孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

【続・続】7/6「仏像愛好の集いin東博」報告

★【前の日記からの続きです】

日記7/6「仏像愛好の集いin東博」を開催、また其の報告の日記を書きましたところ 、私としては多くのコメントとメールをを頂きました。お褒めのお言葉も、また厳しいご忠告もありでして、頂きました全てをご紹介いたします。正直こんな集いです、皆様にも是非にご参加いただきたく思いましてご披露いたいます。

7/6参加します。
今、密教を勉強中です。
「金剛頂教」の中に「五相成身観」と言うものがあって、
順次悟りの境地へ入っていく方法が述べられています。
今回の、追加テーマは、正にこの内容では?と思いましたが、どうでしょうか、孤思庵 さんの報告に興味あります。
12013年07月03日 [ Nさん ]

★「五相成身観」なんて、出て来ませんでしたし。今まで聞いた事も無く、早々調べてみましたら、本当の密教修行者が悟る為の修行法で瑜伽なる精神集中法を駆使して云々と・・・。

そんな密教修行者の瑜伽手法の観法なんて、素人相手の文化講座で取り上げられません。もっともっと入口でして、主デーマは、「阿字観」なる大日如来の瞑想法の入口として、大日如来を知らなくては、種字の何たるを知らなくては始まらないとの事で、大日如来の解説と写仏による大日の姿、また種字の解説と書き方の実践で、阿の梵字の理解と実習でした。

仏像鑑賞趣味の私としては、大日如来の容姿、印相なども有りまして、図像学的な説明に大いに満足でした。

今までの読書に出てこない、仏像ファンとして持っていた長年の疑問を払拭させる、大興味の内容がありました。詳細は6日にご披露します。ご期待を・・・
12013年07月03日[孤思庵]


有難うございました。
いろいろな話題で盛り上がりましたね。
これからも、共に学んでいきます。
2013/7/10(水) 午後 10:01[ Nさん ]

こんにちは。
関連記事から来ました。
仏像のことが解った気がします。
2013/7/15(月) 午後 2:22[ Pさん]


昨日はありがとうございました。
私の知らない世界が、無限に広がっている!と
改めて感動。ワクワクさせていただきました。
少し勉強が進んで、ご報告・質問・ご相談などが
できるようになりたいと思っております。

今後とも、おじゃまにならないよう、ひっそりとついていきますので
よろしくご指導のほどお願い申し上げます。
2013/7/7, Sun 21:16[ Y Nさん ]


★嬉しいメール有難うございました。PCの具合が悪く、どうにもならずで、ご返信が遅くなり失礼しました。

此方こそ、お忙しいのに、ご参集頂きまして有難うございました。

皆のまだ余り知らない事を、話す様に心がけていますので、まだ少し難しいかもですが、解からない事が
出ましたら、都度遠慮なく聞いて下さい。 YNさんは、仏像勉強仲間に見込み有りとご期待してます。

参加者の内何人かは、一緒に私も生徒の勉強会をしてます。講師は国宝修理所OBの修理仏師で、大学の宗教史関係の研究所の研究員です。今は大正蔵経 収録の阿娑縛抄などの図像文献を読み下しています。またその内の小グループでは「唯識」の本を一緒に読んでます。も少し辛抱されたら。貴女とも合流したいもと思っています。

8月は欠席者が多いようです、もしお出でいただければ、少数個人ご指導させていただきましょう・・・お会い出来ると良いのですが・・・・・

メールも差し上げますが・・・お暇を作って、拙ブログの方もお読み頂けると幸いです。過日の「仏像愛好の集いin東博」の事も書きましょう。また過去には色々な切り口で仏像談義しています。宜しく

追伸、仏像仲間勧誘の為、下段の、貴お礼メールを ブロクに転載してもいいですか? その際は、匿名?イニシャル?実名でも良いですか?
2013/7/10[孤思庵]



先日東博ではお世話になりました。11号室見学の折り、「如来、菩薩だけが 、耳たぶに穴があいている」との説明がありましたが、他に明王も同様に穴があいてい る。 又、東寺や瀧山寺の梵天 帝釈天を見ますと、大きく開いています。他は見つけられま せんでしたが。 今でも、南方の人はイヤリングをしています。耳たぶが下がるのは、耳とう(向源寺の 十一面観音法隆寺の九面観音の耳飾り)をしていた証拠では無いでしょうか。 しかし、耳の穴など細かい点まで見る視点が大事ですね。
2013/7/10 [ Aさん ]

★その後、日曜は家族サービスに追われ、昨日月曜は大船の骨董オークションに一日中でして、今日とて定期の受診通院とで・・・、其の上にPCの具合が最悪に悪く、レスポンスは異常に遅く、直ぐ直接入力のローマ字に成ってしまいまして最悪です。為に 返事が遅れました。お許し下さい。

土曜日はご参集頂き有難うございました。
真剣に捉えていただき感謝です。下段のご意見もっともです。、「如来、菩薩だけが
、耳たぶに穴があいている」との説明をしたと成れば、誤謬があったと反省します。

ご指摘どおりに、明王の耳朶には孔が開いています。明王は周知の如く平安時代からの密教の像でして、其の着衣、頭飾、胸飾、腕・臂釧は菩薩形に近く、役柄も多くの信仰を集める補処の菩薩(正法輪身)に近く、密教三輪身の片方の教令輪身として、大日をはじめの密教如来(自性輪身)の使者であり、天部の諸尊達とは一線を画すものと思います。それら明王像の中には耳朶環をつけているものも有ります。ですから明王に耳朶孔はあると思います。

それから、厳密に言えば 「耳朶に孔が開くのは、如来、菩薩」とは、いささか乱暴すぎたでしょうか、如来形、菩薩形の像と正確をきすべきだったかもしれません。常に例外はありますので何か言う時には概(おおむね)という逃げ道は作っておくべきでした。

ご指摘の通り、東寺講堂と瀧山寺の梵天帝釈天像には耳朶孔が有ります。そこで気が付いたのですが、通常の梵天帝釈天の多くは(下に甲冑があったり無かったりですが、とにかく)着衣は衲衣でも無く条帛でもない、中国風の着衣をつけています。ところでご指摘の梵釈像は、時代が進んだ勢でか、また解釈の変化か?ご指摘の像は、共に天部には少ない菩薩と同じ条帛を身に着けています。

そんな意識で梵釈両天をここでは菩薩級に近く考えて、耳朶も菩薩形にしたのではないでしょうか?なお東寺の梵天帝釈天像は平安前期像ですが、頭部はかなり後の後補と存じます。当初の耳朶の形は如何でしたのでしょうね?

尚、誤謬訂正と致しましては、飛鳥仏や平安前期の耳朶の様式には貫通させた孔で無しに、貫通しない穴状のものが有ると記憶にありますので、調べ下段をネット検索www.isakukoubou.co.jp/category/1442046.htmlでヒットいたしましたので貼付します。そう言えば・・・、もっと重要な時代別の耳の形をご説明すべきでしたね。

【耳のかたち】
※耳飾りを付けるのは、ほとんどが観音像 ※天部の像には耳たぶの穴がない。

飛鳥:耳のかたち長方形耳たぶは輪郭のみ穴はほとんど開いていない
白鳳:全体に丸みを帯びる 耳たぶの穴も大きく開けられる
天平: 肉づきがよい耳たぶは量感あるつくり
平安前期 :肉づきを失う耳たぶの穴は完全に開けきらない
平安後期 :耳たぶが細くなる 鎌倉室町以降 天平時代のかたちに戻る

なおジトウ(尊さの象徴であり権威の象徴)の例は仰せの法隆寺 九面観音、向源寺 十一像と国内では少ないですが、起源のガンーラ仏には良く見ます。

土曜日の集いでは、貴兄と意見が相違しまして 、その際に持論の主張が強すぎると、後でたしなめられました。好きな仏像に関してですと、どうも熱く成りすぎるようです。反省です。お詫びします。

今後も大いにご発言頂けます様お願い致します。皆で激論を交わし、同席の仲間にも賛否を言ってもらいましょう。意見百出する様に成ったらさぞ楽しいかろうと思います。何卒宜しくお願い致します。
2013/7/10 [孤思庵]



今晩はご返事ありがとうございます。
東博でいろいろ意見を出して、ちょっと??と思ったモノを帰って調べる楽しさもあり間違い指摘するのでは無く、なるほどそんな見方があるのかと、良い勉強になります。
そこで、耳の表現も確認出来ました。穴は開いていないが、耳たぶが下がっていれば、過去にイヤリング(耳當)をしたことがあり、穴は開いていると判断すべきと判りました。
尚、梵天 帝釈天は、それぞれ、バラモン階級の象徴、クシャトリア階級の象徴ともあり、貴族以上の階級の人なので、耳飾りはあって当然かなと思います。

それから、東博の談話は、一般に本の知識か、勉強会で得た知識の披露になると思います。
そこで議論するなら、○○さんの意見の方が妥当だねぐらいで、発言者個人の尊厳まで
踏み込む事は、他の人には避けられた方が良いと思います。
私はもう第三の人生で、○×とか勝ったとか負けたとかの世界からは卒業したので、大きな問題はありませんが、新人たちが、意見も言えなくなると思いますので、議論する時は、私論と断って、お互いの感じを話し合う場を、例えば、観音さまは女か男かなど。結論の無い話をします。潤滑油です。趣味の場ですから。
仕事でも同じで、一番知識がある人がリーダーとは決まらない、寧ろNo2がいい組織の場合があります。これからも東博を盛り上げましょう。
2013/7/10 [ Aさん ]

【この後は、「続・続・続」 へ】