孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

【続】弘明寺鉈彫り観音の頂上面は?不思議?

2012年08月07日07:55

この前回の日記に書いたのを見て仏友が所望の特別展「仏像 一木にこめられた祈り」の図録を「東博仏像愛好の集いin東博」に持参してくれました。

お蔭で一足早く、弘明寺鉈彫り観音の頂上面は?不思議?に対して探偵が開始できます。

早速図録を見まますと、やはり弘明寺の観音さんは載ってっていました。さそくその出品作品解説を読みました。

残念ながら頂上面の異形に付いては触れられていませんでした。

しかし、頭部の大写しの写真が掲載されてました。頂上面も良く分かります。  

そのアップ写真よりますと、微妙なんですね、確かに高髻付きの女神像の胸像の様に私には思えるのですが、胸部には、呉服襟の様な線も見えるのですから、頂上面の首から下の胴体と見えまものは、大きな主面の地髪部の様にも見えなくも無しで、また頂上面も、女神像に見えるが一番なのですが・・・、他の顔の様にも見えてくるのです。 

相手が鉈彫りな物ですから、部品の細部は詳細がファジーに成ります。

そんな訳で十一面の図像的に頂上面の異形の儀軌があるでも無しで、ただ頂上面が精緻に彫られなかったとの見解で来ているようです。

何か尻すぼみで済みません。ですが最初は誰も気が付かぬ事に気が付いたと鬼の首を取ったったようで、夢中になってましたので、ネットの知恵袋や仏像の質問サイトで質問したのですが、未だに回答はありません。

気付きますに意外とこの辺の内容での質問先は無いですね。東博にて知己の仏像のボランティアガイドのチーフの方に出会いましたので、同質問を致しましたが念頭には無いとの事でしたが、ご調査をお願いしておきました。

これが基で「仏像 一木にこめられた祈り」の図録を見させてもらう事に成りましたが、内容に偉く興味です。

材の木材の事、我が国の支流の木彫仏像の黎明、ある程度は知ってる積もりでしたが、この期に勉強させて貰います。

こんな御褒美で満足です。また何か知れましたなら日記書かせて貰います。