孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

新指定重要文化財4/24 第一次見学会

新指定重要文化財特別陳列 4/24に第一次見学会に、Taさん他で 現在 計5名の参集情報が寄せられています。
仏像好きが集って 楽しくやってます。どなたさまも、お気軽にお試し参加してみて下さい、歓迎です!(新指定重要文化財特別陳列、次回5月2日の「仏像愛好の集」でも再度グループ鑑賞を予定してます。)



【集合】

場所 : 本館エントランス 大階段脇  11号室前   

日時 : 4月24日 AM10:00   (以降の時刻には11室で 私達を見つけてください)
 
11室で1時間以上は鑑賞をしています。(午後は参集者で相談しましょう)


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韋駄天立像(右)・善財童子立像(左)(岐阜・長瀧寺)
4/21~4/26のみ展示(4/28~はパネル展示)





関連して、Taさんから、下段の2件の情報が寄せられました。御紹介します。


文化財・考古学コース最新の記事

2015/04/16
 副島弘道研究室では、長年、醍醐寺の仏像を中心とした文化財の調査と研究を行っています。今回は、当研究室が行っている醍醐寺文化財調査についてご紹介したいと思います。
 (中略)
 醍醐寺には今も多くの堂宇が建ち並び、10万点に及ぶ聖教・文書、創建期に遡る貴重な仏像を伝えています。総合調査は大正3年(1914)から行われており、当研究室の副島先生も研究員として参加しています。
 調査と研究の成果は、先生の論文や研究室の院生・学生の修士卒業論文で報告がされてきました。近年の研究成果として、現在、東京国立博物館に寄託されている聖観音菩薩像とされてきた木彫像は、平安時代前期にあたる9世紀の著名な作品でありますが、この作品とよく似た虚空蔵菩薩像の姿が描かれた江戸時代の版木が下醍醐菩提寺から発見され、この版木の発見がきっかけとなり本像の研究が進み、本像は虚空蔵菩薩像として造像された可能性が高いことが明らかとなりました(副島弘道「菩提寺虚空蔵菩薩像版木と醍醐寺木造聖観音菩薩立像」(『川勝守・賢亮博士古稀記念東方学論集』2013年、汲古書店))。これらの研究成果によりこの春、虚空蔵菩薩立像(旧名称:聖観音菩薩立像)は重要文化財から国宝に格上げとなりました。
 このような伝統と格式のある調査に大学院生、修了生、学部生が参加することは、文化財の知識を深めるだけにとどまらず、文化財調査のそのもののあり方について考えるきっかけとなり、個々人にとって大きな影響を与えています。

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 木造虚空蔵菩立像(醍醐寺

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www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150313000169 -

京都・醍醐寺の菩薩像、国宝に 文化審答申、東大寺弥勒仏像も


 国の文化審議会宮田亮平会長)は13日、醍醐寺京都市伏見区)の「木造虚空蔵菩薩立像(こくうぞうぼさつりゅうぞう)」と東大寺奈良市)の「木造弥勒仏坐像(みろくぶつざぞう)」の2件を重要文化財から国宝に格上げするよう、下村博文文部科学相に答申した。近く答申通り指定される。美術工芸品の国宝は874件になる。
 醍醐寺虚空蔵菩薩立像は平安時代前期の作で高さ約51センチ。一つの木材から彫り出され、天衣(てんね)と呼ばれる衣のひだの複雑な乱れが細密に表現されている。現在「木造聖観音立像」として重要文化財に指定されているが、最近の調査で同寺から見つかった版木から虚空蔵菩薩像と判明した。
 根立研介京都大教授(仏教美術史)は「従来注目されてきた第一級の仏像で、研究の進展を踏まえての国宝昇格。切れ味鋭い細かな彫刻が特徴で、平安時代の木彫で最高級の作品だ」、醍醐寺の仲田順和座主は「本来の名称である虚空蔵菩薩としての国宝指定を大いに喜び、名称を認めていただいたことにも感謝したい」としている。
 東大寺に伝わる弥勒仏像も平安前期の作で、高さ約39センチ。大きな頭と幅広い体から、奈良時代の大仏造営にあたってのひな型と民間に伝承されてきた。試作品の意で「試みの大仏」とも称される。
 このほか答申では、重要文化財大津市の若松神社の「木造獅子狛犬(こまいぬ)」一対を含む39件の指定も求めた。獅子狛犬はヒノキの一木造、高さ各70センチ超と大ぶりで、体の優美な曲線が平安時代後期の様式を伝える。角を生やして口をつぐむ狛犬と口を開いて首をかしげる獅子の対比が巧みに表現されている。

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 木造弥勒仏坐像(東大寺)          木像獅子狛犬 一対(滋賀・若松神)
                 
 

【22日追記】
新指定重要文化財特別陳列の初日の21日に、近隣の主婦に声をかけたところ、絵画に興味があり、一緒に上野まで出かけることとなり、お昼から出かけました。
 
東博の会場内では、展示場所の違いから、半分は一緒に書画関係のコーナーを巡り、
後半は各自の関心の違いから、時間を決めて別行動としました。
 
11室では、「文化庁」のお偉いさんの視察があり、10人ほどのSPやらなんやら
で、しばらくごたごたしましたが、あとは外国人が多く入場しており、落ち着いて
鑑賞出来ませんでした。初日のせいもあったようです。報道陣は見かけませんでしたが、
午前中の取材だったようです。
入口正面の虚空蔵菩薩立像(醍醐寺)、入口すぐから韋駄天立像、善財童子立像(長瀧寺)、
順に地蔵菩薩坐像(京都・新町)、弥勒仏坐像(東大寺)、如意輪観音坐像(西大寺)、
獅子狛犬(大津・若松神社)、毘沙門天立像、二天王立像(熊本・荒茂毘沙門堂)など、
たっぷり時間をかけて拝観したつもりです。
 
このメールを出すにあたって、孤思庵ブログを見たところ、4月24日(金)10:00
集合での見学会の案内がありました。見るのが遅くてすいません。
やはり26日(土)以降では見学会を行なう意味が半減してしまいますからね。
自分も参加させていただきます。金魚の糞でついていきます。
 
白洲正子の著作にも、美濃の日吉神社(長瀧寺)が「重文・十一面観音像」のことで、
何度か紹介されています。ただし韋駄天像のことに触れている書物はありませんでした。

醍醐寺所蔵の「木造虚空蔵菩薩立像」(文化庁提供)