孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

間に合いました!長岡龍作著「日本の仏像」をやっと読破

 
今日は家で一人です。家族は2泊旅行に行ってます。 1週間前は私も行くつもりでした。 前の日記の如くで、本日の成増での長岡龍作著「日本の仏像」の勉強会日程と重なり、2歳に成りたての孫娘との初旅行を断念しました。

さようにこの本は気に入っているのです。今朝は旅行に行く家族とともの時間に早起きして、泥縄的ですが、最後に残っていた 20ページを読み、ようやく読破しました。私程度の知恵ではこの本は速読は出来ませんでしたので、時間がかかります。そしてまた繰り返しの精読をしたく思います。 


本はまえがきと最終章と、あとがきに主張意は在ります。この本も同様でして、最後の20ページにまた感動して、ブログ日記を書き始めます。

今日読んだ分で、仏像は祈りのためにある。祈りの心を喚起するのが仏像の役割だ。 深い信心を仏像へ寄せる為に 会いたい人の姿をそこに重ねる。それは釈迦への篤い思慕が仏像を造らせたという仏像の始まりの物語をまた繰り返しています。(法隆寺釈迦三尊)

 終章では、そもそも仏像は他者の為に造る。その仏像に人びとは祈りを捧げる。後世の人も先人の祈りに倣いながらさらに祈りを重ねる。仏像はかつて祈った人々の心を後々まで伝えるものだ。現代にも間違いなく伝えられている。
古代の仏像絵の祈りは仏と出会う心を得るためのものだった。心の平安は現代の人間にも必要だろう。だから私たちも、重ねられた祈りの心を感じながら、仏像へ向かいたい。

あとがきにはこの本が書かれた背景を書いて居る。199年代にbっ術史学会では、自分たちの『学問を見直す研究動向があり、仏像をどう考え、どう語ればよいのかと自問していた。

そんなシンポジュームのスタッフとして著者は参加し、また『講座日本美術史』(東京大学出版会2005年)に参画し、思想や宗教の専門同僚との一緒に仕事をする機会が増え、仏教そのものへの関心が増し、信仰の世界に深く降りていかなければ、仏像は理解できない考え、仏教の思想的な深さと巧妙さを実感して来た中、機会を得て、自分の考えを多くの人に伝えたいの思いで、2006年に当書企画が出発し3年を経て出版されたとの事です。

斯様して造像された叢書「日本の仏像」と云う仏像的を、仏像参拝者の如く 私も拝み、また広く紹介したいと思って居ます。

で本日の勉強会の企画です。

思いますに私の仏像趣味の入門時に『仏像―心とかたち』 (NHKブックス 20)と出会って、それ以来仏像の観方を信仰の像としてを中心にして来ましたが、久々にその方面の叢書に出会い歓喜しました。

著者の「多くの人に伝えたいの思い」に似て、是非にその方向での仏像の興味を持って頂きたくご紹介してまいりました。

その企画の一として、本日の勉強会です。 E氏に教えてもらうも目的ですが、一方仏像仲間の考え方にも関心です。「仏像愛好の集in東博」のテーマに組み入れられるかの試金石的に考えました。

今日の勉強会で 如何に影響を受け自身が修正 変容してゆくかも知れませんので、現状の考えを急ぎ日記にしました。

時間が無いので読み返していません!転換ミスや誤謬ご容赦下さい、追って編集します!

さあ時間です、 「日本の仏像」勉強会に 出かけます!


【追記】 

 著者の講演会のウェブにヒットしました。
古代日本の仏像 ―祈りとかたち― | 真言宗智山派 総本山智積院 www.chisan.or.jp/chisanha/center/forum/detail/id=147です。

自身、まだ読むい暇がないのですが …おそらくテーマは当叢書の内容と思います。 本書の主要部分が覗えるかもです。興味の方は参照ください。

尚、あとがき の中に飛鳥・天平が中心で「日本の仏像」の表題に看板倒れの感もありで、続編を書きたいとの言があり、気にしてますが、本年2月末に新刊本が出ました。

『仏像─祈りと風景』 長岡 龍作
定価:本体2,800円+税(税込3,024円)


「極楽浄土」と「山水」から読み解く
長岡美術史の決定版


仏像が置かれた「祈りの場」はどんな場所だったのか?東大寺石山寺平等院のほか東北の仏像まで詳述。

◉序章 祈りと風景
◉第1章 東大寺の観音像
◉第2章 霊験観音の寺
◉第3章 庭園と仏像
◉第4章 救済の場としての平等院鳳凰堂
◉第5章 平泉─祈りの風景
◉第6章 みちのくの観音像

だそうです、まだ手にしてませんので解りませんが、「日本の仏像」の続編と見て良いのでしょうか? 目次からして、いささか懸念です! .


     
     
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