孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

続「仏像愛好の集in東博」は8月は2日の報告

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前に日記で東京国立博物館の11室14室の「親と子のギャラリー 仏像のみかた 鎌倉時代編」 と題した鎌倉時代(1192~1333)に造られたリアルな表現が特徴の仏像を鑑賞しました。

混んでいるかと思いきや、以外とすいて居ましたので 小声にと気を使いながら、先達のメンバーより陳列作品の見所を聞きながら鑑賞しました。

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午後は、台東区生涯学習センター学習館 306会議室に場所を移し、Buさんが差し入れの柿の葉鮨で皆さん昼食を取った後に、30分ほどの伝達事項の、その後1:30より3:45迄 Mさんの快慶と行快をテーマにの内の、今回は快慶だけで終わる講説をされました。、次回に後編として快慶の残りと行快の分をされるそうです。

 
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快慶の作品に残した署名の変遷
「仏師快慶」銘時代・「巧匠安阿弥陀仏」時代・「法橋快慶」時代・「法眼快慶」時代
とその時代の作品紹介などを含む講説を頂きました。本来ならばその内容を此処に書くべきなのでしょうが、細部に亘る事もも多くで、小生では力量不足ですので、Mさんご本人に、此処のコメント欄をお使いいただき概要をご紹介頂けたらと存じます。また聴講された皆さんも質問やご感想をお寄せ下さい。

そんな中で、宿題扱いに成りました、重源から快慶が貰った「アン阿弥陀仏」の仏号は、私が特に興味を持ちましたので、少し調べましたところ、梵字アンは主に普賢菩薩の種字で、また無量寿如来胎蔵界阿弥陀如来)の種字にも当たるそうです。そんな概要は分かっても、何故にアン(安)の名を貰ったかは不明のままです。
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調査途中に、あるブログに「安阿弥」に「美少年」の意味があると書かれた文章もありまして、調べましたが???です。因みに「重源」自身は「南無阿弥陀仏」と号しました。もし快慶の阿弥号の冠に観音か勢至の種字が付けられて居たら、解り易く 面白かったのですが・・・、アンの普賢菩薩 で残念でした。

梵字アンは梵字アの上に点とカタカナのノに似たものを付加してます、梵字一覧表などを見ますと色々な文字の上に同様が付けられていまして、それらはカタカナ発音では「ン」の音が終わりに付くように読み方が変わるようです。

私の生き字引、智慧袋の彼に電話で聞きましたら、このンはローマナイズ表記ではnではなしにmだそうです。
このン(m)と発音する部分の点とその下のカタカナのノの字に似る部分円の事をアノナーシカと呼ぶそうで、語尾がン(m)Mだそうです。
 
講説の中に出たのですが、快慶はそれを書く時もあれば、ノの字に似る部分円部分を付けないで、点だけの時も在るそうです。
点だけのそれは、アヌバーラと呼ぶそうで、これも同じく語尾がン(m)が付く発音に変わるそうです。

カタカナのノの字に似る部分円を付けたり付けなかったりで、それは快慶のいい加減とも疑いましたが、点だけのそれも有で、アヌバーラと呼ぶそうで、その 語尾の音を、同様にン(m)と発音するそうです。 ですからどちらでもアン阿弥陀仏なのです。
 
アンの意味合いは難しくて・・・私の知恵袋氏も、その件は一概に説明できないとのでした。重源はどのように思ってアン(安)阿弥と弥陀号を付けたかの判明は難しそうです。

少し乱暴ですが梵字悉曇文字)は表音文字で元来は字に意味合いは無いと聞いてますし、その後、種字等で意味付けられることもあるそうです。
 
此処のアン阿弥陀仏表音文字での固有名詞なので、意味は無いのではと諦めかけています。

何故、此のアン阿弥陀仏なのかの疑問は、趣味人の域を超えた内容の様です。
 


その後、M氏講説に対してのディスカッションが続き、借用期限の5時に会議室を退室しました。

 

5時少し過ぎに同建物内に在る中華レストラン「バーミヤン」で、7名での3時間強の懇親会を致し、9時前にお開きに成りました。

来月9月は第一土曜の6日に 10時に東博本館玄関ロビーに集合とします。またご参集をお願いします。次回は3回ぶりかな?久々に私 孤思庵もお話させて頂きましょう。

また参集お願いの広報をさせて頂きます。初めての方も御参集ください。