孤思庵の仏像ブログ

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④「近江路の神と仏」展at三井記念美術館に三度目の鑑賞 金銅密教法具

三井記念美術館の「近江路の神と仏」名宝展に三度目の鑑賞に行って来ました。
鑑賞眼力が不足か、前に良く観たつもりが行く度に、また発見がある。

【前からの続き】

1ー10金銅密教法具 
これまた仏像以外で門外漢で在るが良く密教寺院の大壇・護摩壇などの上に見る今回は西明寺に伝わる金銅密教法具

金剛杵:仏の教えが煩悩を滅ぼして菩提心(悟りを求める心)を表す様を、インド神話上の武器に譬えて法具としたもの 三種 独鈷杵・三鈷杵・宝珠杵

羯磨金剛:三鈷杵(さんこしょ)を十字に組み合わせた密教法具。修法の時に大壇の4隅に置かれる。

金剛鈴:振り鳴らして仏・菩薩(ぼさつ)の注意を喚起し、歓喜させる楽器。鈴(れい)。として独鈷鈴・宝塔鈴・宝珠鈴

火舎:小型の金銅製で蓋を持つ(当品は蓋を決失)香炉。通常は三点支持の脚を持つらしいが、これには見当たらない(図録解説には猫足をつけるとあるが、それは当品の説明に在らず火舎の一般説明?)次回の鑑賞に確認したい、今品は次の六器と形が良く似るため図録写真では区別が付きずらい。本来は火舎を中央にそれを挟んで、3づつの六器が並べられるが写真は考慮がされてない配置、また形も似ているので目星が不安になる。

六器:修法壇,護摩壇等に備える金属製の小型椀で,同じ形の6個を火舎(かしゃ)を中心に左右3組づつの器を1セットで六器といい、内側から閼伽(功徳水)・塗香・華鬘(花輪)という、左右にあるのは修法の際の前供養が右、後供養が左と分けているとの事。

先月まで東博の13室で、「密教法具の輝き」と題した特別陳列があり、、密教での儀式の進行やその道場を飾る、独特の仏具が使用さる密教法具の魅惑的な造形と輝きが紹介されていた。