孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

【緊急募集】川崎市(地域最古の平安木彫)聖観音立像が12年ぶりご開帳!

失敗しました、見過ごしてました。 もう今日と明日(29・30日)だけと成ってしまいましたが、下記の拝観に行きます。★ご一緒されます方はご一報願います。
 
kanagawabunnkaken.web.fc2.com/
からの転載です。
 
川崎市・能満寺の聖観音立像が12年に一度のご開帳(4/12~30)(2014年4月25日)

神奈川県川崎市高津区の能満寺の聖観音菩薩立像が、12年に一度の午年ご開帳中です。
開帳期間は2014年4月12日(土)~30日(水)です。
ご開帳情報を、直近知りましたので、遅ればせながらお知らせいたします。

能満寺・聖観音立像は、川崎市域最古の平安木彫として知られています。
像高101.3cm、カヤ材の一木彫、貞観彫刻風の古様をとどめた造形で、10世紀前半の制作と考えられており、市指定文化財となっています。
客仏で、近在の長命寺観音堂(現廃寺)に祀られていた仏像と伝えられます。

川崎市横浜市エリアでは、10世紀まで遡る平安古仏は、本像ぐらいかと思われますので、一度、是非拝してみたいと思っていた平安古仏でした。
情報キャッチ後、すぐに出かけて、聖観音像を拝してきました。

江戸時代の修復により、顔部の相当手が入っていて玉眼になっているなど、体部との釣り合いが悪くなっていますが、胸から下の造形や衣文の彫口などは平安前期のボリューム感やダイナミックさの名残を十分とどめています。
ずんぐりとした体躯や、誇張気味の身体の捻りなどは、平安時代東国の土臭さのようなものを感じますが、それなりの力感を感じる仏像でした。
一見の価値はある仏像だと思われます。
 
 
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川崎市教育委員会:木造 聖観世...
彫刻
 木造 聖観世音菩薩立像(能満寺)

年代  平安時代
 

像高  101.3cm
所有者  能満寺(高津区千年354)
市重要歴史記念物 昭和41年11月15日指定
解説

 本堂須弥壇後方向かって左脇の厨子内に安置される。
 垂髻を結い、頭髪部には毛筋を彫らない。左手は屈臂して蓮枝を執り、右手は垂下して掌を前へ向け、第1指を曲げ、他指を伸ばす。条帛・天衣を懸け、腰以下に裙を着ける。腰をわずかに左へ捻り、右足を少し踏み出して立つ。
 構造は、木心を籠めたカヤの一材より頭・体幹部を彫出する一木造で、左手は前膊の天衣の懸かるところまで、右手は手首までを共木としている。現状では、髻の前面を含んで両耳前を通る線で前後に割り放し、内刳りを施して玉眼を篏入しているが、この所作は後補の際のものである。そのほか、左前膊半ばより先、右手首より先、両足先、天衣垂下部、両足、台座、光背は後補である。近年の修理により面目を一新した。
 背面には後掲の朱漆銘があり、延宝2年(1674)に修理が行われたことがわかるが、現在では以前に比べて判読が難しくなっている。
 本像は、全体のプロポーションでは頭部が少し小さいが、体幹部は安定感が十分である。肩・胸・腹などの肉付けも充実しており、ことに下半身は幅広でどっしりとしている。側面観も奥行きが十分にとられているため、たっぷりと量感がある。面部にあまり張りがなく平板的であるのは、後世の玉眼篏入時に手を入れたためとも考えられる。衣文は、所々深く刻んだり、少し鎬を立てたりしている。
 従来本像の衣文については、翻波式衣文が目立つとされたこともあるが、一般に翻波式衣文が最も顕著に用いられる膝下の衣文は一見よく似ているが、小波に当たる彫りがなく、厳密には翻波式とはいえず、条帛や天衣にわずかに用いられている程度である。
 このような作風からみて、本像は平安時代も前半の作例であると判断できる。そして、本像の肉付けにやや締りのないこと、太造りで幅広の下半身は少し鈍重な感じであること、衣文の彫りの切れ味・深さが9世紀頃の作例に比べれば鈍ってきていること、翻波式衣文や渦文がほとんど見られないことなどから考えると、本像の制作は10世紀前半に求めるのが妥当かと思われる。県下においてもこの頃の作例は少なく、作行きも優れた本像は東国の平安彫刻を考える上でも貴重な位置を占める。
 本像は背面朱漆銘から、もとは付近の岩川村長命寺に祀られていたことがわかる。長命寺は現在廃寺であるが、『新編武蔵風土記稿』巻之63の岩川村条によれば、能満寺末の天台宗の寺院であったといい、「境内ニ入リ正面ニ建ハ観音堂ナリ正観音ニテ立像長三尺五寸裏書アリテ聖徳太子ノ作ナリト云」とあるのが本像に当たるとみられる。
尚、背面に朱漆銘があります。
 

【能満寺】
住所:高津区千年354
アクセス:武蔵小杉駅より東急バス道中坂下行き、鷲沼行き、野川台公園行きに乗車、バス停「能満寺」にて下車、徒歩5分。

★木造 聖観世音菩薩立像御開帳の能満寺に行く方、至急にご連絡を!人数により 大崎駅西口際集合でマイカーに参拝しますかも・・・