孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

「仏像愛好の集in東博」7月6日の報告

通常は毎月第一土曜日に開催の「仏像愛好の集in東博」が7月は勉強会会場の都合で、日曜の6日にお成りました。
参集者は午後からの勉強会のみの1名を含め9名と以前より少なくなりました。日曜日の開催の勢でしょうか?他に原因があるのでしょうか?
最初は残念に思いましたが、それもまたよしと思えるように成ってきました。

まずAn さんに「聖宝、会理の造仏をはじめ10世紀の彫刻について」と題して平安初期の仏像に関して、実例写真 系統図をお示し頂いて、系統付けての認識の大切さを教えて頂けました。 
An さんは、今年に入ってからの本格的仏像勉強との事を吐露されましたが・・短期間でのこの成果の集中力には脱帽です。 そして発表されたて居た事は、自分の為の勉強と総括され、今後も次の作文も用意されているそうです。そしてそれらは此処での発表ではない方法で発信されるおつもりの様です。
この集での時間的制約をおもんぱかっての事でしょうか? それとも聴衆に値しないとの感をお持ちに成ったのでしょうか? 
何れにしてもこれまでの御寄稿と発表有難うございました。 お忙しいのは存じますがこれからもできる限りは御参集願います。 
続いてMuさんに発表して頂きました。An さんに「聖宝、会理の・・・」に関連して「聖宝・会理の関係した仏像の文献紹介を去れました。そしてご用意いただきましたテーマはメインが「肥後別当定慶」では多くの遺作を教えて頂きながら肥後定慶を発表されました。私的には ここでの肥後定慶の肥後などの仏師が名乗る国名は 現在明確な学説は無い様子とに・・・にやはりとの思いでした。
宿題での「広隆寺の吉祥薬師」は姿は吉祥天で薬壷を持つとの事で、病気に霊験あるもともとの吉祥天が薬師にされたようです。
Arさんもテーマは、先月のテーマの「奈良仏師から運慶誕生」を歴史(事件) 政治(権力) 宗教(寺)信仰(民衆) 仏師の観点から発表されるおつもりで来られましたが、本日の参集者がベテランぞろいで、今回は内容が相応しくないとの事で取り下げられました。
最後に小生が平安初頭の仏像はそれ以前の全体に統一された作風とは相違で、同時代に並行して 解列の違う作風があると少し発言させて頂きました。 
①造東大寺司廃止後の後継の東大寺造仏所系列(奈良様(=奈良時代風の平安仏)・木心乾漆像から木像乾漆併用像への継列
密教仏像(今までの工人的仏師では解釈が難しい理由で、僧侶の関与や僧籍の仏師の台頭)
③代用壇像の一木造り(唐招提寺旧講堂像や大安寺の旧木彫群)の系列に大別できる
 
そこまでで5時の終了時刻が来まして、同館内の中華レストランに7名で8時少し前まで懇親会をしました。
 

その帰りのバスの中でメンバー同士で発表の内容に意見が出ましたが、その事については次に触れたいと思います。
つきましては、各 発表へのコメント、運営へのコメントをお寄せ頂けませんでしょうか?

★ 次回8月の「仏像愛好の集in東博」は第一土曜日に戻りまして2日と成ります。