孤思庵の仏像ブログ

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弘明寺鉈彫り観音の頂上面は?不思議?

2012年08月05日04:35
先ずは画像のネット検索で 「弘明寺 十一面観音菩薩立像」
を開いて頂き、一番最初の画像をクリックで拡大画像を見てください。
頭上面の内頂上面を注目してください。普通じゃないでしょう?


先の日記「真言マントラ)の勉強 ①」で弘明寺の鉈彫りの十一面さんを拝観の事を書き、その中で一寸お寺の人に、何か質問(もう何だったのかは忘れてしまった)・・・の文章を書きました。

その忘れてしまった事を思い出しました。それは弘明寺の鉈彫りの十一面菩薩立像の頂上仏面の事でした。ご周知の通り十一面菩薩の頭上に付く11の首の内の一番天辺に着く頂上仏面は通常螺髪如来面です。

余談ですが・・・渡岸寺の十一面さん頂上仏面は螺髪如来形で無しに宝髻に冠をつけていまして、最初は菩薩面かと思ったのですが、良く見ればその宝冠は五智の宝冠、さすれば大日如来
それで気付き他の頭上の他の菩薩面のは確かに冠には一尊のみで、化仏の阿弥陀と判明する。頂上面のみが宝冠は五智の宝冠 こんな事に関心が好きです。

話しを本題に戻します。弘明寺の十一面菩薩の頂上面は様子が違うのです。螺髪如来面ではなさそうなのですが、暗いのと距離で確認できません、堂内に江戸期のお前立ち風の模刻がありまして、そちらの上場面を見ますと、なんと女神像の様なのです。

すは、神仏混淆本地垂迹の謂れでもあるかと、お寺の坊さんに質問したのでした。坊さんは「阿弥陀様」ですと・・・完全に化仏と勘ちがいされてます。偉そうに言いましたが、私もつい最近まで十一面の頭上面を化仏と勘ちがいしてました。

その事は、以前6月の日記 「渡岸寺 十一面観音菩薩 の「拱手」の『化仏』」 で取り上げましたので、此処での解説はやめましょう。

此処で探偵団の開始です。ネット検索、仏像ガイド本を当たりましたが出ていません。別件で東京国立博物館に行った時に、以前の特別展「仏像 一木にこめられた祈り」(2006年10月 ~ 12月)に出品されていたのを思い出しました。その図録に何か書かれてはいまいか?・・・

受付嬢に当別展の図録のバックナンバーは閲覧できるか聞いてみました。

資料館にあるが、土日は閉館との事、7日に再訪問予定ですので、その時に調べて見ましょう、果たして図録の陳列品解説に録頂上面の謎を解く文章が見つかりますかどうでしょうか?

結果は後日に報告します・・・