新指定重要文化財特別陳列 4/24に第一次見学会
【22日追加】当日記に Mさんから コメントが寄せられました。最下段に追加掲載いたします。
仏像好きが集って 楽しくやってます。ご自由にお試し参加してみて下さい、歓迎です!
★一方、Ⅿさんが 「4/21(火)に 同陳列の為に行きます。9:30~ 12時頃まで東博にいるつもりです。」との事です、そちらに一緒も 良いですね!
22日現在、新指定重要文化財特別陳列 4/24に第一次見学会に、Taさん他で計5名の参集情報が寄せられています。 皆さんの追加ご参集もお待ちしてます。
【集合】
場所 : 本館エントランス 大階段脇 11号室前
日時 : 4月24日 AM10:00 (以降の時刻には11室で 私達を見つけてください)
11室で1時間以上は鑑賞をしています。(午後は参集者で相談しましょう)
新指定重要文化財特別陳列は、次回5月2日の「仏像愛好の集」でも再度グループ鑑賞をしますが、先の Mさん情報にも在ります様に、岐阜長瀧寺の韋駄天・善財童子像は4/21~4/26のみの展示ですので、それではその2躯が見れませんので、それを見る為にの先行企画です。上記の通り、4月24日AM10:00に東博本館1Fに集合で鑑賞会を行います。ご都合の付く方はご一緒しませんか?
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/public/images/ja_utf8/ico_highlight.png | 国宝 | 木造虚空蔵菩薩立像 | 1軀 | 平安時代・9世紀 | 京都・醍醐寺蔵 | 11室展示 | |
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/public/images/ja_utf8/ico_highlight.png | 国宝 | 木造弥勒仏坐像 | 1軀 | 平安時代・9世紀 | 奈良・東大寺蔵 | 11室展示 | |
重文 | 乾漆伎楽面 | 1面 | 奈良時代・8世紀 | 文化庁蔵 | |||
重文 | 木造韋駄天立像、木造善財童子立像 | 2軀 | 南宋時代・12~13世紀 | 岐阜・長瀧寺蔵 | 11室にて、4/21~4/26のみ展示(4/28~パネル展示) | ||
重文 | 木造獅子狛犬 | 一対 | 平安時代・12世紀 | 滋賀・若松神社蔵 | 11室展示 | ||
重文 | 木造地蔵菩薩坐像 | 1軀 | 平安時代・9世紀 | 京都・新町地蔵保存会蔵 | 11室展示 | ||
重文 | 木造伎楽面、乾漆伎楽面 | 2面 | 相李魚成作 | 奈良時代・8世紀 | 大阪・藤田美術館蔵 | ||
重文 | 木造如意輪観音坐像 | 1軀 | 平安時代・12世紀 | 奈良・西大寺蔵 | 11室展示 | ||
重文 | 木造二天王立像/木造毘沙門天立像 | 2軀/1軀 | 平安時代・久安3年(1156)/久寿3年(1147) | 熊本・荒茂毘沙門堂管理組合蔵 | 11室展示、木造毘沙門天立像はパネル展示 | ||
重文 | 木造地蔵菩薩立像像内納入品 | 一括 | 鎌倉時代・建保5年(1217) | 静岡・岩水寺蔵 |
11室にて、4/28~5/10のみ展示
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⦿虚空蔵菩立像
腕から垂れる天衣まで一材より彫り出した菩薩像である。衣のひだが複雑に乱れる様子を克明に刻み出す表現が見事で、平安時代前期彫刻の名作として知られている。
現在、観音像として重要文化財の指定を受けているが、最近の研究で、虚空蔵菩薩像として伝えられていたことが判明している。このような新たな知見を踏まえて国宝に指定された。
現在、観音像として重要文化財の指定を受けているが、最近の研究で、虚空蔵菩薩像として伝えられていたことが判明している。このような新たな知見を踏まえて国宝に指定された。
醍醐寺の虚空蔵菩薩立像は平安時代前期の作で高さ約51センチ。一つの木材から彫り出され、天衣(てんね)と呼ばれる衣のひだの複雑な乱れが細密に表現されている。現在「木造聖観音立像」として重要文化財に指定されているが、最近の調査で同寺から見つかった版木から虚空蔵菩薩像と判明した。
根立研介京都大教授(仏教美術史)は「従来注目されてきた第一級の仏像で、研究の進展を踏まえての国宝昇格。切れ味鋭い細かな彫刻が特徴で、平安時代の木彫で最高級の作品だ」、醍醐寺の仲田順和座主は「本来の名称である虚空蔵菩薩としての国宝指定を大いに喜び、名称を認めていただいたことにも感謝したい」としている。www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/.../print
◎弥勒仏坐
東寺法華堂に伝来した弥勒仏像である。鎌倉時代には、東大寺の創建に関わった良弁僧正が自ら造ったという伝説を伴い、あつく信仰されていたことが知られている。
頭部を大きく、上半身を幅広に造り、小さな像とは思えない雄大な造形を示すところから、「試みの大仏」つまり大仏を造るにあたっての試作品という呼び名がある。
平安時代前期の彫刻の名作として国宝に指定された。
頭部を大きく、上半身を幅広に造り、小さな像とは思えない雄大な造形を示すところから、「試みの大仏」つまり大仏を造るにあたっての試作品という呼び名がある。
平安時代前期の彫刻の名作として国宝に指定された。
◎韋駄天立像(右)・善財童子立像(左)
★最下段に上段の像の関連記事として、
【22日追加】此の日記に着いたMさんのコメントを付けました。
◎獅子狛犬 一対
◎地蔵菩薩坐像
◎如意輪観音坐像
◎二天王立像/毘沙門天立像
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メンバーのTaさん からこんな投稿が寄せられました。
第67回 美術史学会全国大会
平成27年5月22日(金)~24日(日)
岡山大学津島キャンパス
5月23日(土)研究発表(午前・第一分科会)
を手がかりに―』
発表者 瀬谷 貴之 (金沢文庫)
2.『醍醐寺木造俱生神立像―快慶作品の一例として―』
発表者 久保田 綾 (大正大学)
発表者 増田 政史 (慶応義塾大学)
特に1.と3.の発表内容について、事務局に問い合わせたところ、会場でも後日にも
正式には内容発表はしない、とのこと。
大会のプログラムの中には、発表者の発表要旨が掲載されています。
最終的には、発表者に確認するか、後日の発表を待つかしかないようです。
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【22日追加】
此の日記に着いたMさんのコメントです、此処に転載しご紹介します。
Taさんご紹介の岡山大学で行われる美術史学会全国大会の案内、興味深く拝見しました。
この中で瀬谷氏の「東大寺僧形八幡神坐像と重源上人坐像について―大勧進重源と別当弁暁の関係を手がかりに―」ですが、発表要旨を読むと東大寺の重源像が従来の説より6年ぐらい古く、1200年頃の作という説を出されています。
瀬谷氏は2013年に金沢文庫で行われた特別展東大寺の図録で上記発表テーマと同じ題名の論考を書いておられるようですが、その時点から2年経過した現時点で美術史学会に同様の内容を発表されるのでしょうか。私は同展の図録を読んでいないので、どなたかこれを所有されている方がいたら内容を教えてください。
この中で瀬谷氏の「東大寺僧形八幡神坐像と重源上人坐像について―大勧進重源と別当弁暁の関係を手がかりに―」ですが、発表要旨を読むと東大寺の重源像が従来の説より6年ぐらい古く、1200年頃の作という説を出されています。
瀬谷氏は2013年に金沢文庫で行われた特別展東大寺の図録で上記発表テーマと同じ題名の論考を書いておられるようですが、その時点から2年経過した現時点で美術史学会に同様の内容を発表されるのでしょうか。私は同展の図録を読んでいないので、どなたかこれを所有されている方がいたら内容を教えてください。
2015/4/22(水) 午前 0:27[ buo**iorn*1206 ]<<コメントに返信する
Mです。4/21午前中、新指定重要文化財特別陳列の初日に行ってきました。
お目当ての長瀧寺韋駄天の前で2時間近く、じっくり見てきました。
そして清水真澄先生が2002年に仏教芸術に書かれた論文のコピーを見ながら韋駄天を見ていたら、なんと清水先生が隣に立っておられるでは!
早速ご挨拶し、先生から直々にご説明を受けることになりました。
この像は最近修理され、彩色も以前より若干綺麗になったそうで、先生も今回初めて修理後の状態を見るために初日に来られたそうです。京都泉涌寺、鎌倉浄智寺、建長寺、岐阜乙津寺(和風の韋駄天の作例)などの韋駄天との違いや長瀧寺像のたくさんの文様について教えていただきました。
南宋時代の韋駄天の作例としては泉涌寺像と並んで古く、最も彩色がよく残っているそうです。これは秘仏ではなく、倉庫に入っていたためとのこと。また、中国にもこれより古い韋駄天は残っていないそうです。実物展示は4/26までなので、興味のある方は是非どうぞ。(韋駄天以外は時間がなかったので、後日また見に行きます。)