孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

仏像愛好の集9/6の報告 & 企画 参加募集

 
 
9月6日に仏像愛好の集in東博は9名の御参集でした。

ご参集頂きましてありがとうございました。

午前の11号室陳列仏像鑑賞では、今回の陳列品の特徴は珍しく平安・鎌倉の金銅仏が多かったです。そこでその時代の金銅仏の特徴は、飛鳥時代の一鋳で無しに部分を別鋳した後組合わせられているが見所でした。木彫仏像も一木から寄木に、金銅仏もそれにヒントを得た変革なのでしょうか?
 
 

そんな中で、私も気が付かなかったのですが、あるメンバーは十一面観音坐像を見ていて、背中に角ばった穴を見つけられまして、懸け仏では?と云われて、私も、側面より注視しますと背面が真っ平の形状です。
 
良く見ますと飛び出す穴あきの部品がありまして、光背の取り付け部品とも思えますが像底近くにもう一つ同様が、この位置関係より光背用と云うより御正体の後部円盤状に取り付け用と見ました。
清水寺でも大きな御正体を観た事ありますが、これも相当大きな御正体ですね。

この様に多くの眼で見ますと見過ごしが防げまして、団体鑑賞メリットの極み,真骨頂です。

そう分かってキャプションを読めば、白山市白山比咩神社境内出土 鎌倉時代とあり、神社も神社の山岳信仰で名高い白山神社です。

十一面観音は白山の山岳信仰修験道が融合した神仏習合の神白山権現(はくさんごんげん)の本地仏です。
鑑賞しながら こんな大事な事も気付かずの大失態をするところでした。

禅定とは霊山に登って修行することをいう。それらは後に修験道へと発展していった。
禅定道(ぜんじょうどう)とは、禅頂(山頂)に登ぼるまでの山道を言う。禅定道の起点は修行の起点でもあり、その場所を「馬場(ばんば)」と呼ぶそうで、白山への禅定道の石川県側の馬場は加賀馬場といい, その中心が白山本宮(現在の白山比咩神社)です。
この像は こからの出土品なのです。



午後は個室が取れずで、ミーテイングコーナーでの勉強会でした。

 
 
30分の連絡事項の後は、運慶から続いてますMさんの連続発表 今回は「快慶と行快(下)」でした。今日も、資料6枚、3時間の長講ご苦労でした。
 

Ⅵ.快慶の続き                      クリックすると新しいウィンドウで開きます   http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000009/9020/11_06.jpg   クリックすると新しいウィンドウで開きます
 
 
               

① 快慶の作風 ②様式の特徴 ③耳の彫り方にとる作家の判定 ④ 金泥塗りについて ⑤快慶推定作品及び快慶周辺の作品(前回の続き)⑥その他 前回の課題等

Ⅶ.行快について
① 快慶の弟子 行快、栄快、長快 など  ②行快の没年


もう連続何回に成るのでしょう?! だいぶ慣れてこられて
整理されてきたように思いますが、更に短くお願いします。

書籍や講演会とは相違なので、体裁は抜きにして、皆の記憶に残る内容と分量でお願いします。

今回の発表で私に一番残ったのは「巧匠アン阿弥陀仏」の接頭の「巧匠」の事で、それは、すぐれた技術をもつ人。たくみ。特に木工職人をさす、の文字道理の意味と取ってましたが、そうではなしに、宗教的な意味もあるようです。の論説に感心でした。

なぜか「巧匠」に私は漠然とですが【毘首羯磨】 (帝釈天に仕え,種々の道具・工芸品をつくる神)を思い浮かべました。

後で調べましたら、毘首羯磨天 : 梵語 vakarman は音写で「毘首羯磨」ですが、漢訳(意訳)では「種種工巧」「妙匠」と訳されたそうです。で「巧匠」ですか・・・「種種工巧」「妙匠」の覚えは無いのですが、見た事ありで、その字面が潜在意識にのこっていたようえす。
快慶は自身仕事を 帝釈天からの毘首羯磨天へ使命 に重ねていたのですね!

どうぞ皆さんも発表に対してコメントをお寄せ下さい! 発表の方の励みに成りますし、今後の集の「勉強会」の指針と成りますから、宜しくお願いします。


Mさんの発表が済んで残りは30分、此処からはミーテイングに致し Bさんに、京都・奈良の拝観・観仏像ツアーの報告をしてもらい、話に花が咲きました。キックボードで巡礼されたそうです。


五時で、恒例の懇親会に移りました。 同館二階の中華ファミレス「バーミアン」に7人も残られ 談笑は八時半頃迄でしたでしょうか、楽しく続きました。

      
 
 
 
                 【企画 参加募集】

仏像に興味の どなた様もお気軽にご参集ください!



◆ 10月4日 定例「仏像愛好の集in東博
    鑑賞会 10:00~ 於いて 東博 11室 他
    勉強会 12;00~ 於いて 東博 平成館 ラウンジ                      
◆ 11月1日 定例「仏像愛好の集」 
    鑑賞会10:00~  於いて 東博 11室・法隆寺
    勉強会 12;00~ 於いて 台東生涯学習センター



① 9月13日午後3時から 「特別仏教勉強会」

私の一番好きな本 中公新書「日本の仏像」を、私の一番尊敬する知己のE氏に論じて頂きます。
       クリックすると新しいウィンドウで開きます 

★絶対の御推奨です、皆様お気軽にご参集ください!
私の一番好きな本 中公新書「日本の仏像」を、私の一番敬愛する知己のE氏に論じて貰います。
同氏は某文化研究所の元研究員で、六国史(官撰の歴史書)後を古代中世の日記に求める研究者です。仏教・天神地祇・日本史(朝廷・律令制度・ほか)・日本や中国の思想に詳しいです。
 
 【場所】 成増社会教育会館 《2F ラウンジ》
東武東上線 「成増」駅南口から 徒歩7分
東京メトロ有楽町線副都心線地下鉄成増」駅4番出口から 徒歩5分

詳細は9月19日の日記「『日本の仏像 』長岡龍作著 本の内容勉強会募集」をご参照ください。

終わり切れずで、6時頃からはファミレス ジョナサン成増駅前店に行くと思います。



② 9月27日 神奈川県立金沢文庫企画展「仏教美術逍遥」鑑賞会   (一般 250円 65歳以上100円 )
 
    【集合】 京急 品川駅 下りホーム(1番線) 最後尾 10:00

      
鎌倉時代の豊かな仏教文化を今に伝える金沢、六浦。称名寺をはじめ、龍華寺、薬王寺などの古刹は仏教美術の宝庫です。 本展では、海岸尼寺の旧本尊であった十一面観音立像(称名寺重要文化財)や、修理後初の公開となる聖徳太子立像など金沢ゆかりの仏教美術のほか、 近年、三浦氏の本拠地に位置する大善寺横須賀市)で新たに発見された平泉様式の天王立像などを一堂にご紹介します。この機会に珠玉の仏教美術をご堪能ください。




※以下の未定日分は 10月の例会でお打ち合わせをしたく思います 

◎ 10月11月未定日  県立金沢文庫 別展特別展
    平成大修理記念「日向薬師秘仏鉈彫本尊開帳―」 

◎ 10月11月未定日 東博 平成館  「日本国宝展」

◎ 10月11月未定日 サントリー美術館 「高野山の名宝」
 
◆ 各企画御参集頂けます方はご一報いただけますと助かります。