三十二【相】八十種【好】の省略短縮なんじゃありませんか!気が付けば取り上げるまでもないたわいな事でした! 

斯様にに無知は情けないものです。勉強の必要を再認しました。自身の為にも 補修教室「仏像の基礎勉強」を続けたく思いました。

更に、相好の、その一つ、二十九 真青眼相  (眼は青い蓮華のように紺青である)は以前より知って居ましたが、アングロ・サクソン人を知る私には、虹彩の青色は凡夫の特徴に外れるものとは思えていませんでした。

しかし改めて真青眼相を調べてみましたら… 江里康慧著「仏像に聞く」(KKベストセラーズ発行) には・・・「真青眼相は虹彩を赤く、両の眼角を青くと常人とは逆に表わされているが、これも仏と凡夫との隔たりが表現されたのであろうか。」と記されているとの事で、長く 真青眼相を誤解していたのかもしれません原点を未読ですので、(調べれば仏師系統の)江里康慧氏説の、その又引用原点は解らないのですが興味を覚えました。

日々少しずつ分かって来る仏像の事・・・興味を同じにする同志の皆さん、「仏像愛好の集」に御参集頂き、啓蒙、情報交換や共に研鑽をしてみませんか?