孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

「仏像愛好の集いin東博」12月の報告 と 1月は4日に開催

 
 
前回の「仏像愛好の集いin東博」は12月第一土曜の7日に開催しました

7名の方に参集を頂きました。

今回11号室陳列替えは13点の重文陳列とボリュウム的には並んだものの、前回からの継続陳列展示も多く、新陳列の中で、私は、十一面観音菩薩立像  平安時代・10~11世紀 奈良・薬師寺蔵が良かったです。

しかしながら、先の藝大美術館での仏頭展の様な感動を得ることは無かったです。改めて超秀作の力を感じます。

11号室鑑賞は、今回の特徴としては三体一具の神像と獅子・狛犬でしょうか、獅子・狛犬と云うと神社の石像を思い浮かべますが、古くは木造で社の中に据えられたものも少なくはないようです。重文の獅子・狛犬を2件を集め展示してます。仏像とは違いますので、私にはピンときませんでした。がしかし角が在るのが狛犬で、角無しが獅子と知る人は通人ですね。私も近年にやっと知りました。


平成館休息コーナーでの勉強会ですが、

今回は初参加の方が、小型の躯阿弥陀立像と地蔵立像の仏像2を持参され、ご説明をして頂けました。 皆さんも、寄木や玉眼の構造は知識として知るものの、実際に手に取って見る事は初めてで、大興興奮でした。

特に地蔵の玉眼は内側より、窓の明かりが透けて見えたのに感激を覚えました。小型像ですので玉眼の抑えは、本での解説図のように左右が別々で無しに、両眼ともが一緒の抑え板の構造で最多した。考えれば小さいので、さも有何なのですが、見る事なしの知識では気が付きませんでした。

バラバラ状態の仏像を譲ってもらい、ご自分で修理されるとの事、これれらは、木寄せ、玉眼等が良く分かる様に、教材にと分解できるようになっていまして、大変に参考に成りました。

先ほどの玉眼はもちろんなのですが、差し首も小型の勢で、通常の三道での割り首・差し首でなしに、衣文と胸の肉身部で分かれていまして、頭部から胸部が一体でして、衣文Uの字形の所か矧ぎ目でした。こういう接ぎ方もかと勉強に成りました。

また首の付いている時には、感じなかったのですが、頭を取り外しますと、衣が如来立像の様にも感じるのでした。今後の勉強に 地蔵の衣と 如来の衣に違いは在るのかどうでしょうか?関心を持ちました。

この様な首を外しての鑑賞は初めてですので、今まで気にしなかったことが一辺に関心と成ってきます。これも通常の仏像鑑賞とは相違の体験をさせて頂けたからでしょう。

まだお礼のメールもしていませんでしたので、この場を借りてお礼申し上げます。


また博物館でも見た事のない。大変に貴重な鎚鍱像(押出仏)の原型も、お持ちいただき、重いのにと真に恐縮です。

今回の皆さん共ども、普段に無いとても良い勉強をさせて頂きました。



★さて一月の定例会は正月ですので、如何しょうかと躊躇ですが、少人数でも良いか、とやる事にします。 意見をお聞きしましたら、皆さんは土日の隔月交代では無しに、第一土曜日と決めた方が良いとの意見ばかりでしたので、第一土曜でやってゆきたく存じます。そこで来月は第一土曜日4日と松の内ですが決めさせて頂きます。

少人数が予想されますが御参集ください。お正月ですので形式ばらずに、初詣なども交え、お屠蘇代わりの一杯をしながら新年の夢や抱負をを語り合いましょう。

他にもプラン在りましたなら、ご要望・御意見をお寄せください!


◆【普段の仏像愛好の集い 趣旨・主張】

仏像趣味は、只眺め満足の観賞よりも、知って深く鑑賞したく思います、そのために皆さん、本を読み、講演・講座を受けられているかと、それで仏像の知識を得られていることでしょうが、講演・講座で疑問を質問できます?自分の誤解を正してもらえてますか?

光陰矢の如しでして、時間が在りません、そんな中、少しでも効率よく、多くを正しく知りたいものです。お仲間には、良く読書、講演で勉強の方が居ます。そしてまた鋭い感性、や知恵者が居ます。それら方には「独覚」のままで無く、あなたの知識・智慧を皆に配給して欲しいです。そして皆で、より良い仏像趣味を深めてまいりましょう。

とは云うものの、最初は聞くだけでも構いません、でも出来れば質問して欲しいです。それが勉強の近道ではないかと思いますます。そして知るほどに面白味は増す様です。

皆で勉強しましょう。

ご賛同の方のご参集を切望いたして居ます。

●明日から月曜まで京都奈良に拝観旅行のお誘いを受け行ってまいります。
今回のメインは12月16日の年に1日だけの開帳 東大寺 法華堂の執金剛像で、私も初めてです。