孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

「仏像愛好の集いin東博」8日の報告と16日の募集

 
今月12月の「仏像愛好の集いin東博」は8日と16日に設定しまして、 8日開催分は無事に終了しました。
 
師走の多忙な時期、また今月は2度の開催で、参集は少人数との予側に反して、男女とも5名の合計10名もの参集がありました。このところはほぼ10名近くの参集に定着しつつあります。もう一つの構成を言いますと、リピータが8名初参加が2名(男女各1)でした。 リピータが多いのはこの会の評価と存じます。又2名の新規のお一人はリピータがお誘い頂きの口コミでした。もうお一方は先週の寺院古仏拝観会の帰路電車で隣席、たくまずでの偶然で仏像愛好の会であるをお話ししましたら・・お出で頂けました。での新人さんでした。
 
当日も、先ずは11号室の通常から始まって、その感相。午後は提案に呼応されて準備されましたA氏の、地蔵菩薩の教義の座学とO氏の足立区立郷土博物館での特別展「足立の仏像」の紹介などの情報交換で盛り上がりました。尚特別展「足立の仏像」では江戸期の仏像が多かったそうです、O氏は良かったとの評でした。
 
又今回の11号室の前半陳列は皆江戸期の仏像でした。 今まで往々に鎌倉以降の仏像は観るべきものが無いと言われ、あまり省みられませんでしたが、作者が明確につかめる事で、実証美術史の観点からの傾向でしょうか、この頃は少し扱いが変わってきているようです。たまたま孤思庵が受けました仏像講座でも珍しく詳しく室町以降の仏像を取り上げていましたので、その学習内容を数部配布しましたら、好評で足らずでしたので、次回増刷しお配りします。
 
世に言われてきたように室町以降の仏像はあまり好きでは無かったのですが、それは室町期のブロック的な仏像でして、より時代が下がる宿院仏師以降の仏像には、大傑作は無いのでしょうが、そこそこ破綻は無く、整って居いて、鑑賞の対照にしても良いのではと思います。別途ファンの多い現代仏師の作品に通じるように思います。それは整うと言う表現が相応しく思います。
 
突拍子の無い比喩ですが・・・名人ラーメンの個性には及ばぬものの、人気チェーン店のラーメンの如くでして、そこいけてるのです。たまたま入った個人のラーメン店で出くわす まずいラーメンよりは よほどましなのです。超一級ではないが、駄作も無い、そこそこの様に思えるのですが・・・・
 
東博での「円空展」の観点とは相違かも知れませんが、それを含め近世の仏像まで考察したいものです。先述の受講中の仏像講座でも東博円空展」を受けて円空を取り上げる事になりました。(これまで取り上げて来なかったと聞きました。)仏像ファンと円空ファンは、ジャンルが確かに違うようです、円空ファンは彫刻芸術ファンの様に思えますが・・・この機会、私も円空を勉強してみます。皆さんは如何ですか?
 
斯様な仏像談義も含め8日は盛況でした。
 
8日が盛況でしたのでその反動で16日(日)はご参加が少ないのではと心配してます。反面少ない成りに纏まり易く落ち着いてと成るかと存じます、宜しくご参集お 願いします。(なお途中参加、途中退席自由とします。)

★新年からは東博の集いは、毎月、第一土日のいづれか1回で、奇数月は第一土曜、偶数月は第一日曜に固定します。(その他の企画として、月に一度ほど拝観会or展示鑑賞会を行いたいと思います。) についてですが、1月の5日は松の内で多忙の感ありで、1月は休止したらとの意見が出ました。16日にも諮ってみて、考えましょう・・・・・・


この12月は特別に2回行い、次回は16日に行います。先回8日の反動で人数の減少が予測されます。内容は同じに成らない様にします、できれば両日とも振るってのご参集を お願い致します
尚、東博11号室の仏像は12月4日に展示替してます。 尚期間は~ 2013年3月3日(日)迄です。

【画像1】 http://www.tnm.jp/uploads/r_collection/M_100.jpg
不動十九観様の形式にしたがう不動明王像ですが,表情や体つきにみられる,おっとりした諧謔味のある作風にはまだ型にはまらないおおらかな趣が感じられます。ヒノキ材の割矧ぎ造り。光背に「南□西来寺」と読める墨書がありますが,この寺については不明です。
【画像2】 http://www.tnm.jp/uploads/r_exhibition/exhibition/LIST_3306.jpg
如来立像 円空作 群馬・光性寺旧蔵 江戸時代・17世紀 

 
東博11号室の仏像 今回陳列 リスト】

釈迦如来坐像 1躯 旧寛永寺五重塔安置 江戸時代・寛永16年(1639) 東京都蔵

重文 大黒天立像 1躯 快兼作 東大寺伝来 南北朝時代・貞和3年(1347) 文化庁
銅造釈迦如来坐像 1躯 康乗作 江戸時代・寛文4年(1664)寛永寺

毘沙門天立像 1躯 平安時代・12世紀 片岡家寄贈 C-1870

羅漢坐像 第三百六十五号像 1躯 松雲元慶作 江戸時代・17~18世紀 五百羅漢寺

弁才天坐像 1躯 鎌倉時代・13世紀 個人蔵

如来立像 1躯 円空作 群馬・光性寺旧蔵 江戸時代・17世紀 C-1827

大黒天立像 1躯 江戸時代・19世紀 C-1101

自刻像 1躯 木喰作 江戸時代・享和4年(1804) C-1825 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 平安時代・9世紀 秋篠寺蔵

重文 不動明王立像 1躯 平安時代・11世紀 C-1525

重文 阿弥陀如来坐像 1躯 平安時代・12世紀 法隆寺

重文 聖観音菩薩立像 1躯 平安時代・9~10世紀 観心寺

重文 毘沙門天立像 1躯 平安時代・9世紀 道成寺

重文 十一面観音菩薩立像 1躯 平安時代・11世紀 奈良・当麻寺

重文 千手観音菩薩立像(40号) 1躯 湛慶作 鎌倉時代・建長3~8年(1251~56) 妙法院(蓮華王院本堂安置)蔵

重文 千手観音菩薩立像(493号) 1躯 院承作 鎌倉時代・建長3~正元元年(1251~59) 妙法院(蓮華王院本堂安置)蔵

重文 千手観音菩薩立像(504号) 1躯 隆円作 鎌倉時代・建長3~文永3年(1251~66)妙法院(蓮華王院本堂安置)蔵

(以上 画像及びキそのャプション・陳列リスト:東博HPより)


★上記仏像の展示鑑賞会を含め「仏像愛好の集いin東博」行ます。どなた様も御参集下さい。

次回「仏像愛好の集いin東博

1回目は12月8日(土曜)、2回目は12月16日(日曜)

【AM】(10:00~12:00)

①「11号室の仏像の鑑賞」12月4日に展示替してます。
②「11号室の仏像見所ディスカッション」隣室階段室に於いて

【PM】(12:00~15:00)

③「拝観会実施打ち合わせ」近郊寺院1月のご開帳の案内と拝観打合せ

●検討資料1月ご秘仏開帳 (仏像イラストレイタ-の田中ひろみさんのHPより引用供)

1/1 土日祝 神奈川/鎌倉市  極楽寺 釈迦如来坐像 不動明王坐像 十大弟子立像
1/1  神奈川/鎌倉市 青蓮寺 鎖大師(弘法大師空海像)(1/21、4/18、8/16、12/31も)
1/1  神奈川/海老名市 龍峰寺  千手観世音菩薩 (3月17日も)
1/1  神奈川/鎌倉市 杉本寺 十一面観音立像(別名覆面観音)
1/1~3 神奈川/川崎区 影向寺(ようこうじ) 薬師如来両脇侍像 (8/5、11/3、12/31も)
1/1~3 神奈川/伊勢原市 宝城坊(日向薬師) 薬師如来及び両脇侍像(1/8 4/15も)
1/1~3 埼玉/飯能市 高山不動尊常楽院 軍荼利明王像(4/15、12月冬至も)
1/1~3 東京 青梅市 塩船観音寺  千手観音菩薩(1/16、5/1~3、8月第2日曜日)
1/1~31 東京/青梅市 宗建寺  毘沙門天
1/1~3 東京 八王子市 清鏡寺    千手観音菩薩(1/16、5/3も)
1/1~7 東京/目黒区 大圓寺 釈迦如来立像(1/17、4/8日も)
1/1~31 東京 宗建寺  毘沙門天

●参考12月秘仏ご開帳
冬至  埼玉/飯能市 高山不動尊常楽院 軍荼利明王立像 (4/15も)お昼ぐらいまで
12/13 神奈川/逗子市  神武寺 木造薬師如来坐像及び日光・月光菩薩立像(次回は2017)
12/13 東京    浅草寺    聖観音お前立ち
12/31 神奈川/川崎区 影向寺 薬師如来両脇侍像 (1/1?3、8/15、11/3も)


④「運営についての話し合い」今後のこの会の進め方は?
⑤「ディスカッション勉強会」≪地蔵菩薩≫予習され希望者は発表下さい。

⑥★開催いの内、ご了承いただけました日には、三井美術館での先に行われた「近江路の仏と神」を題材に「仏像の鑑賞のポイント」の説明を加えさせていただきたくお願いします。(仏像の見方講座の勉強会にて、講師役を拝命その予行練習させて下さい)

【アフター】(ファミレスにて仏像談義の懇親・忘年会)

⑦仏像愛好をサルーン的雑談形式にて(自分の仏像愛好とは・・・、拝観・講演会・仏像公開、etcの情報・感想 など・・・ 又④にも在りましたが、今後の会の方針などのご希望も重ねてお伺いしたく思います。


                                【完】