孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんからのお便り、「基礎勉強会から」を転載します。

 昨日(18日)は、+α お疲れ様でした。
 
 本日(19日)午後5時頃、昨日東博本館11室内から平成館での勉強まで、我々の「仏像の基礎勉強会」に同行され、熱心に勉強された、三重県内からお越しのTsuさんから、電話をいただきました。「集いの会」の皆様の説明と応接ぶりに感謝するとともに、その際に我々がテキストとしていた「日本仏像辞典」をお教えしたところ、早速、本日名古屋市内に足を運ばれ、三省堂書店で店頭に無いために、取り寄せ購入することとなった、とのお話しを伺いました。
 
最初の一冊の書物を手にした時から、新しい関心と感銘、理解が広がるとしたら、願ってもないことと思い、応援したいと思います。
1階では、説明しながら、実際の仏様では観ていただけなかった、「截金文様」を、最後に寄った2階の「愛染明王坐像」で観ていただけました。)
 
 
 さて、ブログ・コメントに本日(19日)午後に、Mさんから新しいご指摘がありました。このところ、私の「集いの会」で発表した、「地蔵会」の時期に会って来た仏様のことについて、Mさんからコメントで、何回も多くの資料・書籍の紹介や解説をいただいております。多くの研究者が以前から調査研究されている仏様だった、なんて知らないままに、鑑賞して帰ってきてしまいました。冷や汗ものです。
本日のコメントは、昨年発刊の「日本の美術・運慶・快慶と中世寺院」(小学館)の図版解説の中に、「福智院・地蔵菩薩坐像」の解説が掲載されている、というものです。
 
Mさんからのコメント:「見落としていましたが、昨年出た小学館日本美術全集「運慶・快慶と中世寺院」のP238に福智院地蔵菩薩の解説(山口隆介)が載っていて、上記の製作年代・建長の供養までの経緯や作者のこと(康慶弟子あたりが想定される。光背化仏は善円一派の作)が述べられています。」
 
一見して、私が配布した「鑑賞記」の内容が大きく間違っているものではないものの、専門家の見方や分析の程度など、格段の差があり、私自身、折角高額で購入した書籍を、活用していなかったな、と考えさせられました。金額の問題というより、メンバーの記したり話したことについてまで、Mさんの、何事にも手を抜かない、隅々までの研究熱心さと、関心の深さの違いと、敬服しました。
 見習う点と、心がけていきます。