孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

【続】【続】】【続】 観仏像紀 鶴林寺 聖観音立像

2011年06月29日09:05
【前からの続き】

日頃の講義内容に感服、木原先生はいかなる方かが、興味深深になり調べにかかりましが、知れるは姓の木原のみで下のお名前も知らずで、千葉、文化財、木原のキーワードで検索するも、ネットではなかなか出て来ません。ようやくそれかと見当の付く、「吉橋大師と文化財探訪第4回」というウェブの文中に県文化財保護協会評議員の木原律子さんとみつけました。

もう一つ、ネット検索で出てきた「日本宗教民俗学会第21 回大会・総会」【日 時】 2011 年6 月11 日(土)【場 所】 大谷大学の内の【共同研究報告】近世末期から近代における信仰の一形態-千葉県北東部法華信徒の守札にみる事例から-(その1)千葉県内の守札の事例と特徴を中心に 木原 律子 氏(千葉県)とありました。このような事で、いずれかの大学の先生が退官されての現在、かと推測しますが、今は知れません。何時かの判明を待ちましょう・・・。

そして同じくネット検索で、奈良国立博物館発行 『観音菩薩』の文中に出てきました「丸吹きに近く」でありますが、無垢に近いものとは想像できるものの、今ひとつはっきりしません、色々さぐるうちに松原三郎・田辺三郎助『小金銅仏』東京美術や久野健氏『古代金銅仏』他にも金子啓明や最近我らの話題の村田靖子に詳しい書籍がありそうですが、ここにそのゆとりは無いので、それらの講読は省略します。

ほかで鋳造、金銅仏関係のネット検索の末に、どうやら、要は「丸吹き」という鋳造方法に、中子(内側の粘土型)は無いらしく、全て蜜蝋で仏像の雄型を作る工法らしいです。そのため完成の鋳造像は無垢状態になるらしく、問題の「鶴林寺聖観音立像は無垢像」は事実となります。

そして、ウェブblog.goo.ne.jp/suedaikichi/e/0cdd65a19ce357e17b4645cec157d7e4 -の文中に重さ80キロと記載を見出しました。

82センチの像高の金銅仏無垢像で80キロ 重い事は重いですが、像高82センチの無垢像にしては、少し軽くはないだろうか?ともおもいますし、奈良国立博物館発行『観音菩薩』の文中に出てきた「丸吹きに近く」の「近く」も気になりますが、今はここまでにしておきます、何れまた何か知れましょう。そのときには【続】が3回続く日記を書かせて頂きます。

金銅仏の勉強中に、途中いろいろ面白いことが知れました。例えば「埃まみれの書棚から~古寺、古佛の本~(第九十一回)」に余談ではあるが、昭和27年の「月光菩薩像首切り事件」 とは、その年7月の奈良吉野地震で、月光菩薩の首にはっきりした亀裂が生じ、文化財保護委員会で修理に着手。応急処置として、中心を通る鉄心を切断して首を切り離したが、首を切り離さなくても修理はできるではないかという見解もあり、独断で切り離したことに非難が集中し、マスコミを賑わした、という事件。