(新年オフ会に11人参集!!)1月第一土曜4日の「仏像愛好の集いin東博」報告
正月で開催日を迷いましたが、松の内の4日 第一土曜に強行開催しました「仏像愛好の集いin東博」は予想(2~3人)に反して11人、男性6名(1名途中参加)女性5名(1名途中参加)がもが参集してくれました。
先月からのMさんは連続で、今月からAさんが初参集です。
≪1月4日の「仏像愛好の集いin東博」≫
❶【彫刻室(11室) 陳列仏像の鑑賞】(10:00~10:50)
〈12月3日に展示替えが在り、今回は展示品13点全てが重文です。 〉
先月からのMさんは連続で、今月からAさんが初参集です。
≪1月4日の「仏像愛好の集いin東博」≫
❶【彫刻室(11室) 陳列仏像の鑑賞】(10:00~10:50)
〈12月3日に展示替えが在り、今回は展示品13点全てが重文です。 〉
http://www.tnm.jp/uploads/r_exhibition/exhibition/LIST_3101.jpg
①重文 八幡三神坐像 八幡神坐像 1躯 慶(鏡)覚作 鎌倉時代・嘉暦元年(1326) 島根・赤穴八幡宮蔵
八幡神坐像は僧形が馴染深いが、これは束帯の装束です。昨年春の東博「大神社展」での男神像の分類でしょうが、鎌倉仏師による彫像である為でしょう、中世武人像 例えば東博の伝源頼朝坐像に上半身は似た雰囲気を持っていて、「大神社展」で観た男神像とは相違で、秀作と感じました。上半身の衣襞は鎬が立って象形(物の形を写して図形化すること)的で、 いくぶんのデフォルメ相俟って、大きく深い彫で力強いです。
そんな一面、裏面の腰部分周辺は衣の状態が実に写実的で鎌倉彫刻の妙を見せています。
「大神社展」で神像は稚拙的・雑と感じてましたが、これは面部も含め全く相違で仏像彫刻的です。
像内の銘札があり、大仏師慶(鏡)覚作とキャプションに在りますが、慶鏡・慶覚・鏡覚の何れで調べてみても。仏師系図に見当たりませんでした。キャプションに今少し作者の説明が必要でしょう。
作風、年紀より、鎌倉末期の慶派仏師、運慶五代の康誉頃の鎌倉末期の仏師かと想像しますが如何でしょうか?
② 重文 八幡三神坐像 息長足姫坐像 1躯 慶(鏡)覚作 鎌倉時代・嘉暦元年(1326) 島根・赤穴八幡宮蔵
③重文 八幡三神坐像 比売神坐像 1躯 以下同上
②と③は共に①との一具像で、作者も慶(鏡)覚作・所蔵が島根・赤穴八幡宮蔵 と同じの、細部は相違あるも共に似た女神坐像で丁寧な作です。
参考映像 左像が⑥に似ています。
⑥と⑦は共に平安時代の前半の作ではあるが半世紀から1世紀のずれがありで、並列陳列が興味深い
⑥は太造りで動きは無く堂々としている。銅板冠は欠落しているがその下の円筒型頭部に初期真言密教的を見ます。⑦は藤原期より前であるが⑥より写実的で時代の差を感じます、されどその造形には写実が進み、腹部の柔らかさ、衣の下の左膝の意識がにくいほど写実です。藤原期に入る前の衣襞には厚さがあり、其の鎬の頭は丸く、木彫でありながら天平の捻塑的ニュアンスを感じます。
⑧ 重文 不動明王立像(木造,彩色) 1躯 像高165.2 平安時代・11世紀 C-1525
9世紀末からの不動十九相観の形式にしたがう不動明王像。忿怒ではあるも左目ギョロリの諧謔味のある表情、起伏を抑えた穏やかな体つきにその柔らかさを感じる。衣襞も穏やかで薄さを感じさせ、藤原彫刻の趣が感じられます。また三屈法が無い胴体なのに、腕肩の加減に、裙の上の折り返し具合、前裾の左右の高さの差に三屈法を感じてしまう。
今日はそれらを発見でしました。
ヒノキ材の割矧ぎ造り。光背に「南□西来寺」と読める墨書がありますが,この寺については不明だそうです。
⑩ 重文 木造大日如来坐像(木造,彩色)像高93.9 平安時代 11世紀 重文 C-311
(東博キャプションを転載)胸の前で智拳印(ちけんいん)という印を結ぶ金剛界大日如来像。密教で精神世界の構成をあらわす金剛界曼荼羅の中心尊である。ヒノキ材の寄木造り。ふっくりとした丸顔、伏した眼、小さい唇、厚みのない体や起伏の少ないがそれが柔らかな肉身を感じさせる、なだらかな衣文に、平安時代後期の特色がみられる。台座も大部分は像の製作時のものである
❷ 「11号室の展示仏像に関してのディスカッション」 (11:00~11:30)
於いて 隣室階段室
★各々が、鑑賞で感じたこと、見所を発表ください。
皆で鑑賞の見所を話し合いましょう。見所を抑え鑑賞すると、その素晴らしさが何倍も解かってきます。
皆さんから特になかったので、新しい方が見えたので、各人紹介に切り替えました。
❸ 【昼食&雑談】(12:00~14:30)
於 平成館ラウンジ 飲食・休息コーナー
仏像談義
①サントリー美術館 に「天上の舞 飛天の美」を観られた方が多いと聞きます。小生も鑑賞しました。飛天と雲中供養菩薩が主役でした。実際その二つは同じなのでしょうか、違うのでしょうか?
飛天んは自分で飛ぶ、雲中供養菩薩は雲の上に台座はある。 (天衣を光背の如くあしらうも)光背は飛天に無し、雲中供養菩薩に在り。天冠台は双方に見られる。 等でした。
①サントリー美術館 に「天上の舞 飛天の美」を観られた方が多いと聞きます。小生も鑑賞しました。飛天と雲中供養菩薩が主役でした。実際その二つは同じなのでしょうか、違うのでしょうか?
飛天んは自分で飛ぶ、雲中供養菩薩は雲の上に台座はある。 (天衣を光背の如くあしらうも)光背は飛天に無し、雲中供養菩薩に在り。天冠台は双方に見られる。 等でした。
Nさんが持参してくれた「天上の舞 飛天の美」展の図録が検証に大いに役立ちました。
②M氏のコレクションの 一光背の如来三尊小鋳造仏と 七体の如来小浮彫鋳造仏 、清凉寺釈迦様の渦巻髪形の小鋳造仏をご披露頂きました。
❹【お正月企画】(14:30~21 :30頃)
A ) 博物館にて初詣【 2014年1月2日(木) ~2014年1月26日(日)】
毎年恒例の「博物館に初詣」和太鼓や獅子舞などの伝統芸能は前日の3日まででした。
特別公開国宝「松林図屛風」と、干支の午の特集、そして松竹梅に鶴亀、富士山、宝船など、吉祥をテーマにした作品の数々の鑑賞は早く飲みたいので割愛、代わりに豪勢な生け込みを楽しみました。
❹【お正月企画】(14:30~21 :30頃)
A ) 博物館にて初詣【 2014年1月2日(木) ~2014年1月26日(日)】
毎年恒例の「博物館に初詣」和太鼓や獅子舞などの伝統芸能は前日の3日まででした。
特別公開国宝「松林図屛風」と、干支の午の特集、そして松竹梅に鶴亀、富士山、宝船など、吉祥をテーマにした作品の数々の鑑賞は早く飲みたいので割愛、代わりに豪勢な生け込みを楽しみました。
http://img6a.smcb.dena.ne.jp/cvt/pst/1/701/10g842h8kqte73hosuvvfnblala5210.jpg/500x500-49152.jpg http://www.bell.jp/pancho/photo_album/photoimage/20140102/0102-02.jpg
清水堂
C ) 何時ものお店は満員でしたので、代わりの飲み屋さんで屠蘇代わりに一献どころかかなり行きました!今回は肩の凝らない雑談をした方、真面目なお話を続けられた方 交々でした。
★★★★★本年も宜しくお願いします★★★★★
● 参集諸兄も感想文を投稿して下さい。
● このブログでSNS コミュニティー立ち上げまで代行いたします。皆さん色々なコメント投稿をお願いします。