孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

【続々】 東博ギャラリートーク:「国宝になった醍醐寺の虚空蔵菩薩立像」

 この前の拙日記に対し 仏像愛好の集 メンバー Taさんから 懇篤なメールがまた届きました。此処に紹介します。また先にはMさんからも高尚なコメントをつけて頂き、勉強に成りました、氏の碩学には敬意と憧憬です。 この様に先達の盛り上がり幸せな事と思います。

一方後進の方々にも仏像をますます好きになって頂きたいと存じます。そのための尽力も宜しくお願い致します。後進メンバーの方に、先達に付いてゆくことで、仏像への関心・知識を深められたらと存じます。難しい処も在るかと存じますが、先ず先達方の寄稿・コメントをお読みになって 解らない事はどしどし質問して知識にしてください。 



仏像愛好の集 メンバー Taさんから のEメール

2015/8/11, Tue 21:10

Message body

孤思庵 様
 
国宝新指定説明会の件で、お手数をおかけしています。
 
貴兄のブログにあるように、以前4月下旬の公開展示会で拝観して以来、皆さんとも疑問や納得、選定理由など、いろいろ話しをしたことを覚えています。
私の気配りの無さから、会場で配布された一枚の資料について、何も説明せずに、「添付ファイル」として送付してしまい、再現出来なかったことを申し訳なく思います。
(添付ファイルを開くと、画像について、画像表示を拡大する、あるいは左右に反転させる機能は、ありませんか?拡大が出来れば画面が見やすくなって良いのですが。)
 
資料中の問題の箇所について、私が判読出来る限りについて、お知らせします。
   虚空蔵菩薩(四角枠入り)の下、『中天竺(たけかんむりに二)善(善悪の善)無(なし)畏(畏敬の畏)三蔵(三つの蔵)之御作』 と読めます。
   菩提寺(四角枠入り)の上部は、『醍醐 樹(じゅ)下谷』 と読めます。
調べたところ、「善無畏三蔵=インドマカダ(摩伽陀)国の国王、訳経僧」とありました。貴兄が判断した通りのようです。
 
このように版木として残っているものを、図版に起こしてみると、新発見があるのかもしれません。多くのこうした史料がまだまだ、手付かずの状態ということは、当事者は気が遠くなる作業になるでしょうが、それこそ学生も加わって、少しでも多くの資料が、陽の目を見られるようになるとよいと思います。
 
講師の説明が終わったと思ったので、最後尾から参加者をかき分け、一目散に、講師に駆け寄りました。
以前に、集いの会で、話しが出ていたこと、私自身が気になっていたことなど、立て続けに質問してみました。特に東大寺弥勒仏の指定については、「多くの方が意外だと思っているのでは?」と幾度となく同じ問いかけをしましたが、確信の得られるような説明ではありませんでしたが、そのようなものかとも思いました。
意外と他の参加者からの質問や意見が無く、講師を独り占めしたような感じでした。
 
ちなみに、説明資料は、次回の集いの会に、持参・配布するつもりです。



東大寺弥勒仏坐像  選定に批判的な意見は立場のある先生方には言いずらい事だと推察できます。 
醍醐寺虚空蔵菩薩立像が横砂昇進の際に、その後に同列的に位置する東大寺弥勒仏坐像は吊られて同時昇進と成った感もです、大昔の大鵬柏戸の同時横綱昇進の感を持ちました。(柏戸は10勝、11勝、12勝の成績で大鵬横綱同時昇進 しましたが、そのとき、横審で、大鵬戦では互角だという暴論が通り、同時昇進待望ムードに押し切られる形で横綱に昇進しました 。)その後、まあ柏戸大鵬には及ばぬも、今の白鳳以外の横綱よりは立派な横綱でした、 まあ東大寺弥勒仏坐像の同時横綱昇進に拍手を送りましょう。

 仏像の同時国宝昇格で思い出されるは、、願成就院の木造阿弥陀如来坐像、木造不動明王童子立像、木造毘沙門天立像の5躯(運慶作)が指定され、同寺に阿部文殊院の木造騎獅子文殊菩薩及び脇侍の4躯(快慶作)が指定されました、この時は異議なしでしたが、思えば、双璧の慶派仏師 また兄弟弟子の両人の秀作が同時国宝指定 これも関連の同時昇進の様です。どうも そう言った関連作品の同時国宝指定には権威が損なわれる感がしませんか?権威の無い巷の仏像ファンですので、勝手が言えるのでしょうか?!



TAさん有難うございました、当方のPC知識から 先のメールに添付されていたファイルを自分なりにはいろいろやってみて幾分拡大は出来てもまだ読みずらく、想像混じりで読みましたが、大過は無かったようですね。 大変な思いをされての 当日講師への代表質問に 感激です。

また、先に、高度の懇切な コメントを頂いたMさんにも、重ねてお礼を申し上げます。