孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

10月4日(土) 「仏像愛好の集in東博」 報告

 
10月4日(土) 「仏像愛好の集in東博」は参集 8名有りました。 遠路の方ももあります有難うございました。
 
1時間11室を観て、「アジアフェス in トーハク」と題し東洋館に行きました。 通常展示とさほど変わらずの陳列でしたが、普段11室担当のボランティアガイドさんたちが、朝鮮ブースで 解説をされましたをヒアリングしました。
 
中で毘盧舎那仏立像という稀有のものが在りました。毘盧舎那仏は梵名「ヴァイローチャナ顕教の、『華厳経』に詳しく説かれている法身仏で宇宙的心理を遍く照らし導く仏でして、東大寺の大仏が毘盧舎那仏です。
 
そげが密教では梵名 マハー・ヴァイローチャナと成り、万物をした無限宇宙全一[3]とされる汎神論的な仏となり 密教の中心仏になるのです。我が国では金剛頂経金剛界での大日なって、その印相が智拳印なのです
 
 でして、我が国の盧舎那仏は智拳印を結ぶものは無いのです。密教大日如来と成って智拳印を結ぶのです。 ですからこの像は盧舎那仏大日如来の中間の様です。初めて見ました。
 
 
 
 
その智拳印も日本のそれとは少し違う智拳印(-金剛界大日如来の結ぶ。胸の前で、左手を こぶしに握って人さし指だけ立て、それを右手で握る。右手は仏、左手は衆生(しゅ じょう)です。
 
煩悩(ぼんのう)即菩提(ぼだい)の理を示すのが智拳印なのですが、その智拳印の日本での例は皆、右手の頭指(人差し指)を鉤と云いますか輪と云いますか立てているのです。でも智拳印の説明文の右手で握るには合っていますね。それで下記の図の様で良いようです。
 
 
 
 
 
中国、朝鮮の大日の智拳印はどうなっているか興味でで調べますも中国では大日如来像は少ない宋であまりヒットできませんでしたが、数枚の画像の印相は皆日本の智拳印とは相違するものでした、この方面の調査追及は難しそうです。
 
そうした中で、関連ブログに 東洋美術をめぐる旅@東博.東洋...
http://letuce.at.webry.info/201406/article_1.html。をヒットしました。以降に、画像転載ならびに文書引用と加筆をさせてもらいます。

朝鮮
統一新羅~高麗時代・9~10世紀
銅像鍍金
像高52.8㎝
そこのウェブの文章には「こうした印は朝鮮では一般的ですが、日本ではほとんどないそうです。」との事ですが、こうした印は朝鮮では一般的云々の真偽の私自身の検証はまだ出来ていません。朝鮮の仏像に精通や興味の方に応援頂きたいものです。
 
 
東博の現在展示中の大日如来が2つありまして、一つは 

 
 
 
 
もう一つは


東洋館B1F12室 東南アジアの金銅仏 にも大日如来が展示されています。こちらの大日如来は東南アジアの大日如来ですが、此方は馴染の大日如来に近い気がします。この像の印相が気になるところです。 今度確認しなけれな・・・。

仏教の伝播を示す、外国の仏像にも少し関心が出て来ました。
 
 
 
★終わりに、1Fの仏像源流のコーナーはガンダーラ仏像が殆どで、マトゥラー仏像と 仏像以前の舎利信仰時代のレリーフも皆無で、仏像誕生の黎明を期待しましたには、全くの期待外れでした。 
 
またボランティアガイドさんの朝鮮の仏像に 木彫仏像が無いのは彫刻に適する樹木が朝鮮には無いためと説明されましたが、いささか? です。李朝家具は有名ですから・・・ 中国に木彫仏像の遺作がほとんど残っていないのは木材に良材不足が理由で無く、 三武一宗の法難の如くの仏教弾圧の寺院・仏像破壊により仏像は埋蔵品発掘によるものが殆どだからの理由を聞きます。朝鮮も李氏朝鮮時代に廃仏崇儒で寺院・仏像が燃やされるなどで、木彫仏が遺らずで、金銅仏や石仏の方が残り易かった勢ではないでしょうか?
 
【編集途中ですが中座しますので 続きは後に書く事にします】