「興福寺東金堂旧本尊 銅造仏頭 ー白鳳彫刻の白眉ー」受講
講師は 興福寺国宝館の 金子 啓明 館長、以前のこの講座での「十二神将」の講演会でも、声が小さく聞き取りづらかったが、今度も聞きづらかったのでした。
ですが、なかなかの内容で面白かったです。
前半は山田寺の歴史と旧山田寺丈六仏(興福寺蔵仏頭)との史実、19項目の略年表が資料配布され、その説明、それは、ごく普通でしたが・・・、後半は、知らないことの連続で、どうして、こんなにもこの仏頭に皆が惹かれるかの裏付けが為された気がした講座内容でした。
その詳細は 今度の私達の「仏頭鑑賞の集い」で披露させて頂きましょう、また此処での日記でも10月に述べさせていただきましょう。予告に、各項目だけは並べさせて頂きます。
1)山田寺。あまり高名で無いのにどうして、立派な丈六仏があったのだろう?
2 旧山田寺の丈六仏の造像の意義
2)興福寺銅造仏頭の壊れ方で分かる事
3)旧山田寺の丈六仏は薬師如来とされているが、尊名はそれで良いのか?
4)山田寺の堂宇と僧侶と仏像、その関係の考察
5)云われてきているように、旧山田寺の講堂にあった仏像か?
6)旧山田寺の丈六仏が結跏趺坐像との推理の根拠
7)興福寺銅造仏頭の美術的・美術史的特徴
8)旧山田寺の丈六仏のボディの形の推測
9)同じ白鳳仏 深大寺釈迦像との比較で分かること
等々が解説されました。
特に3)~6】に関しては『仏教芸術』322号(2012年5月)に 掲載された原浩史氏「興福寺蔵旧山田寺仏頭考ー当初の安置堂宇と尊名の再検討を中心にー」等を取り上げて、非常に興味深い研究論拠がが披露されました。
歴史の仮説を学術的に、論証する面白いお話でした。この仏頭の歴史、美術史的特徴の説明を受けて、何故にこの仏頭に此処まで惹かれるのかが、分かった気がしました。それをお伝えしたく思います。
◆ 9月28日(土)か29日(日)の何れかに決行したく思います。【23日正午迄に決定日を広報します】
★ご希望が在れば至急に支ご連絡ください。
■集合場所: ジョナサン御徒町店(御徒町駅下車徒歩2分、秋葉原方面へ、JRガード下)
■集合時刻:10時30~
■プログラム:ジョナサンで昼食兼、鑑賞ガイダンス ~12:00迄
(銅造仏頭・木彫十二神将見所説明・板彫り十二神将の見所)
■12:30~「国宝興福寺仏頭展」鑑賞(於いて藝大美術館)~15:30迄
■14:00~鑑賞の印象懇談会(腹案:蔵元居酒屋青竜 上野店)
★定例の「仏像愛好の集いin東博」は10月5日(土)に集います。
テーマ鎌倉彫刻・慶派 他】