孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

釣り落とした大物(骨董買い損ね)

 
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近所のフリーマーケットに良くいきます。昨日も行きました。出店の中に古美術、と言うより骨董の店も出てます。それを目的に行き時々安価な駄物を買ってきたりします。

昨日(5月31日)はそんな中での初めての掘出し物に遭遇しました。それなりの品をそろえている店はダメです。眼が効いて居て掘り出し物は在りません。

素人のフリマも掘り出し物チャンスですが出物の効率は良くないですね。

狙い目は 骨董的何でも屋さんです。 正規の古物業者市場でセリにかかるもので無いものを仕入れてくる。 専門で無いので眼が効かず方が法外な安価が付いて居る場合があります。

時々良い買い物をしたと思える時があります。

当方も目利きで無いので、安価なお遊び程度の者ですが・・・楽しいです。

昨日も雑多な骨董を売る、なんでも扱う的古物商の店に5合枡に入ったブロンズの小像を発見、 丸像でなしにレリーフ(浮き彫り)でした。

昨今 仏像の神仏混淆の話題で知る、懸け仏の御正体と思いました。値段は8,000円との事、掛け仏だとの説明は在りませんでした。

ここはフリーマーケット あまり仏像に目利きは居ないと侮って、 あまりしつこく見ると欲し気持ちを見透かされると思い、硬く嵌った仏像を枡から外すことなく、一度は立ち去る事にしました。

他をひとまわりして、再度その店にアレ! お目当てが無いので、売れちゃった?と店主に聞けば、「待ってたよあるよとの返事」されど引き合いがあったらしく、枡から外されて脇に在った。

それは手に取って観れた、緑青に覆われた仏像、その裏も懸念なしで、取り付の突起部分の孔も古風で決して新しい孔ではない様子が分かった。(刀剣の茎の目貫穴の知識が少しあります)

傍で井戸茶碗風を見ていた年配客が、それは私がと・・・引き合い途中でペンディングしておいたらしい。私の出現でそれは私が・・と云いだしたらしい。 店主もその井戸茶碗風を商談中だったらしいが、高価な方のそれを決めたい思いで、向こうの肩を持ち始めた。

店主の思惑には勝てず、諦めざるを得なかった。

しかしどうしても諦めきれずに、茶碗の件から、彼の人がオンリーの仏像趣味でなしに骨董全般のマニアと踏んで、 その客が店から離れるを待ち伏せ、 懸け仏 倍値で打って貰えないかと声を掛けたが、私も仏像が好きなので・・・と断られてしまいました。でしょうね此方が欲しがるほど、向こうの期待が高まってしまいます。

万事休すです。厭らしく少しでも買おうとした報いでした。

欲のツッパリと反省、欲を放すことを意識して明日からの仏像行脚の際はお賽銭を布施の精神で、(利欲から離欲)でして行こうと存じます。

もうこの様な出会いは無いでしょうし・・・所詮、骨董のマニア(鵜)とはかけ離れた 駄物買(烏)の性だったのでしょう、もうマニア(鵜)の真似は(身分違い)やめようと自戒の自分(烏)です。

でも逃した獲物は残念です。きっとどこかの寺院の掛け仏から剥され、枡に入ってたことから、最近までどこかの家庭に永らくいてそれがまた放出されたと思います、そして目利きの骨董商に触れる前でのフリーマーケットだったと思います。

もしかして鎌倉、下がっても室町は在るのではと思います。懸け仏によくある水瓶を持った坐像の十一面観音で、微笑むような優しい顔立ちと 丸い感じの蓮華座は鏨の線彫り・・・似たものを見てる気がします。

何度か懸け仏を観てますので偽物ではないと思います。帰って掛け仏をネット検索したらよく似た画像にヒットしました。 参考に画像添付します。よく似ています。
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